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機能的対応( 1 / 5 )

機能的対応 関節可動域訓練

リハビリでは、もっともオーソドックスな対応が

いわゆる関節可動域、ROM(Range Of Motion)と呼ばれるものです。

最初からはっきり申し上げますけど

関節可動域訓練を、当然のように、日常、リハビリで行う対応として

位置づけてしまうのはどうかと思います。

????

なぜならば、別にお客様には

関節可動域訓練をしなければならない理由が

どこに存在しているのでしょうか?

それは、人為的に、関節が硬くなるのを放置していたために生じたものです。

したがって、予防的に対応する関節可動域訓練が正しく

関節が硬くなっている人への対応というのは

整形外科的なもの、または進行性の疾患に対するもの

あるいは、どうしても身体が硬くなってしまう人へは

もちろん必要ですけど

すでに身体が硬くなってしまった状態の人への

関節可動域訓練に終始しているのは

まったくもってナンセンスな対応です。馬鹿げています。

もし、関節可動域に問題があるのであれば

その理由を明確にして、原因に対してアプローチをすべきです。

このことに関しては、するべきリハビリの部分、また、随時、必要に応じて

説明を加えていくこととします。

機能的対応( 2 / 5 )

機能的対応 ストレッチ

ストレッチという手技は、関節可動域同様

日常的な全身への対応でのもっとも当然のように行われる手技になっています。

ですから、あえてストレッチしているというように

現場では特に明記することもありません。

関節可動域とストレッチというのは、関節に対しているか筋腱に対しているか

というようなものですけどね。

、、、、

ストレッチがなぜダメなのか?

要するに、柔軟性が保たれている筋肉に対しての、その筋腱の柔軟性低下を

予防していくために行うのはかまわないと思うんですね。

しかし、さきほど関節可動域について触れましたけど

どうして、関節可動域が低下してしまうのか

それと同じであるわけです。

なぜ、ストレッチを行うような状況が生じているのか?

つまり、筋腱が短縮していくということですけど

そのことに対してのアプローチをしなければ

常におなじことの繰り返しになるだけなんですね。

、、、、

ですから、関節可動域とまったく同じことを言うわけです。

ストレッチをしなければいけないような状態を、いったいどうして放置してしまったのか?

そのことを考えないで

筋腱のストレッチを行うというのは、ほとんど暴力の世界になっていると思います。

ま、誰もそんなことは言いませんけどね。

非常に不思議なことがリハビリの基礎的な対応として

日常には、当然のように行われているんですね。

では、次に進みましょう。

機能的対応( 3 / 5 )

機能的対応 筋力強化

リハビリは何をメインに対応するのか?

といえば、筋力強化に尽きると思うんですね。

猫も杓子も筋力強化です。

それだけといっても全く問題ないと思います。

、、、、

しかし、リハビリの対象となるお客様には

大抵は、リスクというもので考えていかなければなりません。

もっともスポーツ医学のような世界でのリハビリとか

同じリハビリといっても、どんどんと筋力強化していくことの

できる状態にあるお客様への対応も

相当な割合で存在しているということは、決して否定できませんから

そういう場合の筋力強化に関しては、ここでは除外して考えてください。

、、、、

、、、、

問題となるのはなにか?

要するに、本当に筋力強化ができるのか? その根拠さえ明らかにならない

そして、方法論さえ確立できていないのに行われる

リハビリ現場での徒手によるような筋力への対応です。

????

いえいえ、筋力強化というのは、筋力の評価が基礎になります。

しかし、筋力テストというのは、簡便には徒手で行うものになっていますので

どういうわけか

筋力強化の手法も、徒手によって行われても別に業界は問題意識を持っていません。

????

要するに科学的に根拠がないのに

筋力強化的な対応を行っているだけなんですね。

もっとも、運動に対しての特定の筋の再学習というような

筋の使い方とか収縮とかを刺激しているという意味はあると思うんですけどね。

しかし、誰が考えても

どうして徒手によっての筋力強化ということを

あえてリハビリが行う必要があるのか?

、、、、

ま、それはまだいいんですけどね。

さらなる問題があるんですね。

筋力強化的対応が、最初から不可能なような状態になっているお客様に

実は、リハビリの専門職は、もはや対応のすべがなくなっているということです。

つまり、筋力強化が成立しないお客様がおられた場合には

リハビリは、ただただ、形式的な対応しか行うことができない

そういう状態にあるわけです。これが実に大問題になっていると思います。

ま、こういうことも、さらに後半に説明していくことになります。では。

機能的対応( 4 / 5 )

機能的対応 感覚障害に対して

実はリハビリというのは

運動‐感覚系というアプローチという説明で成立するように思っております。

しかし、特にクローズアップされるのは

目に見えるところの運動系の問題になっています。

ま、それは当然ですけどね。

、、、、

で、何がおろそかにされているか?

といえば、感覚系統の正確な状態把握なんですね。

????

いえいえ、医療の現場として、もっとも難しいものは

要するにお客様の主観でしかわからない状態であるのは

それは当然なんですね。

しかし、リハビリの現場で、運動‐感覚系で対応が行われているのか?

といえば、リハビリの専門職なんていうのは

実は、運動担当くらいの職種であり

感覚系の問題の原因を明らかにできるような

そんな知見があるはずがありません。

ですから、きちんと評価もできなければ、それでも運動系の対応を

行うというのは

実は、片手落ちという感じで理解してほしいと思うんですね。

、、、、

ま、誰もが、所詮は人のことですから

感覚系の問題を正確に把握するというのは、難しいと思うんですね。

さらに言えば、言語の問題、意識の問題、認知や知的な問題によっても

感覚を評価することが非常に難しいわけですから

さらに、対応がいい加減になっても、仕方ないように思います。

、、、、

だからといって、感覚障害というような状況に対して

専門職であるからといって、実際には、よくわかっていない、理解できていないのに

リハビリは、運動系に対しての方法論が主流になっているわけです。

これは、皆さんには、理解されにくくても仕方ありませんけど

実に、大きな問題を抱きかかえているようなものです。

もちろん、この管理者は、そういうことも皆さんに意識していただくように

この後に、そこかしこにヒントを示していくこととしますけど

もちろん、感覚の問題というのは、個人によってということでなく

同じような感覚を皆さんが持っているわけですから

そういうことで、イメージしながら、読み進めてほしいと思います。

抽象的になってしまいますけどね。何度も読み返していただくと

きっと何となく意識できてくると思っています。では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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