はじめまして!ゲームキャラ!!はじめまして!現実世界!!

14.お母さんに見つかった!?

翌朝・・・・・・



「チュンチュン (スズメの鳴き声)」

今日は、水曜日だ。



遊舞の母が遊舞の部屋に、遊舞を起こしに来た。



「遊舞~、朝ご飯、出来てるわよ~!!!って、アレ!?

この人、誰!?」



驚くのも、無理はない。むしろ、当たり前の事だろう。

昨夜まで見た事もない人間が目の前にいるのだから。



「・・・ん・・・お母さん・・・おはよう・・・・・・」



アーチフィスが寝息を立てる。



「Zzzzzzzzzzzzzzz・・・・・・・」



そこで遊舞は、とても慌てた。



「ちょっ!!あっ!!しまった~っ!!!」



「遊舞、この人、誰なの?」と、遊舞の母が遊舞に問う。

「あっ、あっ、と、友達だよ!!!アハハハ・・・・・・」

「友達って・・・あんた、どこでどうやって、

外国人と知り合ったのよ・・・・・・しかも、

年齢、離れ過ぎじゃない・・・・・・」

「いや~、英語を勉強してる友達の友達の、

留学中の、英語の家庭教師やってる大学生だよ」

「そ、そう、そういう事・・・解ったわ。じゃあ、起きて、

朝ご飯、食べなさい」

「は~い」

15.お父さんもビックリ!!!

その後、遊舞の母は、遊舞の部屋のドアを閉めて、

リビングへ戻った。

〝バタン〟

しかし、その時、遊舞の母は、

「いつの間に、何であんな人がウチに入ってきてたんだろ?

まぁ、私も、慌ててたから、

それは、聞きそびれちゃったけど。まぁ、友達を通して

知り合った人なら、きっと、大丈夫か」と思っていた。



「フ~ッ!!凄く焦った~!!!

思わず、大きな嘘をついちゃった~!!!でも、

アーチフィスがゲームのキャラだって事、

上手く隠せて良かった~!!!ちょっと、

無理のある嘘だったけど・・・・・」



すると、アーチフィスが起きてきた。

「おはようございます」

遊舞は、「ようやく起きてきたか。しかし、こっちは、

凄く大変だったっていうのに・・・・・・」と思った。

「おはよう」

「はい。おはようございます」

「リビングへ一緒に行こっか。一緒に朝ご飯、食べよう」

「??そんな事をしていただいてよろしいのでしょうか?」

「良いんだよ!!じゃあ、一緒に食べに行こっか!!!」

「・・・はい。では、お言葉に甘えて」

「いや、気を遣わなくて良いんだよ!!!」

「はい」



〝トコトコトコトコ〟

遊舞は、その時、「コイツ、単純な動きだけなら、

操作なしでも、勝手に出来るんだな」と思っていた。

そして、リビングのドアを開けた。

〝バタン〟

すると・・・・・・



「あ~、遊舞~、おはよう。って、おい!!!」と、

思わず、朝ご飯の白米を吹き出し、遊舞の父が言った。



「〝ブ~ッ!!〟だ、誰なんだよ!!ソイツは!!!」

そこで、アーチフィスが遊舞の父に対して

「おはようございます。私は、〝アーチフィス〟と

申します」と言った。

「そういう事、聞いてるんじゃないんだよ!!!何で、

俺が昨日まで顔を見た事もないようなヤツが今、

ここにいるんだ!!!」



そこで、アーチフィスが

「あ、あ~、私は・・・・・・」と言い、

遊舞が横からアーチフィスの耳元に、小声で、

「〝僕の友達だ〟って言って」と言うように指示を出した。



「私は、遊舞君のお友達です」



すると、遊舞の父は、

「何だか良く解らないヤツだが、まぁ、朝だし、

朝メシを食ってる今、むやみに怒るのも、あまり良くはないな。

とりあえず、落ち着こう。遊舞も、遊舞の友達のあんたも、

とりあえず、座りなさい」と言った。

「ありがとうございます」とアーチフィスは言った。



遊舞と遊舞の母は、

少し、冷や汗をかきながらぎこちなく笑っていた。



「アハハハハハ・・・・・・」

16.ヒヤヒヤする朝ご飯

そして、遊舞は、遊舞の母に、

「お母さん、アーチフィスにも、

朝ご飯、出してあげてくれない?」と頼んだ。



「え~!もう!突然ね~!!仕方ないわね~!!まぁ、良いけど」

「ありがとう!!!」



その時、遊舞は、

(やっぱり、いつも、米も、どのおかずも、

一杯分くらいは、おかわりするくらいの量はあるから、

アーチフィスにも食べさせてあげられるんだ~!!!しかし、

さっすがお母さん!!!優しい)と思った。



その時、遊舞は、アーチフィスを見て、

(にしても、アーチフィスは、現実にやってきてからも、

ちゃんと自分で喋れるし、単純な動きは、僕が操作しなくても、

勝手に一人でする事が出来るし、今、確かめたけど、

こうやって、普通に、食べる事も出来るし、他の人から見ても、

現実の人間と全く変わんないな。まぁ、イギリス人だけど)と

思っていた。



アーチフィスは、その容器を見て、

「??これは・・・・・・」と言った。

それに対し、遊舞の父が

「どうした?ただのお茶碗だろ」と言う。

「いえ、私は、コレを実際に見るのは・・・・・・」と言い、

そこで遊舞が

(マズい!!!コイツ、何か変な事言いそうだ!!!)と思って、

アーチフィスの口を抑えた。



アーチフィスが

「んぐっ!!!」と言う。

遊舞は、慌てて、アーチフィスの口を遊舞自身の手で抑えながら、

「あ~、いや、何でもない!!!コイツ、ちょっと、

他人ン家で食べる事、慣れてないんだよ!!!

アハハハハ・・・・・・」と言って、何とかごまかした。



「フ~ッ!!!危ねぇ!!危ねぇ!!」



(ん~?何か変だな~)と、遊舞の父と母は思った。



そして、完食。



「ごちそうさまでした~!!!」と言った。

17.いつもと違う登校

「じゃあ、行ってらっしゃい」と遊舞の父と母は言う。



「うん!!行ってきます!!お父さん!!お母さん!!」

「あ、でも・・・・・その、アーチフィス君は、どうするの?」

「あ・・・あ~!!コイツも出かけたいらしいんで、

一緒に行くよ!!じゃあ!!!」と言って、

遊舞は、アーチフィスを引っ張って、

慌てて家のドアを思いっきり開けて飛び出した。



〝バタン!!!〟



遊舞の父と母は、ポカンとした。



遊舞の父は、

「今日の遊舞、一体どうしたんだ?」と言った。

遊舞の母も同じく、

「そうね~。どうしちゃったのかしら?」と言った。



その時、

遊舞とアーチフィスは、一緒に外で歩いていた。



遊舞はいつも、

ギリギリの時間に学校に向かうため、

登校の時は、1人である事が多い。



「は~!!さっきは、ドキドキした~!!!」

「ドキドキした・・・?なぜでしょうか?」

「何でもないよ!!さっさと行こう!!!」

「はい」


COLK
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