リズム感( 2 / 18 )
行列の出来る床屋。最近ではめっきり見かけなくなった、そんな床屋をこの間見つけた。待ち人は4人。その日、なぜか膝が痛かった僕は、これは待ちだ!と思って列に並んだ。
リズム感( 3 / 18 )
ドアを開ける僕。その瞬間、店内に「カラン カラ~ン」という昔なつかしの鈴の音が。
「(懐かしい~)」
と思った僕の耳に、吉幾三の「雪国」が飛び込んでくる。
「(なっ懐かしい~)」
リズム感( 4 / 18 )
懐かしい空気に包まれながら、待合席に座ろうとした僕に、店のマスター(天龍源一郎似)は、僕の「鏡越しにチン相チラ見」のように、「鏡越しに会釈」をして来た。
「(渋び~)」