道端に落ちているゴミを拾う心が世界を救うかもしれない

仕分けの達人( 3 / 17 )

彼の仕分け技術は天下一品である。もう、とにかく速いし、ミスが少ない。その実力は、平均的アルバイトの兄ちゃんにして3人前。たった一人で、コンベアーをピョンピョンと飛び越えながら、一つのエリアをこなしてしまうのだ。

仕分けの達人( 4 / 17 )

それに対して、彼を見て「凄い!」と思いながら、作業をしていた僕はミスを連発。

そのターミナルでは、一定量の荷物が流れ切った後、コンベアーを逆に回転させて、ミスで後ろまで流れてしまった荷物を回収するのだが、その作業の最中にパンチが効いた主任と話す機会が生まれた。

仕分けの達人( 5 / 17 )

「なんだミスが多いな」(パンチ)

「すいません・・・」(僕)

「兄ちゃん、ミスを減らすコツはな、荷物を必要な時以外は身体で追わないで、目で追うこと。ホラこうな。野球もそうだろ、身体と一緒に目も動かしちゃうと、心までも乱れちゃうからな」


仕分けの達人( 6 / 17 )

「目線が乱れると心も乱れる」

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