ここで言う「外泊」とは、入院中の病院から自宅へ泊りに来ることである。
昨夜は病院で寝た。午前1時にトイレに起きてヒルナミン5mgを飲んだ。どうせ眠れまいと思ったがそれから数時間眠った。今朝の寝起きは肩からずっしりの疲労感が酷くて外泊の予定も無理かと思ったが、それもこれも自律神経失調だと自分を鼓舞(こぶ)してタクシーで何とか自宅までたどり着いた。もちろんいつものことだが、精神的にも緊張感と言うか恐怖感も充分にあった。適当に食事を済ませて、家族とも雑談をしたり、あるいは自室でパソコンをいじったりしたが、何時間もしないうちに早くももう病院へ帰りたくなってきた。やれやれ。
とりあえず薬でも飲もうと思いなおして、夕食後の薬を早めに飲んだ。パソコンのラヂコでtokyo-fmを聞く。そうこうしているともう夕方から夜に近くなる。あ、そうだ。途中まで読んだノーベル賞作家の小説の続きでも読むか。テレビは嫌いだ。こういう時は読書に限る。数十ページ読んでひと休み。そうこうしていると外泊1日目も暮れてゆく。