私が鳴き声で分かると言えば「カッコウ」と鳴くカッコウや「ホーホケキョ」
と鳴くウグイス、「テッペンカケタカ」または「特許許可局」と鳴くホトトギス
ぐらいなもので、よい勉強になりました。
ただ、暗記力に乏しい私に次回まで覚えていられるか不安です。
「野鳥の鳴き声」というテープを先輩の先生からお借りしたことがありました
が、そのときもなかなか覚えられませんでした。
でも、野鳥の会に参加して、早朝から鳴き声と共に、双眼鏡で姿も見られるな
ら、一度参加してみたいなと思いました。
-----------------------------------------------------------------------------------------------
■今日のテーマ 「野鳥のさえずりと地鳴き」 2004/7/20 No.191
-----------------------------------------------------------------------------------------------
野鳥の鳴き声には、「さえずり」と「地鳴き」があります。
「さえずり」は、繁殖期に小鳥の雄が出す声で「雌を呼ぶ」「なわばりを宣言
する」という意味があり、決まった節回しで、美しい声が多いです。英語で
「SONG」といいます。
「地鳴き」は、1年中、雌雄とも出し、多くはさえずりより単純な声で、警戒
群れの中のコミュニケーションなどに使われます。英語で「CALL」といい
ます。
例えば、さえずりをS、地鳴きをCで表すと、
シジューカラのSは「ツーピーツツピー」ですが、Cは「チッチー」とか
「ジュクジュク」と鳴きます。
カワラヒワのSは「ビィーン」で、Cは「キリリリ」と高い声で鳴きます。
ウグイスのSはご存知の「ホーホケキョ」ですが、Cは「チャッチャッ」と
鳴きます。
ホトトギスのSは「テッペンカケタカ」「特許許可局」ですが、Cは「キョッ
キョッキョキョキョ」と鋭い声です。
(「山野の鳥」 日本野鳥の会 参照)
-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-
■ちょっとコメント■
私が、先輩から「野鳥の声」というテープをお借りしたのが十数年前、その時
にこの「さえずり」と「地鳴き」を知りました。
一般に、私たちが聞き分けられるのは「さえずり」のほうですが、熟練すれば
「地鳴き」でも聞き分けられるようになるそうです。
こんな記事を書いていたら、私の家族が大阪市から初めて箕面市に引っ越して
きたときのマンションの南側に小高い山があり、自然が少し残っていたことを
思い出しました。
春の夜明けから「カッコウ」とカッコウが鳴いたり、「ホーホケキョ」とウグ
イスが鳴いていたりしたのを思い出しました。そして、妻がまだ幼稚園へ通っ
ていた息子に、「カッコウって鳴いてるのがカッコウだよ。あなたももうすぐ
ショウガッコウだね」っと言っていたように思います。
もうあのマンションから引っ越ししてしまい、その前に自然が破壊されていく
のをみてきたことを、寂しく思っています。
------------------------------------------------------------------------------------------------
■今日のテーマ「セミが鳴いている、うん?クマゼミが多い?!」2004/7/27 No.192
------------------------------------------------------------------------------------------------
7月下旬にもなると、朝早くからセミが鳴いています。
朝のまどろみの中で、セミの声で起こされ、うるさく感じることもありますね。
もっとも一般的なセミが「アブラゼミ」、ジージーとうるさく鳴くので夏を
一層暑く感じさせるセミでもあります。
幼虫は約6年間地中で暮らし、成虫なって鳴いているのは1週間というのです
から、はかない一生のような気がします。
次に多いのが「クマゼミ」と「ミンミンゼミ」。
「クマゼミ」は「シャーシャー」と鳴き、「ミンミンゼミ」は「ミーンミーン」
と鳴き、アブラゼミの羽根が茶色であるのに対して、どちらも羽根が透き通り
クマゼミは頭が大きく、ミンミンゼミはクマゼミより頭が小さく緑っぽいので
区別が付きます。
それが、最近、クマゼミの割合が急に多くなってきています。
一昔前といえば十数年以上前ですが、セミといえば「アブラゼミ」でした。
それが、今の子どもはセミといえば「クマゼミ」と思っているのではないで
しょうか?
そして、9月に入り、「ツクツクホウシ」「ホウシツクツク」と鳴く、
「ツツクボウシ」の声が聞こえ出すと夏も終わり、秋の気配を感じさせて
くれます。
(「標準原色図鑑全集2昆虫」保育社 参照)
■ちょっとコメント■
先日も、道で弱りきったセミがいましたが、アブラゼミではなくクマゼミ
でした。
昔、幼い頃、網を片手にセミ採りによく出かけたものです。
9割以上がアブラゼミでした。羽根が好き透ったセミを見かけたら手に力が
入り、絶対採るぞと思ったものでした。それだけ、クマゼミやミンミンゼミが
少なく貴重な存在でした。
でも、今は5割以上がクマゼミではないでしょうか?
なぜ、こんなにクマゼミが増えたのか私はわかりません。
何か情報をお持ちの方メールお待ちしています。
他にも、少しからだが小さく「チー」とか「ジー」とか鳴く「ニイニイゼミ」
もめずらしいですね。
芭蕉の句「閑かさや岩にしみいる蝉の声」のセミはニイニイゼミだという説
があるそうです。
お子さんをお持ちの方、セミには気の毒ですが、是非この夏、セミ採りに
連れて上げて行って上げて下さいね。「セミの割合」なんていう自由研究も
いいかもしれませんよ。