地下鉄のない街 第一部完結

地下鉄のない街53  遠眼鏡で見る僕たち

「何が見えるの?姉さん」

 姉さんはベッドから身を起こして窓際に行って真っ暗な外を眺めている。僕は姉さんの背後に近づいてそう言った。

 外は真っ暗だった。

 東京神田の高台から観る深夜の景色がそんなに真っ暗なのは変だと思った。この方角だと大手町のオフィス街や霞が関の官公庁のビルのあかりが灯って見えるはずだった。



「そっと行ってみようか」

 姉さんは窓から見える暗がりを見ながらそう言った。

「行くってどこへ?これから深夜の東京の街を散歩しようっていうのかい」

「違うよ。お父さんとお母さんがお話ししてる所」

「え?どこだって?」

「ここから見えるよ。今、二人で応接間で何か話ししてる。」

 姉さんは静かにそう言った。僕は姉さんがショックでおかしくなってしまったのではないかと慄然とした。



「おかしくなってなんかいないよ」

 姉さんは僕の気持ちを見透かすようにそう言って振り返った。部屋の中はベッドぎわの小さなスタンドしか明かりがなかったのでよくわからなかったのだが、姉さんは小さな骨董品屋に置いてあるような小さな双眼鏡、双眼鏡というよりは遠眼鏡といった方がよいような物を手にしていた。

「姉さんが話してくれたお城のお姫様が持っていた遠眼鏡なの?人から聞いたお話じゃなかったのかい?」

 僕はさっきお姫様の事を連想した自分を思い返した。

 姉さんはそれには何もこたえなかった。

「これで見るとね、二人が深刻そうに話しているのが見えるよ。テーブルの上にはビデオテープが置いてある。それを挟んで二人がうなだれてボツボツ話をしてる」

「本当に?」

 姉さんは暗がりの中で僕を自分の右側に引き寄せ、ピッタリと方を合わせるようにして遠眼鏡の右側を僕の左目にあてがうようにして肩を抱いた。
 一つの遠眼鏡の右側を僕の左目が、遠眼鏡の左側は僕の左脇に寄り添った姉さんの右目が覗く格好になった。
 不自然な格好に焦点が合わなかったが、「ここよ」と姉さんが遠眼鏡の焦点を定めた先には、確かに父と母がいた。僕が中学の頃の若い父と母だ。神田の会計事務所に行った時にすれ違った時には、あり得ない事にそれとは気がつかなかった、歳若い父親が頭を抱えてうなだれている。母親は落ち着きなく立ったり座ったり、窓際に立ったりしている。この遠眼鏡はそんな母の表情のまですべて観ることができた。母が窓際に立つたびに何度か目が合ったような錯覚を覚えて、僕は不安になった。

「今見える父さんと母さんは、もちろん僕たちがこうして見ている気事には気がつかないわけだよね」

 姉さんは少し笑った。今度はさっきみたいな嗚咽を喉元で殺したような笑ではなくて弟をあやすような、やさしい笑い声だった。

「そんなわけないじゃない。双眼鏡なしに向こうから見たらあたし達は東京の海の中の芥子粒よ」

「あ、いや、そういう事じゃなくて…。いや、それは確かにそうなんだけど、こっちの世界とあっちの世界は繋がっているのかい?」

 僕は混乱していた。

「うん、そういう意味か。確かに時間が少しゆがんでるね。あの二人がいる空間は今のあたし、踏切事故で死ぬ前のあたしが生きている時間だから、あたしとあの二人はつながっている。でもそのあたしは今こうして未来から来ている健太郎と一緒にいる」

「ああ」

「だから少しおかしな事が起きてる。あのさ、一階の応接間の真上はあたしの部屋だよね」

「うん」

「そっちに遠眼鏡を向けるから、あたしが動くのに身を任せていて」

「分かった」

 僕は姉さんが言うままに、一階の応接室を見たまま体の力を抜いた。ゆっくりと、遠眼鏡の角度からしたら多分ほんの数センチ上方に体を仰いだ。応接室が視界から消え、世界は真っ白に変わった。多分これは僕たちが住んでいた家の壁の色だろう。その白い壁に上の方から何か異物が入り込んでまたすっと消えた。

「おっと、行きすぎた」

 姉さんはまた少し僕の右肩を抱きながらわずかに遠眼鏡の角度を下げた。

「ああ!姉さんがこっちを見てる」

 僕は思わず大きな声を出してしまった。なぜなら向こうの家にいる姉さんは、窓からこちらを向いていたのだ。まるで僕達が部屋の二階を観ることがわかっていたかのように。

「あ!」

今度は声をあげたのと同時に思わず遠眼鏡を離しそうになってしまった。

「こっちを向いて手を振っている!なぜ?なぜ?そんなばかな」

「いや、そんなに変な事でもない。よく見ててご覧」



 姉さんはおかしそうに笑った。

 僕は唾を飲み込んで遠眼鏡の先を凝視した。

 遠眼鏡の先の姉さんは、横にいる姉さんと同じように笑い顔を作った。僕の大好きなあの姉さんぶった、僕を甘えさせてくれるあの笑い方だ。



 向こうの姉さんが笑いながら右手をポケットに入れる。

 右手には今僕の左目が覗いているのと同じ遠眼鏡が握られていた。

 二階の窓から姉さんはもう一度はっきり僕の目を見て笑いかけ、そしてすっとその遠眼鏡でこちらを見た!



 

 遠眼鏡の先が真っ暗になったのは、多分自分の意識が遠のいたためだとぼんやり感じた。

地下鉄のない街52 うわ言の真相

「もう気がついているよね」

 重苦しさは感じなかった。

 なぜだと叫び出したい気持ちも不思議とおこらなかった。僕はまた、あのすべての物事に対して明確な怒りを感じることのできない僕に戻っていたからだ。

 姉さんはそんな僕の病気が憑ったかのように、少し焦点のぼけた眼差しで僕の方をみて少し左側に首を傾けた。

「皆川くんが神崎先輩より速い記録を出さないようにするために、西村が僕を脅迫したって言ったよね」

 頷く姉さんには、僕の話の先が見えているようだった。

「さっきうわ言で言ってたよ」

 僕はここで話をやめたくなった。でも、僕と姉さんはそのことを確認しないといけない。それが多分この異世界で僕たちが再び出会ったことの意味を知るためにはどうしても必要なことであるのは間違いがないように思えた。

「姉さんと僕が部屋でしていたことがビデオテープにおさめられていた」

 姉さんは無表情でどんな仕草もみせなかった。人は耐えきれないほどの精神的動揺に直面せざるをえない時、自分をあたかも他人のように外側から、幽体離脱したもう一人の自分が自分自身を観察するように眺めるものだと聞いたことがある。今の姉さんの状態はそれかもしれなかった。

「もしビデオテープが西村の撮影したものだとしたらおかしなことが一つあったと思う」

 僕は一度見ただけの、そのテープの中のごく僅かな違和感の記憶を手繰り寄せようとした。間違いない。あの違和感は錯覚などではなくて、決定的に何かを物語っていたんだ。

「ビデオテープの端々に、耳を劈くようなジッっという蝉の鳴き声がしたんだ。庭に忍び込んだ西村が、カーテンの影から撮影した時に外で煩く鳴いていた蝉の声を拾ってしまったんだと普通に思っていた。」

 姉さんの視線が、ホテルの窓の外の何も見えない真っ暗な暗がりに注がれた。

「でも、最後にテープが途切れる時に、ジッっという鋭い鳴き声と一緒に画面の片隅に茶色いものが動いたんだよ。あれはその蝉だったんだ。」

 姉さんは口を開きかけて、また噤んだ。最後まで僕に話して欲しそうな力ない目で僕を見た。

「母親が夏はこうするのが好きなんだって、応接間の窓を開け放ってクーラーもつけずに風を入れていたよね。閉め忘れた網戸から時々蝉が家の中に入り込んで、ジッって鳴き出してその度に僕も姉さんも母さんに文句を言っていた。蝉はサッシに仕切られた部屋の中にいたんだ。もし西村が外から盗撮していたとしたら、ビデオが家の中の動いた瞬間の蝉の声を拾うわけがない。」

 姉さんは西村のラブレターの中身を僕に話す時にもう気がついていたんだよね。

「西村がビデオテープを僕に渡す時、それは大きめの茶封筒に入っていたよ。僕たちの父親が喫茶店で西村に渡した時に使ったものに間違いない。…撮影したのは父さん、もしくは母さんだ」





 姉さんはまた真っ暗の何も見えない窓に目をやった。姉さんが話してくれたお城のお姫様がそこにいた。






$小説 『音の風景』

地下鉄のない街 55 仮面の家

「今日は済まなかったな」

 ちょっとモニターの画像が悪いけど二人の重苦しい雰囲気がよくわかる。カメラを背にしている父さんが、向かいに座っている母さんに下を俯きながらぼそぼそとしゃべっている。

「こういう日がくると思ったわ」
 母さんは足を組んで静かに父さんを見てそう言った。

 見て居るというより見下ろしている感じに見えた。僕はそんな様子に驚いて横で見ている姉さんを見た。

「なんか雰囲気違うね。初めて見るなこんなの。いつもわざとらしいくらいに『お父さんが、お父さんが』ってお父さんの事を立ててるのにね」
 モニターを見ながら呟いた姉さんの言葉はまさに僕が思っていた事だった。

「さすがに息子を入院状態にしてしまって大人しくなってるかな」
 タイムスリップして過去の世界を見ている僕は、この世界の自分が父親に殴られて今現在入院している事をそんな風に言うと、なんだかおかしくなって笑ってしまった。

「うん。いや、どうもそういうこととは違うように見える・・・」
 姉さんは笑わずにそう言った。

 どうしてそう思うのか聞いてみようとした瞬間、再び母親が口を開いた。
「もういいかげん、無理がきてるのよ。強い父親、尊敬される父親っていう仮面かぶって子供達に接するのは」

 父さんはしばらく無言だった。背中が何かを言いたそうに見えた瞬間声が聞こえた。

「そうかもしれない。しかし今まではそれでうまくやってこれたじゃないか。お前だってお前の育ってきた家庭のように、『強い父親、それを支える母親』というのを強く望んできたはずだ」

 背中越しに見えないけど、父さんの表情はおそらく疲れきっているのだろう。

「そうよ。あなたにもできればうちの父のように強い父親でいて欲しかったわ。普段は謹厳だけどお酒を飲むと豪放磊落で、銀行の部下にも子供達にも畏怖と尊敬となんとも言えない、親しみやすい愛嬌のある家長でいて欲しかった」

 父さんのの深いため息がモニター越しにもよく聞こえた。
「皆がみんな名物日銀副総裁のような人生を送れるわけじゃない」

「分かってるわ、そんなこと。でも結婚する時にひとつだけお願いした事があるでしょ」

「ああ。子供達にとって強い父親であって欲しいというのが条件だったな」

「そう。実際にはあたしの父のようになれなくたっていいの。そんなことは多分無理だから。でも子供達にはあたしが味わったような、大きな存在に守られている、いつまでも帰って行くことのできる永遠の安息の場所を与えたかったの。それが結婚して子供を作るあたしの義務だと思っていたから。ずっと子供の頃からの」

「それが君の理想とする家族だったよな」

 母親は相槌も打たず不機嫌そうだった。しばらく二人とも無言だった。

「そのためにはあなたの父親神話を作るお手伝いはなんでもしたわ」

「ああ。そうだな。しかし…疲れたよ」

 大きなため息が聞こえた。でもそのため息をついたのは父親ではなく母親の方だった。

「いまさらそんな事言っても困るわ。あなたがそんな風だから、あの子たち姉弟がなんだかおかしな事になってるんじゃない」

 父さんは黙って首を傾げた。

「言っている事がわからない。俺は確か父親の役割を果たそうとして失敗してるけど、あの子たちはとても良く育っていると思うよ。こんな両親の子供としてはできすぎくらいだと思って…」

 最後まで言わさないうちに母親が遮った。

「こんな両親とか、どさくさに紛れて一緒にしないで下さいね。」

「ああ、悪かった」

 父さんはあっさり謝った。十分わかったよ。これが僕と姉さんの知らなかった二人の関係なんだね。姉さんの方を見ると姉さんもこっちをみて少し寂しそうに笑った。

「しかし、健太郎はもののよくわかった子だよ。大人でも滅多にあいつのように、どうしようも無い事をできるだけ自分の内部で処理してしまおうとさりげなく努力しようとする人間は稀だ。自分の繊細なものの感じ方を抜き通せるように、あいつはかげですごい努力と辛抱をしているはずだ」

 母さんはただ冷笑的に口元を歪めただけだった。

「由紀子もそうさ、あの娘は…」
 今度は姉さんのことを話し始めようとした。僕はどうしてもそれが聞きたかった。

「もういいわ」
 再び母親が話を遮った。

「錯覚よそんなの、あたしたちに見せてるのは単なる仮面なのよ。二人とも。あなたが知らないだけ」

「どういう意味だ。仮面と言うならまさに俺たちがやり続けて来たのがくだらない仮面劇だったんじゃないのか?ファザコンの君に付き合ってありもしない理想の家族を演じて来たのは俺たちの方じゃないのか?そんな中で二人はまともに、いや、いい子に育っているよ。君がなんと言おうと。僕はいつの頃からか役割にがんじがらめになってしまって、あの子たちと普通にコミュニケーションをとることができなくなってしまった。でも、二人がちゃんと育ってくれていて、この苦しみもそれなりに意味があったんだって少しは思えているんだ」

 父さんは一気にこう言って、少し疲れたのか深々とソファーの背もたれに体を沈めた。母親は、視線を何も見えないはずの真っ暗な庭に向けて無言だった。




 僕も姉さんもかなり驚いていた。二人の演技?どこからどこまでかは分からない。でも、その中で父さんは苦しんでいた。多分想像もできないほど。

 姉さんがそっと手を握ってきた。手を重ねると僕の手の甲にポタポタと姉さんの涙が落ちてきた。

 暖かい、救いのような涙だった。
 

地下鉄のない街51 地の果ての水底のぬくもり

 僕はしばらく口がきけなかった。

 姉さんの口から語られた西村のラブレターの内容は恐ろしいほど正確だった。僕は単なる腰巾着だと思っていた西村の洞察力や観察眼に舌を巻いた。少し歪んでいる感じはするものの、その心の底、地の果ての水底に流れている西村の絶望を理解した。そしてその絶望に身を浸しきってしまうことから西村なりのやり方で身をかわす、ぎりぎりの研ぎ澄まされた生死を掛けたセンスのようなものを痛いほど感じた。

 そのセンスは言うまでもなく哀しかった。その哀しさは姉さんも理解するところだったと思う。だから、姉さんが西村を疎んじながらも、西村を理解していたことは間違いない。僕はそう思った。



「まあ、そういう内容だったわけ」

 姉さんは話し終わると、ベッドの上で膝を少し折って両手をその膝の上に置き、マーメードラインのベージュのスカートの先にのぞく自分の靴下あたりに焦点を当てて静かにそう言った。

 そしてこちらを向いて隣に座っている僕の目を見た。表情には果たして西村に対するいたわりのようなものが感じられた。


「西村さんも大変だったんだね」

 僕は姉さんの気持ちを口に出してみた。

「そうだね」

 姉さんは静かに同意した。

「健太郎は憎んでないの?」

姉さんは僕から目を逸らして、もう一度自分のきちんと揃えた両足の先に視線を落としてそう言った。

「誰を?」

 姉さんが喉の奥で少しだけ笑う。

「みんなのこと。あたしも含めて。あの時もっと何かできたのかもしれない」

 また何も言わずにまた喉の奥でかすかに笑った。今度はそこに深いため息が混じっていた。




 次は僕の番だ。

 もう気がついていることだよね。ここで会うまでは姉さんも知らなかったこと。僕たちの父親が西村のところに持って行った大きめの茶封筒に何が入っていたか。

 それを使って僕たち……僕、姉さん、僕たちの父親と母親、トニー、春日井先生、木島先生、神崎先輩、皆川くん…。そして西村自身と彼の教団。その人生と運命のすべてを西村が自分の手の中でどうやって書きなおそうとしたか。

 人間が人間の運命を書き換える?そんなことが可能なのか?それは結局どんな結末を迎えたか?

 一つだけわかったことがある。西村は少なくとも悪意でそれをやったわけではなかったんだね。それを許せるかどうかは別として。

 姉さん、僕はわからなくなってきたよ。僕が知らないところで世界は動いていた。どうしようもないくらいこんがらがって、いつしか誰が悪いのかも問えないくらいに。



   僕たちは、誰かを憎めたらいいのにね…。

   うん、僕も姉さんも、父も母も。

   トニーも春日井先生も木島先生も神崎先輩も。

   皆川くんも・・・。

   地下鉄を見えない路線が入り組むように誰かを感じるのではなくて

   踏切の音の中に人間の悲鳴を聞けたらよかったのに・・・




「誰も憎んでないのかもしれない」

 僕は、姉さんのきちんと揃えられた両足の先に視線を向けてそうつぶやいた。

「少なくとも、誰も悪くないようだ」




 姉さんは膝の上に組んだ手を崩し、右手でそっとぼくの手を握ってきた。

 思い出した。

 地の果ての水底の水は、とても暖ったかかったんだ。






 悪いのはおまえじゃない
 悪いのは、だれでもないんだ
 誰も悪くない
 だから誰も責められない

 ほんの冗談
 冗談を誰も責められない
 おまえもそうだよな
 冗談を否定したら、こんどはお前が標的だ

 自殺はしないよ
 自分のためじゃない
 おれが自殺したら、お前が困るだろ
 悪いのはばらばらにされて組み立てられたすりかえられた関係性の悪意さ

 どうしてこんなことするんだ、なぜこんなことになるんだ
 おまえにこういえたらどんなに楽だろう
 でも、誰に言ったらいいんだろう
 いつもおれをいじめるおまえか?

 ちがうよな。おまえはそんなにひどいやつでもない。
 だれににやらされているわけでもない
 やらせているのは、もっと違う不気味な何かだよな
 相手のいないところへ向かって自己主張はできない

 敵はどこにもいないんだ
 ただ、悪意だけが亡霊のようにあたりを支配している
 何かをすることは不毛なんだ
 悪意は、目で見えないし、胸ぐらもつかめない

 しゃべっていないと、何考えてるのといわれるね
 何も考えていないとは、だれもいえない
 たとえ、何も考えていなくても
 何かしゃべらないといけないように

 だれか嫌いな人間いないのか、おまえは
 だれもいないとは誰もいえない
 たとえ、そいつのことを嫌いじゃなくても
 だれかを標的にしないと生きていけないからね

 黙っていることができるところ
 姉さん、あなたはこの世の中で唯一の場所だった
 でも遠いところに行ってしまったね
 いつか、教えてね 死ぬことの意味を …

ドア
ゆっきー
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