道端に落ちているゴミを拾う心が世界を救うかもしれない

リズム感( 3 / 18 )

ドアを開ける僕。その瞬間、店内に「カラン カラ~ン」という昔なつかしの鈴の音が。

「(懐かしい~)」

と思った僕の耳に、吉幾三の「雪国」が飛び込んでくる。

「(なっ懐かしい~)」

リズム感( 4 / 18 )

懐かしい空気に包まれながら、待合席に座ろうとした僕に、店のマスター(天龍源一郎似)は、僕の「鏡越しにチン相チラ見」のように、「鏡越しに会釈」をして来た。

「(渋び~)」

リズム感( 5 / 18 )

渋い笑顔にやられる僕。そう言えば、昔の床屋のマスターは、なぜかみんな渋かったよな~、と更に懐かしい気持ちになる。隣の席を見ると「雪国」を口ずさみながら、「ゴルゴ13」を読んでいる、おやじの姿が。

「(懐かしい~)」

リズム感( 6 / 18 )

僕はこの店に行列が出来る理由がわかった気がした。


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道端に落ちているゴミを拾う心が世界を救うかもしれない
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