・・・・・・少しのミネラルウォーター、少しのビール、少しの焼酎、少しのワイン・・・少しのウィスキー、少しのVSOP、少しのウォッカ・・・・・・。
そして・・・・・・スナックのママに譲って貰った少しの安眠剤!?・・・・・・混ぜたら・・・・・・グラスの中で重なってよどんだ。
何も手を加えないのに次第にすみきっていく。
「"魔娘の眼"って知ってる!?」
スナック!?に飲みに来た美鈴がマスターに聞いた。
「・・・・・・えー、知ってますよ。 ちまたでは、知る人ぞ知る・・・・・・伝説の怖いサイトでしょ・・・・・・!?・・・・・・見るもんじゃないですよ・・・・・・死者が出ているって話しでしょ・・・・・・!?」
「・・・・・・本当なのかな~・・・・・・あの"死神の死に至らしめる四つの行動"って!?・・・・・・」
「え~、見・た・ん・で・す・か・・・・・・あのサイト・・・・・・!?」
夢の中!?で話をしていた。
美鈴は、家庭内でドメスティックバイオレンスや姑からの陰湿なイジメをを受けており、非常に悩んでいた。
サイトを見る行動に出る。
晴れた日の・・・少し離れた人けの少ない・・・怖いラブホの近くの・・・車の通りの激しい・・・路上の出そうもない・・・飲料水の自動販売機・・・温かいホットカルピスを購入する。
みんなが寝静まった真夜中の午前2時頃。
噂の怖いサイトをパソコンで立ち上げて、開ける。
関心があって見ていく。 "呪い"のページを見たり、読んだりしていく。
・・・・・・目に止まった・・・・・・文章や呪文の言葉を静かに口ずさんでいく・・・・・・。
「・・・・・・イ・イ・ノ・カ・・・・・・」
「・・・・・・えっ・・・なに、ナニ・・・・・・気のせい・・・な二・・・ナに・・・・・・!?」
美鈴は、怖さで動揺したが、冷静さを取り戻そうと昼間買ったホットカルピスを飲んで、気を落ち着かせていく。
パソコンを見入って疲れて両手を後方に持っていった。
ピコッ、パソコンに意味の判らない文章、yes & no(魔娘の瞳)の答えにyesとエンターキーを押した。
何がおきたか判断する事が出来ないまま、有無を言わされない間に死人の手に口をふさがれ声を出さないまま、闇に引きずり込まれる。
主人は、誰も来ない、見えない橋の下で繋がれていないヒモに宙に浮き、首を吊られていた。
カラスのエサになる。
姑は、誰も居ない所で冷たい雨にさらされたり、暑い砂漠に置き去りにされたり・・・etc・・・怨みの深さだけ、絶えるまで引きずり回された。
(やたらに答えを出すと 連れて行かれちゃうよ )
事あるごとに携帯を投げたり、人を殴ったり、蹴ったり、人に暴言を吐いたりするトゲのある、人から、憎まれたりする奴がいた。 安川 守 二十三才 イイ・カワ男の容姿とは、凄いギャップがある男性だった。
真夜中 浅い睡眠時でピコッ!?とパソコンの立ち上げ時の音のような機械的な音がした。
その可愛らしげな不可解な音が気に成り、ふと目を覚ます。
両ひじをつく、腰を座らして起きる。
ある物!?に目を丸くした、そして、まばたきをする、そして目をしかめた。 宙に窓!?が浮いていた。
両膝で立った。
画面を前に覗き込む。
電器がついていた。
見た所 部屋だった。
目の前に山ほどのタバコの吸い殻が入ったガラスの灰皿があった。
一本のタバコが短く成っていて煙草が吸い殻入れの中でいぶっていた。
煙の量が多く成り、一瞬にして火がついた。
炎が大きく成り、ガラスの灰皿入れが一瞬でパリンッと粉砕する。
悪魔が忍び寄るように火がゆっくりと床を四方八方に走り始める。
壁や天井にもつたっていった。
画面に鉄の棒が上がって来た。
牢獄の雰囲気に成っていた。
安川が居る扉の無いカプセル部屋が熱く成っていった。
「わ~、ワー、あアあァぁッ~・・・・・・!!」
ジュッ、じゅっ、ジュ~ッ、・・・掌や指や膝が焼ける・・・ドンドンドンドンッと画面を叩き続ける。
炎が隣の部屋にまた隣の部屋にまたまた隣の部屋に・・・一階上の部屋に二階上の部屋に・・・一階下の部屋に二階下の部屋に炎が広がり始めた。
「ワ~、わー、アっ、あッアっ、ぁァぁァ~ッー・・・・・・!!」
宇宙に浮かぶスペースコロニー!?は、誰一人としていない、そして知らない安川 守 一人だけが居るとても大きな処刑場だった。
炎が機体全体を包んで燃えていく・・・・・・。
あのゾンビが拝むように頭を下げ、無造作に並び地面にひれ伏していた。
一回り小さく黒い悪魔!?も羽を折り畳み、頭を下げ、天井に無秩序に並んでひれ伏していた。
見た事がない静寂で異様な光景が、その場に広がっていた。
次第に二匹の異なった怪物達が頭を上げたり、下げたりという動作!?を繰り返していく。
この時!?、この行動!?が新たなる物を創り上げていった・・・・・・!?
王のように大統領のように社長のように我が物顔で大きな態度を取ってお客さんと楽しむやからがいた。 アルコールが入っていたので尚更の事だった。
大きな豪邸を大パーティーをするように多くの女性や親しい仲間達とハメを外していく。
御天道様が昇っている明るい真っ昼間 お屋敷みたいな二階の広いひろ~いベランダに社長と呼ばれる家の主が酔ってはしゃぎ疲れて息を切らして立って休んでいた。
女性や仲間を見ている。
そこに明る過ぎる陽光の中から、人間!?らしい形をした霧状!?の悪魔が歩いて部屋内に入って来た。 長めの髪と首をわし掴みして、叫び暴れるプロレスラー体格の社長をマブシイばかりの陽光の中に引きずって行こうとしたが、凄く抵抗され、なかなか引きずって行けない。
霧状の悪魔は、頭上に立ちふさがった。
ガツンッ・・・古い剣が腹を突き抜けて地面に刺さった。
「キャー」
周りの人達みんなが社長を見た。
目を見開いていた。
ズズズズ~・・・陽光の方に強引に引っ張って行く。 引っ張って行くと腹から股まで裂けた。
内臓や血が溢れ出る。
何が起こったのか解らないまま、二人と剣は、消えて行った。
続いて、そこが機械仕掛けに成っているかのように内臓が丸い円状のエレベーターで地下に降りて行った。
ふたが締まり、血も何も無いもとの状態に戻る。
悪魔は、夜ばかりの活動ばかりでは、ないんですよ。
奴らは、永遠にさ迷う、遊び相手を求めて・・・・・・。