WARNING MARK 2 -廃棄物テスト-

  あまりに早く、あまりの突然の事で頭の中では、整理が仕切れなく成っている状況だった。
  恐い位の風の中で行き成り、大量で流れの早い水に体をもって行かれた!?
  ザッバー、体が流れの渦巻く嵐の海の中に飲み込まれる。
「なにっ!?」
「ウグッ、ウッワ~!?」
「ワ~ッ、あアあアっ!?」

  ハリケーンの一定のラインだけが、洪水!?になり、地上から人間達を巻き上げ、遠心力を使って遥か彼方の上空へ移動させられた。
  そして上空の位置へ来ると行き成り、何もない中空へ放り出された。

  死ぬ!?と予感させられる。
「アアアアー」
「うわ~」
  みんなが大声を張り上げる中 怖さから声を張り出す事が出来ずに手足をバタバタさせている人もいた。
  そして目にした、大きな×3 イソギンチャクのようなハリケーンの真っ黒い×3 渦の目!? 口の中に飲み込まれていく事を。
  重力に加速がついて落ちて行く。

  突然変異の悪い虫は、あるSWAT隊に近付きつつあった、より一層の猛吹雪!?が人間達に急襲していく、
「ウッ、白い!? 冷たい!? 雪!?」
  目で見て、肌で感じ、脳を回転させたが、いくら考えても出て来る《答え》は、雪!?だった。
「アーッ」
  考えている内に一人の人間が遥か彼方まで吹っ飛ばされて行った!?
(風で飛ばされたのか!?)

  そして瞬時に猛吹雪が止んだ。
「ワ~アアアー」
  SWAT隊員がまた一人ぶっ飛んで行った。
  悪魔に引っ張られて行くように。
(・・・何なんだ・・・!?)
  異様な光景を目にして唾を飲み込んだ。

  行き成り、胸辺りに強い衝撃を受けて知らず知らずに数メートル退かされた。
「ウッ!?・・・痛っつー」
「ウッ・・・アーッ・・・アアアッ!?」
  一定間隔の時間に何物かに襲われた。
  衝撃物の方向に両手両腕を使って壁を作った、隙間から見えぬ敵を覗き見る。

「ウウウウッ!?・・・」
  後ろから腰に強い衝撃を受けて飛ばされ、ほふく前進状態に成った、口から血を流す。
  休む暇もなく、ジグソーパズル似の機械ピースがドンドン飛んで来て体に融合した、肉体中が合わずに機械化していくか、壊死化していく。
「アッ・ア・あ・アーっ」
  痙攣を起こしていく、吐血していく、白目に成っていく、意識が遠く成っていく。

  時速三十㎞で走る未確認飛行物体の飛行船!?に武装ヘリで近付き物体の機上に二名が乗っていた。
  目視、音、機内検査などをしては、みるものの何一つ怪しい物を見つける事が出来ないでいた。
  離脱して様子を伺っていたものの未確認飛行物体は、姿を消したのだった。
  そしてレーダーにも映らなく成った。

  巨大ハリケーンは、残ったSWAT隊や一般人達が逃げ惑う中 パソコンがエラーを起こして《フリーズ》するようにハリケーンは、形!?があるように突然に止まって固まった!?
  風や音がやむ。
  状況の変化にきずき、人間達は、立ち止まって見上げ回していた。
  ″未知との遭遇″だった、絶対に有り得ない状況。
  そして、皆が、今 置かれている状況が把握出来ないでいた。
  洞窟の様な中 目の道が開けているのが分かった。

  穴の向こう側にジープが横に停まっているのが見える。
  生き残った者達だけで辺りを確認しながら前に一歩一歩と進んで行く。

  何も起きないで中頃まで来た時にフリーズしたはずのハリケーンが音も無く動き始めた。
  最後尾のSWAT隊員が目撃し、確認、危険を察知し、叫んだ。
「走れー、ハリケーンは、まだ生きているー、罠だー、逃げろー」

  ハリケーンは、嵐、猛吹雪、洪水、機械ピース、etcと変化し、凄まじい勢いで人間達を追って来ていた。
  あと、もう少しでジープといった時にマグマの赤い壁に車は、一瞬で飲み込まれ、爆発した。
  驚いて立ち止まり、両手で顔を覆った。
  そして、立ち尽くした人間達を豪雨と摂氏という最低の寒さが襲いかかった。

  目の前の壁には、氷山がそびえ立って居た。
  そして通り過ぎた所には、植物や微生物が生き、近い将来 リスや小鳥が遊びそうな自然の湿地帯が多く出来ていた。

  探索をしたり、研究をしたりする国を代表する一団体が氷の中にいる逃げそびれた体勢の美人女性に気を引かれていた、そして女性は、突然倒れ、凍った女性は、木っ端微塵に粉砕したのだった。
  体という形が残らずに微塵!? 有り得ない事だった。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
WARNING MARK 2 -廃棄物テスト-
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