WARNING MARK

  黄色いUFOが金魚鉢にエサを落としているように見えていた。
  警察官が誰も近寄らない光に恐る恐る近付いていく、手を幾度もサッと出したりして探りを入れていく。
  顔をゆっくりと近付ける、目で確認している最中に「アーア~!?」
  人間が倒れて光は、消えた、一体何が起きたのか!?全く解らない状態だった。

  敵をレーダーで確認した。
  動物が集い合っていく、キーン、鼓膜を破る程の物凄く高い音と目を潰す程の眩しいばかりの光が人間を縮ませていった。
  気が付くとマシーンは、中心に居た。
  ムチのような細く長~い刃を膝やアキレス腱に振り回して切り裂いていった。
  下半身を攻めて床に腰や手を付かせていく。

  しならせて顎やこめかみを叩いたり、目や耳、首を攻めて切ったりしていった。
  一人また一人と床に膝を付かせていく。
  仲間に信号を送る!?
  たった十秒後、マシーンは、四体に成った。
  殴ったり、蹴ったり、刺したり、切ったり、撃ったりして総攻撃し、確実にマシーンは、人間を床に沈めていった。
  生命反応レーダーを使い、最後まで攻撃し、心臓を確実に停止させていく。

  非常灯がついた為に周りが普通に見えるように成っていた。
  多くの人間が怪物と戦って倒されている中  鼓膜を破る程の激しい爆発音が起こった。
  建物の壁が手榴弾によって爆破されたのだった。

「ヘッヘ~、やったぜ」
「ヨッシャーッ、ここから早く逃げるぞっ」
  拳銃と手榴弾を隠し持っていたヤクザは、穴が開いた壁から外へ逃げ出そうとしていた。
「ウッヒャハッ、やったぜ~」
  ザクッ、スーススー、
「ウッ!?・・・」
  胸を見た、刀が体を突き抜けていて、見えない力に体は、建物内に戻された。
  壁がみるみるうちに黒い物!?埋められていった。
  穴がふさがる!?

  集まった周りのヤクザが怖さから、目を丸くしていた、立ち止まったり、後ずさりしていくものもいた。
  ある者は、正面から頭から一本斬りされ、また、ある者は、逃げ出す瞬間に後ろから、十文字斬りされ、また、ある者は、立ち向かい、銃を持つ右手首を斬られ武器を落とした瞬間に左腕を斬り落とされ、右腕で左腕をカバーしようとした一瞬に右すねを斬らた。
「アーッ」
「逃げるなんて、もってのほか、また未熟者のせいに敵に立ち向かおうとするな、修行が足らん」
  低い声を聞いた瞬間にその場に居た最後の一人は、首をはねられた。
  その場に居たのは、血の気の多い腕のたつ、名の知れた侍達の群れが居合わせていた。

  多くの人間が怪物により、床に倒されている中
「ギャー、オーウン~、デゴ~ウン」
  素早い舌をいくつもに切り落とされた。
  少し後ずさりし、暴れだした、天井や壁や床が爆発したように剥がれ落ち、散らばり飛ぶ。

  数機のマシーンも立ち止まっていた。
  黒い物に包まれて一機のマシーン!?がゆっくりと歩きながら陰!?から、壁!?から出て来て姿を現した。
  体を覆った防具が一つずつ落ちていく!?
  監視カメラのモニターを装った姿を見せてきた!?
  細胞のように形を変えていく!?

  いつからか、怪物の動きは、なくなっていた。
  黒い物は、大きな鎌を幾つも出してゆっくりと演舞し始めた。
「デカイ奴の心臓は、ぶち破ってきた・・・お前らには、この俺を検知出来るのか!?」
  立っているマシーンに一歩一歩近寄って行き、悪魔は、マシーンを一体一体壊していく。

  そして悪魔は、人間達を差し置き、人間と仲良く成った宮本武蔵や伊達政宗や武田信玄等の亡霊達と刀を交えて行った。
  キンッ、
  キンキンッ、
  キンキンキンッ、
  悪魔軍団と侍の亡霊達の討伐時代の開戦も始まり、異空間ワープ戦争に加わったのだった。

  警察関係者が、まだ目につけていない新しいサイバーテロ、パソコンは、おもちゃ、プログラムは、ゲーム感覚、自分は、頭が良く、人の上に立つ人間であるし、自分だけが良ければ人なんかどうでもよいと思っていて冷酷な面は、誰でも持っている事であり、自分自身では、全く気付いていなかった。
  人より、金より、結果が全てで自分は、歴史に残る人物だと思い込んでいた。

  ハッカーとプログラムの変更で低く飛び、レーダーには、引っ掛からない弾道ミサイルを調達、そしてスイッチを押した。
  緻密に計算された経路(河川)からミサイルを目的地に向かって飛ばす。
  国家機密の最新型 無音式のゆっくりと浮遊して飛ぶミサイル『Christ』が進んで行く。

  目的は、一つ 破壊。 皆  平等のように、気に入らない世の中の不平等さの状況を幸せの者、お金持ちの者、権力者達の対極側にツラい人達がいる事を知って貰い、《死》を持って苦しさや悲しさを皆に平等に忌ましめを与える事が目的だった。

迷 彩映 (mei saiei・メイ サイエイ)
作家:MONALI PADORA
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