嘘ばかりの脳卒中リハビリ その実態を斬る! 第1巻(完結)

記事1~50( 33 / 50 )

記事33 片麻痺って良くなるの?

こんばんは。

片麻痺ってよくなります。

今、少しだけさわりを投稿しましたけれどね。

なぜ、よくなるのか?

答えは、非麻痺側にあります。

この後投稿しようとも思っていますけど

連合反応ってあるじゃないですか?

これは、非麻痺側の過剰な努力によるものであり

それを利用して麻痺の回復を促すって考え方が

とにかく間違っていると思います。

人の身体にバランス反応というものが存在することは

特に難しい説明はいらないくらいですけれど

片麻痺になったからといって

連合反応を利用して、麻痺の回復促通をしなければいけない

なんて、誰も決めたことではありません。

もし、それがブルンストロームが提唱したのであれば

そのことにより、どれだけの対象者が被害を受けたのか

そのことにきちんと保障すべき状態であると思います。

連合反応なんて必要のない現象です。

なぜ、非麻痺側に過剰な力を生じさせ、それで麻痺側に

収縮をもたらさならければならないのでしょうか?

単に電気刺激だけでいいのではないのでしょうか?

そんなことをするから

左右の非対称をさらに強化するだけなのです。

では皆さんにお尋ねします。

あなたが片麻痺になったなら

左右非対称な姿勢になることをやむを得ないと思うのですか?

それこそ、今までの生活からすれば、

非日常を強要されることになるではないですか?

それが、ノーマライゼーションであり、バリアフリーというような

概念と直結するのでしょうか?

書きたいことは山ほどあります。

私は、このような状況に対して真っ向勝負しています。

そして、

その対象者でも

決して悪い状況を認めることはありません。

ですから、断言します。

片麻痺は、左右対称、すなわち病然の状態に近づければ

近づけるほど、驚くような改善を認めることが多いのです。

ですから、キーポイントは

麻痺側だけでなく、非麻痺側にあると申し上げておきましょう。

また、どこかでこのような記事を書くことにしますけど

興味のある方は、是非チェックしていただきたいと思います。では。

記事1~50( 34 / 50 )

記事34 痙性の診かたと鑑別すべき所見

(これはリメイク記事です)

おはようございます。

寒い朝になっているようです。インフルエンザも流行の兆しがあり

皆さんも予防にはくれぐれもお気をつけくださいね。

さて、痙性の診方ということで

説明しますけど。

私のところにも、まだ実習生がいます。

あと1週間で、終わるんですけれどね。

筋緊張の評価では、やっぱり、十分には理解できていない状態で

しっかりと指導させていただきました。

こういうことになります。

全身状態の緊張が抜けている、言い換えれば全身に筋電図を

用いるとして、できるだけ収縮が起きていない状態です。

そのときに、教科書的に言えば

肘をある程度(どのくらいとは厳密にはいわないでおきます)

曲げてから、一定のゆっくりとした速さで伸展させていく

そのときの抵抗感があれば、判断は亢進とかやや亢進となります。

でも、これでは痙性とは言い切れません。

なぜかといいますとジャックナイフ現象が必要ですからね

???

???

ジャックナイフ現象が認められなくても、十分痙性の可能性は

あると思いますけど、これは、次のようなことと鑑別できている

ことが必要条件になりますので、ご注意ください。


条件1.関節拘縮ができるだけないこと(関節可動域の制限が

    ほとんどないということ)

条件2.拮抗筋群に同時収縮が起こっていないこと。

条件3.左右対称の姿勢になっているということ。

条件4.関節支持という現象を利用するために、基本姿勢に忠実な

    姿勢の上で実施すること。

条件5.筋の短縮などの状況が起こっていないこと。

条件6.また、萎縮などの状況が起こっていないこと。

条件7.脱抑制状態のような状況を認めないこと。

条件8.筋緊張の動揺性という状況がないこと。

条件8.不随意運動の要素を認めないこと。

どうでしょうか?

このような状況がかなりありますけどね

こういう現象を、よく、筋緊張と混同して評価してしまうことが

大変申し訳ありませんけれど、実際の医療現場でも

かなりの割合で判断しているように思えてなりません。

筋緊張をみることも、また、腱反射などもそうなんですけどね

上記のような条件をクリアしていることが

検査・評価のかぎになっているのです。

そして、痙性といいたいのであれば

あまり言いたくはありませんけど、やはりジャックナイフ現象と

いう状況を確認してから、はじめて痙性と仮説を立てるように

しなければいけないと思います。では、とりあえずここまで

にしておきましょう。

記事1~50( 35 / 50 )

記事35 なぜ片麻痺は良くならないのか?

おはようございます。

専門的なブログなんですけど

いつもかなり独断の記事でごめんなさいね。

でもね。読み続けていると

きっと真実が理解できてくると思いますので

なるべくチェックしてみてください。

さて、また、過激な仮説を投稿しますけど

なぜ、片麻痺って後遺症を残してしまうのでしょうか?

別に進行性の病気ではありませんよね。

純粋に運動麻痺と、感覚麻痺が生じる。

いえいえ、これを錐体路障害っていうんですよ。

随意的に動かせないから、関節が硬くなってしまうのは

割と容易に想像がつきますよね。

でも、なぜ、左右非対称の姿勢が増長されてしまうのでしょうか?

こういうことに素朴な疑問を抱ければ

問題解決の糸口がつかめてくるのです。

後遺症を残すということを片麻痺の方は望んではいません。

ですから、リハビリの対応の前に

いかに生活の中で、後遺症を残さないような状況にするか

ということが、きわめて重要なことになるのです。

ただし、、、

、、、

、、、

片麻痺の方が、ご自身でそれを行うことは

まずできないのです。

よほど状態がよければ別になりますけれど

随意性が低い状態、そして全身を動かしにくい状態

さらにバランスを崩しやすい状態

そのようなものが支配しているお身体ですので

とても一人で、良い状態を維持するようなことが

日々行えることは非常に困難な事象になるのですね。

???

どういうことかといいますと

片麻痺の方ご自身が、自力で関節可動域練習やストレッチなど

必要な状態までのトレーニングを行うことができるのか?

ということが問題です。見かけ上、ある程度の練習はできると

思いますけどね。本当にぎりぎりまでの対応は

これは、第三者に対応してもらわなければなりません。

また、日常の姿勢を自身で確認するためには

かなり鏡などを設置しておくことが必要なんですね。

そして、自身の姿勢を修正するということ

このような状態が日常的に実施することが不十分なところに

いわゆるリハビリテーション対応の失敗事例がついて回るのです。

、、、

私もリハビリ専門職ですけどね。

リハビリの対象は障害とされています。

ですから、片麻痺の障害ということでは

麻痺側にのみ対応することが多いのですね。

というか、非麻痺側には治療的な意味って

見かけ上はありませんから、、、

でも、これが片麻痺のリハビリの最大の欠点なのです。

昔から、健側は必ずしも健側にあらず

といわれていましたけれど

実際にその通りなんですね。

麻痺側に筋短縮や関節運動制限があれば

当然、たとえば下肢などはすぐに悪い側に

ひっぱられる力が働きます。

でも、治療的対応は麻痺側のみに

そして、そのような状況で動作練習を行う。

さらに過剰な努力を強要し、左右非対称の姿勢で

歩行練習や車椅子操作などをさせています。

こういうことを容認している現場の問題は非常に大きく

そして、そのことによって

片麻痺の方は、姿勢不良、全身緊張のコントロールそのものが

制御困難な状態になってしまうのです。

ですから、最初からきちんとした

関節拘縮への予防、そして、左右対称性の維持ということを

行ってさえいれば、純粋に回復していくということが

相当の時間がかかっても可能であると思うのですね。

私は、どんな慢性期の片麻痺であっても

状態をよくするということは、かなりの確率で可能であると思います。

ま、また、整理しながら投稿することとしましょう。では。

片麻痺の方にも、よかったら教えてあげてくださいね。

 

記事1~50( 36 / 50 )

記事36 ボバース概念を斬ります!

この記事も号外のようなものですけど

検索ワードを見ていましたら、ボバース法についてありました。

私はボバースについて書いた覚えはないんですけど

それでも検索に入るって、、、(うーん)

一度だけ書いたことありましたね。

ボバース法は一般的ではないってね。そうそう。

とはいえ、ボバースの勉強会などは最初勤務していた施設で

かなりやったものです。

で、結論からいいますとね。

ボバース法って、いかに痙性を高めないようにするかっていう

そういう考え方です。

正しいといえば正しいような、、、

間違っているといえば間違っているような

そういう治療体系です。

もう少し詳しく書きますとね

痙性が最初から存在するということを仮定している治療体系で

あると思っています。

ですから、痙性を可能な限り出現させないような方法のようにも

思われます。私はこのことに対してずっと疑問を持っています。

実際現場で働いていますとね。

痙性って抑制されてくるものなんですね。いえいえ全部とは

とてもいえませんけど。

でもね、そのメカニズムが簡単には説明できない。

それはボバース法でも同様であり、

もちろんボバース法の効果がないなんていいませんよ。

けれど、そのあたりの説明が得られない限りは

結果としてボバース法でなくても

かまわないのではないかと思うのです。

そう、結果として麻痺が改善、回復するのであれば、、、

痙性を否定するつもりはありません。かなり他のブログでも

書いていますが、脊髄レベルでの痙性という状態が認められるのは

否定しようのない事実ですからね。

しかし、脳血管障害での痙性というものは

未だに解明がされていないような感じがしてなりません。

ボバース法では、かなり麻痺側を伸張しようとする姿勢が

みられます。これは大変よいことでありますが

私が考えるには、実際に急性期の状態の訓練体系なのですから

その治療の考え方の裏側には

最初から、麻痺側が縮こまってしまうという現象を

想定して構築されたのではないかと思われます。

あくまで仮説ですけれど、

もしそうであれば

麻痺側が縮こまるというような状態を

急性期できちんと対応するということ

また、慢性期であっても同様に日常的に

意識して姿勢を修正、あるいは矯正しようとすることのほうが

先に説明されなければならないと思うのです。

いかがでしょうか?

間違っていますかね?

それを、治療体系として麻痺側を伸張させるような設定をしている

ボバース法については、

急性期の治療法としては疑問を抱くことになるのです。

慢性期であればそのような考え方はよいと思うのですけどね

急性期治療から、そういう痙性とか、麻痺側の短縮のようなものを

意識しているのは、どうなのかなって思うんです。

だとしたら、、、これが私の仮説です。

急性期であれば、左右対称の姿勢を限りなく維持する。

そして左右への荷重の偏りをおこらないようにする。

さらにいえば、左右対称の動きをもとに

同側対称性の活動を行うことで、連合反応、同時収縮をコントロール

していくこと。

それから、麻痺側への重心移動を心がけること

このあたりの要素が含まれることにより

急性期におけるボバース治療法の上をいく(かもしれない)

ものが得られると思うのですね。

あくまでも個人的な意見ですので、信じる信じないはあなた次第です。

では。またいずれボバース法については書きましょうね。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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