トピック

  過去のありふれた、見慣れた建造物から未来のデザイン中心の創造物に時代の建物が変わって行く途中で歪みが起こり始めていた!?・・・・・・。

 頭の中で色々な音の無いフラッシュバックの画像を見ていた。 狂っている!? 階段を一歩一歩いて登っていく。
「フッ・・・・・・フッ・・・・・・ヘッ・・・・・・!?」
 ポーカーフェイスの男が口元に微妙な笑みを浮かべ、歩いて行く。 酔っている!? 薬物中毒患者!?みたいで気持ち悪かった。「ハハ~・・・・・・ヘ・ブ・ン・・・・・・」
 何を言っているのか判らない程 低く、口こもった言葉でささやいた。

 俺は、いったい何をしているのだろう・・・・・・!?
 俺は、何処に居るのだろう・・・・・・!?
 何故ここに・・・・・・!?
 俺は、何をしているのだろう・・・・・・!?
 脳や体、何もかもが自分の思い通りにならなかった。 ほてっていた。 鼓動が早かった。
 風は、気持ち良く、途切れた記憶を戻してくれる気がわずかにしていた。

 首から上が止まる。 腕が真っすぐに硬張る。 体が硬直する。 十字架に止められている・・・・・・!?。 ヒュー・・・・・・ブー・・・・・・風の囁く声が耳に入って脳に到達する。
 西郷敬盛か異変に気付く。・・・・・・。 直感。 変化する直前・・・・・・。

(ワレラハ ジュモンブンヲ ツクル)
 
 白く輝く大小様々な楕円型の輪が幾重にも重なりながら、無軌道に動き回っていた。 中から小さな入道雲と周りにモヤモヤと白い雲が湧き出て広がり、全体の世界が波を打った。 すると子供の天使が四匹出てきた。

 下のビル街は、赤・青・緑・黄色と色々な原色のビルが立ち並び、道は、眩しく優しく輝いていた。
 ややポッチャリした可愛いげのある天使は、さり気なく手を差し伸ばした。
 天使の笑顔に満遍の微笑みを浮かべる斎郷が、その場に居た。
 導かれるようにして両手を前に出す。 
 白い輪と雲と天使が、段々と遠くに離れ、小さく成って行った。

(トシデンセツヲ ツクル) 

「アイ ラブ ユー.・・・・・・アイ ビリーブ ユー」 (・・・ゴ・メ・・・!?)
「ジーザス・・・・・・我をお導きを・・・・・・」
 自然の流れのように第一歩を踏み出した。
 体を浮かせる・・・!? 足が浮く!? 
■%216∧36?!<∴ 斎郷は、夢の世界に落ちていった。

(メイキュヲ ツクル)

 知能が高い虫達が、高度で精密なアリ塚を多く造っていた。
 しかし、それは、冷たいオブジェに見えていた。  働きバチがあせっくらしく働く中、潤滑油や砂糖を与えたみたいに、尚もあわただしく動いていた。
 
 一夜にしてマスコミや署や大勢の関係者が、擦れ違っていた。 
 何故ならば警察界では、ナンバー3に入る“生きる伝説の狩人”と呼ばれる
斎郷敬盛32歳が謎の飛び降り自殺事件を起こしていたからだった。
 遺書は、残って無かった!?

 何か怪しいと思っている仲間達は、多かった。
 頭をひねり考える・・・・・・悩む・・・・・・深みに落ちていく・・・・・・闇の低中に・・・・・・!? 
(何かある・・・・・・!?)
(裏で何か動いている・・・・・・!?)
(暗殺・・・・・・!?)

 大勢の人の頭の中や現実は、混沌としていた。
 世間では、約一週間か、次の興味のある記事が出る迄は。

 仲間は、一生記憶に残る事件だった。
・・・・・・アンダーワールドで互いに動き始める・・・・・・。

 清楚な真っ白いシートが、テーブル上にあった。
 そして時と共に多くの夕食ディナーがキャンパスを彩られていく。
「あっ、すみません」と
椅子をエスコートした店員さんに笑顔で答えた。
「ね~ね~、裕ちゃん、
ちょっと高級感的な雰囲気な~い」
「気に入ってくれた」
「うんっ」
 バラ色の人生を手に入れようとしている二人の微笑みが溢れ出ていた。

「あ~、もうお腹いっぱい~」 小さく両腕を小脇近くに折り畳み腕を前後に
小刻みに振った。
「料理もいっぱい出たし、可愛らしいやら、綺麗やらで凄く良かったっ。 有難う、裕ちゃん」

「ん~んっ、俺からの誕生日プレゼントだよっ。・・・・・・はい」
濃紺の75×75×75ミリ位の品物を目の前に差し出された。 そして手渡される。「え~・・・・・・」
 目を合わせる朝比奈裕紀と仁科沙織だった。
二人とも微笑む。

「開けてもいい!?」
「うん、いいよっ」
 関心を持ってゆっくりと蓋を開ける・・・・・・!? 
 しかし、中には、何も入ってなかった。 目を合わせる。
「あれっ、あれれれっ!?」 瞬きをする。
「あれ~、ないっ!?・・・・・・」

 すると ゆっく~りと右手を彼女の前に持っていき、指をしなやかに動かし始めた。 
「ハンド・パワーです」
 彼女の左手を取っていき、右手をその上にそっと乗せた。 そして・・・!?
「エターナル ラブ」
 二人とも目をつむって唱えた。 

 時が経つ。
 コポッ、チャリーン。
 音と共にゆっくりと目を開けた。
「えっ、ええ~・・・・・・!?」 
 人差し指を唇にあてる裕紀。
「シー」
「シー・・・・・・!?」
 二人 同じ仕草だった。

 変に見えていた。
 しかし、ワイングラスの中には、輝きを放ったダイヤの指輪があった。
「俺からの婚約指輪。
受け取ってくれる」
 目を合わせた。
「わっ、私でいいの・・・!?」
「うんっ」
「君じゃないとダメなんだ、オレッ」
 
 時間がそこだけ止まったように成っていた。
 各々の世界の頭の中で”時間よ止まれ”と"LOVE LOVE LOVE"が流れてコラボをしているといった雰囲気があった。
 はたから見ていると・・・何この人達お互いにいつまで見合っているのと、言われる位
に長く見つめ合っていた。

「受け取って・・・くれるねっ」
 目でうかがう。
 ・・・!?・・・!?・・・!?
「うんっ、私で好ければ・・・お願いします」
 二人見つめ合って微笑む。 
 お互いに腕を伸ばして手の甲が触れ合う。  赤いハートが飛び交う。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
作家:Monali Padora
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