小説の未来(20)

 徐々に、人間集団が拡大すると、大王が誕生し、奴隷制が発展していきますが、それに伴い、奴隷の苦痛は増大し、権力者に対する不満が増大していきました。そのころ、特に言語中枢が発達した人々は、創造主、神を中心とした宗教を創造しました。

 

 文字言語を持たない奴隷たちでしたが、神のお告げを音声言語で感情に訴えかけられた奴隷たちは、次第に、神のお告げを信じていくようになっていきました。

 

 この宗教は、奴隷の統治にはとても都合がいいものでした。創造主、神のお告げは、”現世の苦しみに耐えることができれば、死後は天国で幸せな暮らしができる、また、生まれ変わったときたときは、奴隷から解放される”というものでした。

 

 

 大王は、奴隷たちに宗教を広め、奴隷たちの苦痛を救っていきました。そして、大王は神の使者であることを認めさせていきました。次第に、奴隷たちは、大王を神と崇め奉るようになっていきました。

 

 文字言語が発達し、体系化された宗教の経典が創られると、世界的に宗教は奴隷統治のための最強の道具として利用されるようになりました。そして、奴隷にとって不可欠となった宗教娯楽は、現代にいたっても、日常生活に浸透し存続しているのです。

 

 宗教娯楽は不可欠な娯楽なのですが、科学が進歩していくと、次から次に宗教以上の娯楽が作り出されていきました。言語は、ついに、最強の娯楽アイテムといえる”お金”を作り出しました。

 

 お金は、記号に過ぎなかったのですが、高知能者たちは、奴隷にわかりやすくするために、貨幣を作ってあげました。奴隷たちは、偶像崇拝するがごとく貨幣を神以上に崇拝するようになっていきました。

 

 貨幣は、一部の奴隷たちの生活を豊かにしていきましたが、一方、多くの奴隷たちを苦しめる悪魔になっていきました。というのは、マネーゲーム娯楽は高知能者に有利なゲームだったからです。高知能者は勝者となり、低知能者は敗者となっていきました。

 

 

 

 人間は、生まれながらに持っているDNAによって、脳機能に差が生じます。生後の環境によって脳機能は変動しますが、脳機能を決定づけるのは、DNA情報です。わかりやすく言えば、同じように1時間勉強しても東大に合格する人もいれば、高校を落第する人もいるということです。

 

 人間のDNA配列については、いまだ解明されてないことが多々あります。現実に、天才といわれるチョ~頭がいい人たちもいますし、精神的、知的障がい者といわれる人たちもいます。

 

 チョ~頭がいい人たちは、歴史的にゲーム娯楽文化を創造してきました。確かに、彼らは、尊敬されるに値する実績を残してきたのですが、彼らが作り出したゲーム娯楽は、多くの悲劇も作り出しました。

 

 

サーファーヒカル
作家:春日信彦
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