ウグイスのSはご存知の「ホーホケキョ」ですが、Cは「チャッチャッ」と
鳴きます。
ホトトギスのSは「テッペンカケタカ」「特許許可局」ですが、Cは「キョッ
キョッキョキョキョ」と鋭い声です。
(「山野の鳥」 日本野鳥の会 参照)
-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-=*-
■ちょっとコメント■
私が、先輩から「野鳥の声」というテープをお借りしたのが十数年前、その時
にこの「さえずり」と「地鳴き」を知りました。
一般に、私たちが聞き分けられるのは「さえずり」のほうですが、熟練すれば
「地鳴き」でも聞き分けられるようになるそうです。
こんな記事を書いていたら、私の家族が大阪市から初めて箕面市に引っ越して
きたときのマンションの南側に小高い山があり、自然が少し残っていたことを
思い出しました。
春の夜明けから「カッコウ」とカッコウが鳴いたり、「ホーホケキョ」とウグ
イスが鳴いていたりしたのを思い出しました。そして、妻がまだ幼稚園へ通っ
ていた息子に、「カッコウって鳴いてるのがカッコウだよ。あなたももうすぐ
ショウガッコウだね」っと言っていたように思います。
もうあのマンションから引っ越ししてしまい、その前に自然が破壊されていく
のをみてきたことを、寂しく思っています。
------------------------------------------------------------------------------------------------
■今日のテーマ「セミが鳴いている、うん?クマゼミが多い?!」2004/7/27 No.192
------------------------------------------------------------------------------------------------
7月下旬にもなると、朝早くからセミが鳴いています。
朝のまどろみの中で、セミの声で起こされ、うるさく感じることもありますね。
もっとも一般的なセミが「アブラゼミ」、ジージーとうるさく鳴くので夏を
一層暑く感じさせるセミでもあります。
幼虫は約6年間地中で暮らし、成虫なって鳴いているのは1週間というのです
から、はかない一生のような気がします。
次に多いのが「クマゼミ」と「ミンミンゼミ」。
「クマゼミ」は「シャーシャー」と鳴き、「ミンミンゼミ」は「ミーンミーン」
と鳴き、アブラゼミの羽根が茶色であるのに対して、どちらも羽根が透き通り
クマゼミは頭が大きく、ミンミンゼミはクマゼミより頭が小さく緑っぽいので
区別が付きます。
それが、最近、クマゼミの割合が急に多くなってきています。
一昔前といえば十数年以上前ですが、セミといえば「アブラゼミ」でした。
それが、今の子どもはセミといえば「クマゼミ」と思っているのではないで
しょうか?
そして、9月に入り、「ツクツクホウシ」「ホウシツクツク」と鳴く、
「ツツクボウシ」の声が聞こえ出すと夏も終わり、秋の気配を感じさせて
くれます。
(「標準原色図鑑全集2昆虫」保育社 参照)
■ちょっとコメント■
先日も、道で弱りきったセミがいましたが、アブラゼミではなくクマゼミ
でした。
昔、幼い頃、網を片手にセミ採りによく出かけたものです。
9割以上がアブラゼミでした。羽根が好き透ったセミを見かけたら手に力が
入り、絶対採るぞと思ったものでした。それだけ、クマゼミやミンミンゼミが
少なく貴重な存在でした。
でも、今は5割以上がクマゼミではないでしょうか?
なぜ、こんなにクマゼミが増えたのか私はわかりません。
何か情報をお持ちの方メールお待ちしています。
他にも、少しからだが小さく「チー」とか「ジー」とか鳴く「ニイニイゼミ」
もめずらしいですね。
芭蕉の句「閑かさや岩にしみいる蝉の声」のセミはニイニイゼミだという説
があるそうです。
お子さんをお持ちの方、セミには気の毒ですが、是非この夏、セミ採りに
連れて上げて行って上げて下さいね。「セミの割合」なんていう自由研究も
いいかもしれませんよ。
------------------------------------------------------------------------------------------------
■今日のテーマ 「クマゼミが多いのは、地球温暖化が原因?!」2004/8/3 No.193
------------------------------------------------------------------------------------------------
前号の「セミが鳴いている、うん?クマゼミ多い?!」に対してたくさんの
メールを読者の方から頂きました。今日はそれをいくつか紹介します。
●「富山市在住M」さん
昨日(27日)のメルマガだと思うのですが、クマゼミが多くなってきた、
ということが述べられていました。
丁度その前日ぐらいのどこかの朝のTVで、その話題を取り上げていました。
九州の人とかは、セミといえばクマゼミが当たり前らしく、クマゼミは
暖かい地方で繁栄する種なのだそうです。
日本ではこれまで、静岡の伊豆半島ぐらいまでが多い地域だったそうですが、
近年の温暖化の影響で、どんどん北東へと勢力範囲を広げているのだろうと
いうことでした。
クマゼミは朝(せいぜい午前中)しか鳴かないのだそうです。そのため
一日中鳴いているアブラゼミに比べ発見しにくいのだそうですが、それだけに
発見できる以上に多くいるそうです。
したがって、クマゼミが増えるのは危険信号の一つかも知れません。
●「F」さんより
Fujiken 様 はじめまして、いつも楽しく購読させています。
Fと申します。
私が昔(30年前)住んでた奄美大島はクマゼミが多かったです。
ほとんどアブラゼミは見かけませんでした。
高温化が続いているせいですか?
日本が亜熱帯化してる?
ほんとうに暑いですね。
ちょっと一言でした。