WARNING MARK

  死闘を繰り返している建物内で突然、 
「グオオオオ~」
と地を揺るがす程の低い声が響き渡った。
  六人で死闘を繰り返していた警察官とヤクザとチャイニーズマフィアの中の一人のヤクザが
「ウグッ・・・アッ」
という叫び声を出して瞬時に暗闇に消えていった。

  同時にチャイニーズマフィアに赤い物がかかり、一人に異変が起こる。
「・・・アッ!?・・・アッ!?・・・」
  時差式に体中に電気が流れているみたいで、声のトーンも高く成っていった。
  続いて体にも変化があり、膝や手を床に付けるように成っていった。

「アァアアッ」
  ジュ~ウ~ウ~、体中から白い煙が立ち上る。
  そして膝を付いて前のめりに倒れた。
  体は、ピクリともしなかった。
  残った四人は、チャイニーズマフィアを見ていたが、次第に顔を見合わせて暗闇に消えていったヤクザの方を見るようになった。

  トトンッ、特に長い刀を持った薙刀(なぎなた)を振り回して、立ち止まっている五人目掛けて、ある男が飛んで攻撃して来た。
  ピュルルーン、グシャッ、ドサ~、ゴロゴロ~、何が起きたのか分からない位突然だった。
  そして五人は、見た!?、現代では、信じられない機械人間の壊れた下半身だけの死体を!?

「何だ~!?」
「・・・!?」
「何なんだ、これは!?」
  出来事より、目の前の光景が彼等を脅かし、無口にさせ、凝視させられていた。
  結果的には、怪物!?がマシーン!?を常識離れしたスピードと力でマシーンを壊したのだった。

  建物の外側から怪物がマシーンを追って内側に飛び込んで来るような勢いで、怪物とマシーンが、至るところの壁から何匹も何体も出て来たのだった。
「グガオーッ」
「オオオー!?」
「オアー!?」
「ワァー!?」
  カチャン、カチャン、カチャン・・・!?

  ナマコとカメレオンを足して二で割った怪物は、消えて移動し、現れる頃に原色の怪しげな模様を壁や床に彩らせた!?
  マシーンや人間を潰したり、飲み込んで消化したりした。
  唾は、タイマー付きの電気処刑台だった。

  マシーンは、人間や刀には、断然に強かった。
  人間の思い込みで頭部や左胸を攻撃しても、致命傷を負わせる事は、なかった。
  体型が人間に似ていて武器を持ち、早く、切れが良い為に怪物より、恐い存在に成っていた。 また強固な金属の体の為  倒すのが一対一では、不利に成っていた。

  パニック状態の戦場の人間の頭では、どこをどうしたら、倒せるかは、全く解らない状況にいた。
  生死は、神のみぞ知る時の運だった。
  人間がマシーンや怪物に次々と倒されていく。
  時が経つにつれ、人間は、派閥を無くし、協力し合うように成っていった。

  蛍光灯の電気が消えて、真っ暗の環境にされる。
  人間達は、どよめいた、目を開けてもつむっても真っ暗の世界が永遠に続いた。
  やがて声を出し合うようになる。

  黄色いUFOが金魚鉢にエサを落としているように見えていた。
  警察官が誰も近寄らない光に恐る恐る近付いていく、手を幾度もサッと出したりして探りを入れていく。
  顔をゆっくりと近付ける、目で確認している最中に「アーア~!?」
  人間が倒れて光は、消えた、一体何が起きたのか!?全く解らない状態だった。

  敵をレーダーで確認した。
  動物が集い合っていく、キーン、鼓膜を破る程の物凄く高い音と目を潰す程の眩しいばかりの光が人間を縮ませていった。
  気が付くとマシーンは、中心に居た。
  ムチのような細く長~い刃を膝やアキレス腱に振り回して切り裂いていった。
  下半身を攻めて床に腰や手を付かせていく。

  しならせて顎やこめかみを叩いたり、目や耳、首を攻めて切ったりしていった。
  一人また一人と床に膝を付かせていく。
  仲間に信号を送る!?
  たった十秒後、マシーンは、四体に成った。
  殴ったり、蹴ったり、刺したり、切ったり、撃ったりして総攻撃し、確実にマシーンは、人間を床に沈めていった。
  生命反応レーダーを使い、最後まで攻撃し、心臓を確実に停止させていく。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
作家:MONALI PADORA
WARNING MARK
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