一読瞭然 良いリハビリ 悪いリハビリ

はじめに( 2 / 2 )

目次

ダメなリハビリ するべきリハビリ つれづれ百選 目次

ダメなリハビリ

1 機能的対応に関して

  1 関節可動域訓練

  2 ストレッチ的対応

  3 筋力強化

  4 感覚障害

  5 麻痺の回復促通

2 動作練習に関して

  1 寝返り

  2 起き上がり

  3 立ち上がり

  4 床面動作

  5 車椅子操作

  6 歩行練習

  7 屋外練習

  8 階段練習

  9 日常生活動作全般

    1 食事(摂食)

    2 整容

    3 更衣

    4 トイレ

    5 入浴

    6 車椅子

    7 椅子の使用

    8 日常の姿勢保持

3 杖や装具に関して

  1 杖歩行

  2 装具の適用

  3 歩行器について

  4 シルバーカーについて

  5 立位、歩行姿勢について

4 環境調整に関して

  1 ベッド周辺環境

  2 居室環境

  3 施設環境

  4 公共施設

  5 屋外

5 会話 発声 口腔機能など 

  1 言語障害

  2 嚥下障害

  3 顎関節などの問題

  4 頚部 肩などの問題

6 治療法、治療体系についての問題

  1 ブルンストローム法の誤り

  2 ボバース概念の矛盾

  3 PNFおよび川平法のパターン化した動きに異議あり

  4 その他 基礎的な場面設定の不足という従来研究の問題

 

良いリハビリの考え方

1 機能的対応に関して

  1 関節可動域訓練

  2 ストレッチ的対応

  3 筋力強化

  4 感覚障害

  5 麻痺の回復促通

2 動作練習に関して

  1 寝返り

  2 起き上がり

  3 立ち上がり

  4 床面動作

  5 車椅子操作

  6 歩行練習

  7 屋外練習

  8 階段練習

  9 日常生活動作全般

    1 食事(摂食)

    2 整容

    3 更衣

    4 トイレ

    5 入浴

    6 車椅子

    7 椅子の使用

    8 日常の姿勢保持

3 杖や装具に関して

  1 杖歩行

  2 装具の適用

  3 歩行器について

  4 シルバーカーについて

  5 立位、歩行姿勢について

4 環境調整に関して

  1 ベッド周辺環境

  2 居室環境

  3 施設環境

  4 公共施設

  5 屋外

5 会話 発声 口腔機能など 

  1 言語障害

  2 嚥下障害

  3 顎関節などの問題

  4 頚部 肩などの問題

6 治療法、治療体系についての問題

機能的対応( 1 / 5 )

機能的対応 関節可動域訓練

リハビリでは、もっともオーソドックスな対応が

いわゆる関節可動域、ROM(Range Of Motion)と呼ばれるものです。

最初からはっきり申し上げますけど

関節可動域訓練を、当然のように、日常、リハビリで行う対応として

位置づけてしまうのはどうかと思います。

????

なぜならば、別にお客様には

関節可動域訓練をしなければならない理由が

どこに存在しているのでしょうか?

それは、人為的に、関節が硬くなるのを放置していたために生じたものです。

したがって、予防的に対応する関節可動域訓練が正しく

関節が硬くなっている人への対応というのは

整形外科的なもの、または進行性の疾患に対するもの

あるいは、どうしても身体が硬くなってしまう人へは

もちろん必要ですけど

すでに身体が硬くなってしまった状態の人への

関節可動域訓練に終始しているのは

まったくもってナンセンスな対応です。馬鹿げています。

もし、関節可動域に問題があるのであれば

その理由を明確にして、原因に対してアプローチをすべきです。

このことに関しては、するべきリハビリの部分、また、随時、必要に応じて

説明を加えていくこととします。

機能的対応( 2 / 5 )

機能的対応 ストレッチ

ストレッチという手技は、関節可動域同様

日常的な全身への対応でのもっとも当然のように行われる手技になっています。

ですから、あえてストレッチしているというように

現場では特に明記することもありません。

関節可動域とストレッチというのは、関節に対しているか筋腱に対しているか

というようなものですけどね。

、、、、

ストレッチがなぜダメなのか?

要するに、柔軟性が保たれている筋肉に対しての、その筋腱の柔軟性低下を

予防していくために行うのはかまわないと思うんですね。

しかし、さきほど関節可動域について触れましたけど

どうして、関節可動域が低下してしまうのか

それと同じであるわけです。

なぜ、ストレッチを行うような状況が生じているのか?

つまり、筋腱が短縮していくということですけど

そのことに対してのアプローチをしなければ

常におなじことの繰り返しになるだけなんですね。

、、、、

ですから、関節可動域とまったく同じことを言うわけです。

ストレッチをしなければいけないような状態を、いったいどうして放置してしまったのか?

そのことを考えないで

筋腱のストレッチを行うというのは、ほとんど暴力の世界になっていると思います。

ま、誰もそんなことは言いませんけどね。

非常に不思議なことがリハビリの基礎的な対応として

日常には、当然のように行われているんですね。

では、次に進みましょう。

機能的対応( 3 / 5 )

機能的対応 筋力強化

リハビリは何をメインに対応するのか?

といえば、筋力強化に尽きると思うんですね。

猫も杓子も筋力強化です。

それだけといっても全く問題ないと思います。

、、、、

しかし、リハビリの対象となるお客様には

大抵は、リスクというもので考えていかなければなりません。

もっともスポーツ医学のような世界でのリハビリとか

同じリハビリといっても、どんどんと筋力強化していくことの

できる状態にあるお客様への対応も

相当な割合で存在しているということは、決して否定できませんから

そういう場合の筋力強化に関しては、ここでは除外して考えてください。

、、、、

、、、、

問題となるのはなにか?

要するに、本当に筋力強化ができるのか? その根拠さえ明らかにならない

そして、方法論さえ確立できていないのに行われる

リハビリ現場での徒手によるような筋力への対応です。

????

いえいえ、筋力強化というのは、筋力の評価が基礎になります。

しかし、筋力テストというのは、簡便には徒手で行うものになっていますので

どういうわけか

筋力強化の手法も、徒手によって行われても別に業界は問題意識を持っていません。

????

要するに科学的に根拠がないのに

筋力強化的な対応を行っているだけなんですね。

もっとも、運動に対しての特定の筋の再学習というような

筋の使い方とか収縮とかを刺激しているという意味はあると思うんですけどね。

しかし、誰が考えても

どうして徒手によっての筋力強化ということを

あえてリハビリが行う必要があるのか?

、、、、

ま、それはまだいいんですけどね。

さらなる問題があるんですね。

筋力強化的対応が、最初から不可能なような状態になっているお客様に

実は、リハビリの専門職は、もはや対応のすべがなくなっているということです。

つまり、筋力強化が成立しないお客様がおられた場合には

リハビリは、ただただ、形式的な対応しか行うことができない

そういう状態にあるわけです。これが実に大問題になっていると思います。

ま、こういうことも、さらに後半に説明していくことになります。では。

M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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