はじめまして!ゲームキャラ!!はじめまして!現実世界!!

13.現実世界の映画

そして、アーチフィスは、その後、遊舞が読んでいた

色んな〝漫画〟に興味を示した。



「コレは、何ですか?」

「何々?アーチフィス、〝漫画〟に興味あるの?」

「〝漫画〟ですか?」

「あ~!そうだよ!!英語では、

comicコミック〟や〝cartoonカートゥーン〟って言うんだ!!アーチフィスが住んでる〝ゲーム〟に、

ちょっと似てるかもしれないね!!!」

「そうですか」



「うん!!!面白いよ!!!読んでみる?」

「はい。読んでみます」



〝パラパラパラパラ〟



「ふむふむふむふむ」

「どう?」

「ん~、良いですね!!!」

「そっか!!良かった!!!」

「私は、もっと、色んな漫画を読んでみたいです」

「うん!!良いよ」



すると、遊舞は、

遊舞自身がページをめくる事で、

他にも色んな漫画を読ませてみた。



「おぉ~!!どれもこれも、良いですね!!」

「でしょ!!!」

「はい!!!ですが、このような良い漫画ばかり選んで

読んでいるあなたも、凄いです!!!」

「いやいや~!!僕は、何にも凄くないよ!!凄いのは、

こういう漫画を描いてる漫画家さん達だよ!!!」

「そうですか。でも、素晴らしいです!!!」

「そうかな?」



「はい!!では、これからも、

私に、色んな漫画を読ませてください!!!」

「うん!!良いよ!!!あ、でも・・・・・・」

「どうなさいましたか?」

「ゲームや漫画以外にも、面白いモノはいっぱいあるよ!!!」

「そうなんですか」

「うん!!!たとえば、今夜もテレビで放送されるんだけど、

映画とか!!!」

「映画・・・・・・ですか」

「うん!!」



「映画・・・・・・それは、存じています!!」

「え!?ホントに!?映画の事、知ってるの?」

「はい。結構昔からあるモノなので」

「へ~!!凄いな~!!!」

「はい。私も、映画からたくさんの事を学びました」



「へ~!!!僕は、映画って、ただ楽しむためだけに

観てるけど、アーチフィスは、勉強のために観るのか!!!って、

あの世界に映画なんてあったっけ?」

「いえ、ありませんが、私の街では、

映画が存在するんです。そこで、私は、たくさんの映画を観ました」

「あ~、そっか!あの格闘ゲーム〝Limitless Chance!〟は、

色んなゲームのキャラが出てくるゲームだった!!」

「はい。私は、

〝Mysterious Cityミステリアスシティ〟の住人です」

「そっか~。そうだった。でも、アーチフィスは、

何でそのゲームからじゃなくて、

〝Limitless Chance!〟から飛び出してきたんだろう?」

「さぁ、それは、私にも解りません。そもそも、

なぜここにいるのかさえも、私自身、全く解りませんので」

「そっか~。でも、やっぱ、そうだよな~」



「ですが、今夜の映画、とても気になります!!!」

「うん!!僕もだよ!!!一緒に観よう!!!」



そして、夜になり、21時00分、映画が始まった。



ラブコメ映画



「あなたと私は、二人で一つ」だった。



「やっぱり良いよな~。面白いな~。僕、まだ小学生だから、

そんなにしょっちゅう映画館に行けないからな~。テレビ放映は、

とってもありがたいよ!!!」

「う~ん、こういう種類の映画も、あるんですね~」

「え?アーチフィス、恋愛映画、知らないの?」

「はい。私は、ずっと、スパイ映画やアクション映画や

ミステリー映画などを観てきました」

「・・・・・・ずいぶんと大人向けだな~」

「はい」



「あ~、でも、アーチフィスは、21歳だったな~」

「はい」

「でも、恋愛映画も、面白いよ!!!」

「そうなんですか」

「うん!!あ~、僕も、恋愛、したいんだけどな~!!

だから、こういう、映画とかに出てくる、モテる人って、

凄く羨ましいんだよな~!!!」

「???」



アーチフィスは、この時、遊舞の言葉がどういう事なのか、

解っていなかった。



そして、23時00分になり、映画が終わった。



「フ~ッ!!終わった~っ!!!それにしても、

面白かったな~!!!」

「はい!!とても良かったです!!!」

「そっか!!!アーチフィスも喜んでくれて良かった!!!」

「じゃあ、寝るか!!!」

「はい」

「あ~、でも、アーチフィス、パジャマに着替えなくて良いの?」

「いえ、私は、この服のままで大丈夫です。それに、この服は、

いくら使っても汚れないし、ボロボロにもならないように

なっているんです。自分で汚したり、傷つけたりする場合は、

別ですが」

「へ~。便利だね~。服まで凄いんだ~!!!」



部屋の電気を消し、二人は、寝た。

14.お母さんに見つかった!?

翌朝・・・・・・



「チュンチュン (スズメの鳴き声)」

今日は、水曜日だ。



遊舞の母が遊舞の部屋に、遊舞を起こしに来た。



「遊舞~、朝ご飯、出来てるわよ~!!!って、アレ!?

この人、誰!?」



驚くのも、無理はない。むしろ、当たり前の事だろう。

昨夜まで見た事もない人間が目の前にいるのだから。



「・・・ん・・・お母さん・・・おはよう・・・・・・」



アーチフィスが寝息を立てる。



「Zzzzzzzzzzzzzzz・・・・・・・」



そこで遊舞は、とても慌てた。



「ちょっ!!あっ!!しまった~っ!!!」



「遊舞、この人、誰なの?」と、遊舞の母が遊舞に問う。

「あっ、あっ、と、友達だよ!!!アハハハ・・・・・・」

「友達って・・・あんた、どこでどうやって、

外国人と知り合ったのよ・・・・・・しかも、

年齢、離れ過ぎじゃない・・・・・・」

「いや~、英語を勉強してる友達の友達の、

留学中の、英語の家庭教師やってる大学生だよ」

「そ、そう、そういう事・・・解ったわ。じゃあ、起きて、

朝ご飯、食べなさい」

「は~い」

15.お父さんもビックリ!!!

その後、遊舞の母は、遊舞の部屋のドアを閉めて、

リビングへ戻った。

〝バタン〟

しかし、その時、遊舞の母は、

「いつの間に、何であんな人がウチに入ってきてたんだろ?

まぁ、私も、慌ててたから、

それは、聞きそびれちゃったけど。まぁ、友達を通して

知り合った人なら、きっと、大丈夫か」と思っていた。



「フ~ッ!!凄く焦った~!!!

思わず、大きな嘘をついちゃった~!!!でも、

アーチフィスがゲームのキャラだって事、

上手く隠せて良かった~!!!ちょっと、

無理のある嘘だったけど・・・・・」



すると、アーチフィスが起きてきた。

「おはようございます」

遊舞は、「ようやく起きてきたか。しかし、こっちは、

凄く大変だったっていうのに・・・・・・」と思った。

「おはよう」

「はい。おはようございます」

「リビングへ一緒に行こっか。一緒に朝ご飯、食べよう」

「??そんな事をしていただいてよろしいのでしょうか?」

「良いんだよ!!じゃあ、一緒に食べに行こっか!!!」

「・・・はい。では、お言葉に甘えて」

「いや、気を遣わなくて良いんだよ!!!」

「はい」



〝トコトコトコトコ〟

遊舞は、その時、「コイツ、単純な動きだけなら、

操作なしでも、勝手に出来るんだな」と思っていた。

そして、リビングのドアを開けた。

〝バタン〟

すると・・・・・・



「あ~、遊舞~、おはよう。って、おい!!!」と、

思わず、朝ご飯の白米を吹き出し、遊舞の父が言った。



「〝ブ~ッ!!〟だ、誰なんだよ!!ソイツは!!!」

そこで、アーチフィスが遊舞の父に対して

「おはようございます。私は、〝アーチフィス〟と

申します」と言った。

「そういう事、聞いてるんじゃないんだよ!!!何で、

俺が昨日まで顔を見た事もないようなヤツが今、

ここにいるんだ!!!」



そこで、アーチフィスが

「あ、あ~、私は・・・・・・」と言い、

遊舞が横からアーチフィスの耳元に、小声で、

「〝僕の友達だ〟って言って」と言うように指示を出した。



「私は、遊舞君のお友達です」



すると、遊舞の父は、

「何だか良く解らないヤツだが、まぁ、朝だし、

朝メシを食ってる今、むやみに怒るのも、あまり良くはないな。

とりあえず、落ち着こう。遊舞も、遊舞の友達のあんたも、

とりあえず、座りなさい」と言った。

「ありがとうございます」とアーチフィスは言った。



遊舞と遊舞の母は、

少し、冷や汗をかきながらぎこちなく笑っていた。



「アハハハハハ・・・・・・」

16.ヒヤヒヤする朝ご飯

そして、遊舞は、遊舞の母に、

「お母さん、アーチフィスにも、

朝ご飯、出してあげてくれない?」と頼んだ。



「え~!もう!突然ね~!!仕方ないわね~!!まぁ、良いけど」

「ありがとう!!!」



その時、遊舞は、

(やっぱり、いつも、米も、どのおかずも、

一杯分くらいは、おかわりするくらいの量はあるから、

アーチフィスにも食べさせてあげられるんだ~!!!しかし、

さっすがお母さん!!!優しい)と思った。



その時、遊舞は、アーチフィスを見て、

(にしても、アーチフィスは、現実にやってきてからも、

ちゃんと自分で喋れるし、単純な動きは、僕が操作しなくても、

勝手に一人でする事が出来るし、今、確かめたけど、

こうやって、普通に、食べる事も出来るし、他の人から見ても、

現実の人間と全く変わんないな。まぁ、イギリス人だけど)と

思っていた。



アーチフィスは、その容器を見て、

「??これは・・・・・・」と言った。

それに対し、遊舞の父が

「どうした?ただのお茶碗だろ」と言う。

「いえ、私は、コレを実際に見るのは・・・・・・」と言い、

そこで遊舞が

(マズい!!!コイツ、何か変な事言いそうだ!!!)と思って、

アーチフィスの口を抑えた。



アーチフィスが

「んぐっ!!!」と言う。

遊舞は、慌てて、アーチフィスの口を遊舞自身の手で抑えながら、

「あ~、いや、何でもない!!!コイツ、ちょっと、

他人ン家で食べる事、慣れてないんだよ!!!

アハハハハ・・・・・・」と言って、何とかごまかした。



「フ~ッ!!!危ねぇ!!危ねぇ!!」



(ん~?何か変だな~)と、遊舞の父と母は思った。



そして、完食。



「ごちそうさまでした~!!!」と言った。

COLK
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