貰い事故で特殊能力を持つ前の渡米前の有坂 広海(ありさか ひろみ)だった。
何か変、何か臭う、未解決の殺人事件と思う関心がある物に気を引かれた。
緊張感とドライブ好きなゆとり心と楽しみ感が同居する高速の運転。
いつからか車内の足元がクチャクチャと微かな音を立てて全帯を濡らされていった。
高速道路の長いトンネルを抜け出て明るい世界に入って行く、眩しさに対応して目をしかめる。
・・・車の左前のタイヤにつながる軸がスパッと切れる・・・中央の駆動軸が切れる・・・操作ハンドルの軸が・・・bi・・・スパンッと切られる・・・。 点火物!?が落ちる・・・火・が・広・が・る。
一瞬にして豪炎に包まれた。 ボンネットや四つの扉やトランクが開く。
まるで"火の鳥"だった。
やがて左のガードレールを突き破る。
幾度か炎が荒れる、乱舞する、まるで小型で短命な焼却炉、全てを焼きつくしていった。
地面に落ちて再度、爆発、爆音、炎が生き物のように飛び散っていった。
映画を見ているかのような一瞬で激しい出来事だった。
将来に希望の光があった人をPFC!?が小さい芽を摘み取ってしまっていた!?
《将来 警視庁のトッププロファイラー 有坂 広海》
・・・・・・少しのミネラルウォーター、少しのビール、少しの焼酎、少しのワイン・・・少しのウィスキー、少しのVSOP、少しのウォッカ・・・・・・。
そして・・・・・・スナックのママに譲って貰った少しの安眠剤!?・・・・・・混ぜたら・・・・・・グラスの中で重なってよどんだ。
何も手を加えないのに次第にすみきっていく。
「"魔娘の眼"って知ってる!?」
スナック!?に飲みに来た美鈴がマスターに聞いた。
「・・・・・・えー、知ってますよ。 ちまたでは、知る人ぞ知る・・・・・・伝説の怖いサイトでしょ・・・・・・!?・・・・・・見るもんじゃないですよ・・・・・・死者が出ているって話しでしょ・・・・・・!?」
「・・・・・・本当なのかな~・・・・・・あの"死神の死に至らしめる四つの行動"って!?・・・・・・」
「え~、見・た・ん・で・す・か・・・・・・あのサイト・・・・・・!?」
夢の中!?で話をしていた。
美鈴は、家庭内でドメスティックバイオレンスや姑からの陰湿なイジメをを受けており、非常に悩んでいた。
サイトを見る行動に出る。
晴れた日の・・・少し離れた人けの少ない・・・怖いラブホの近くの・・・車の通りの激しい・・・路上の出そうもない・・・飲料水の自動販売機・・・温かいホットカルピスを購入する。
みんなが寝静まった真夜中の午前2時頃。
噂の怖いサイトをパソコンで立ち上げて、開ける。
関心があって見ていく。 "呪い"のページを見たり、読んだりしていく。
・・・・・・目に止まった・・・・・・文章や呪文の言葉を静かに口ずさんでいく・・・・・・。
「・・・・・・イ・イ・ノ・カ・・・・・・」
「・・・・・・えっ・・・なに、ナニ・・・・・・気のせい・・・な二・・・ナに・・・・・・!?」
美鈴は、怖さで動揺したが、冷静さを取り戻そうと昼間買ったホットカルピスを飲んで、気を落ち着かせていく。
パソコンを見入って疲れて両手を後方に持っていった。
ピコッ、パソコンに意味の判らない文章、yes & no(魔娘の瞳)の答えにyesとエンターキーを押した。
何がおきたか判断する事が出来ないまま、有無を言わされない間に死人の手に口をふさがれ声を出さないまま、闇に引きずり込まれる。
主人は、誰も来ない、見えない橋の下で繋がれていないヒモに宙に浮き、首を吊られていた。
カラスのエサになる。
姑は、誰も居ない所で冷たい雨にさらされたり、暑い砂漠に置き去りにされたり・・・etc・・・怨みの深さだけ、絶えるまで引きずり回された。
(やたらに答えを出すと 連れて行かれちゃうよ )
事あるごとに携帯を投げたり、人を殴ったり、蹴ったり、人に暴言を吐いたりするトゲのある、人から、憎まれたりする奴がいた。 安川 守 二十三才 イイ・カワ男の容姿とは、凄いギャップがある男性だった。
真夜中 浅い睡眠時でピコッ!?とパソコンの立ち上げ時の音のような機械的な音がした。
その可愛らしげな不可解な音が気に成り、ふと目を覚ます。
両ひじをつく、腰を座らして起きる。
ある物!?に目を丸くした、そして、まばたきをする、そして目をしかめた。 宙に窓!?が浮いていた。
両膝で立った。
画面を前に覗き込む。
電器がついていた。
見た所 部屋だった。
目の前に山ほどのタバコの吸い殻が入ったガラスの灰皿があった。
一本のタバコが短く成っていて煙草が吸い殻入れの中でいぶっていた。
煙の量が多く成り、一瞬にして火がついた。
炎が大きく成り、ガラスの灰皿入れが一瞬でパリンッと粉砕する。
悪魔が忍び寄るように火がゆっくりと床を四方八方に走り始める。
壁や天井にもつたっていった。
画面に鉄の棒が上がって来た。
牢獄の雰囲気に成っていた。
安川が居る扉の無いカプセル部屋が熱く成っていった。
「わ~、ワー、あアあァぁッ~・・・・・・!!」
ジュッ、じゅっ、ジュ~ッ、・・・掌や指や膝が焼ける・・・ドンドンドンドンッと画面を叩き続ける。
炎が隣の部屋にまた隣の部屋にまたまた隣の部屋に・・・一階上の部屋に二階上の部屋に・・・一階下の部屋に二階下の部屋に炎が広がり始めた。
「ワ~、わー、アっ、あッアっ、ぁァぁァ~ッー・・・・・・!!」
宇宙に浮かぶスペースコロニー!?は、誰一人としていない、そして知らない安川 守 一人だけが居るとても大きな処刑場だった。
炎が機体全体を包んで燃えていく・・・・・・。