el(天使)の忘れ物

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  お互いにスムーズにいかなくても、問題事があっても乗り越えて行くと確認し合っていた。
  あとは、お互いの両親に紹介するだけだった。
  家の敷居を越えるだけだった。

「●●●さん、私は、結婚する覚悟は、出来ているんだからね~」

「俺も●●●さんと結婚する覚悟は、出来ていますよ」

  この両者の確認後、
  寒冷前線真っ只中の時にクリスマスのサンタと神様は、協力し合い、体の痛みを無くし、意識を無くし、吹き荒れる中  モーゼの【十戒】のように一時的に快晴にし、ソリに乗り、父は、他界したのだった。
  しっかりとしないといけないと解り、考えから、意志から、涙は、出せなく成った。

  そして、私には、また一つ後悔が、増えた、それは、祖母や父に子供の顔を見せてやれなかった事だった。(MAX後悔・涙)
  色々とぶつかり合った身内、運命ながら、やりきれなかった。

  そこへ、昔 付き合った事のある女性からの数回の電話、なぜ今、と思った。
  タイミングが運命が悪過ぎ・・・・・・俺には、もう付き合ったり、逢ったり、遊んだりする気は、全く無かった。
  もう、過去の人、忘れた人・・・・・・綺麗なままの思い出にして置きたかった。

  将来を誓った人を守り、大切にしたかった。

  親父を亡くした後、残った者同士、疲れや生活やetcを助け合い母と暮らしていた。
  体の疲れや精神的な疲れや心の疲れを癒す為に二人で銭湯に出掛けた。
  車に鍵をかける!?・・・・・・その時、何かを感じた。

(あれつ、いつもと何か違う、変だ・・・!?)
  頭で考えた、目や眉をしかめる。
  全く解らなかった、不意に右手に持つ鍵を見た。
  見ていて!?・・・ついにわかった。
  《御守り代わりに鍵に付けていた小さな四つ葉のクローバー》のアクセサリーが無くなっていたのだった。
  直ぐに思い出せず、完全に忘れている物。

  これも、大人に成って見えなくなった、多くの『愛』のキューピット(天使)のイタズラかと思ったのだった。
  願いが叶うと四つ葉のクローバーのアクセサリー(アイテム)が無くなるという事かと!?・・・・・・。

  母と二人、ゆっくりと湯に浸かり、ゆっくりと体を洗い、ゆっくりと時間を過ごして疲れを取り、帰宅したのだった。

 

  二匹の天使が小さな四つ葉のクローバーを遊びながら天にのぼって行く。

 

  ・・・・・・彼女の方も何も知らずに御守り代わりに買い!? いつ無くなったのか解らないまま、同じハート型の小さな《四つ葉のクローバー》のアクセサリーを無くしてしまっていたのだった・・・・・・。

 

  何事にも運命がある。
  そして、それは、変えられない。
  それでも、人間は、生きていかなくては、ならない。
  明日は、良い事があると信じて・・・・・・。

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迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
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