ハト( 14 / 16 )
「おう、でもよ、もう、あんまり時間が無いぜ。「幸福の島」は、1年に1度、7月7日の、太陽のしっぽが出ている間にしか、行けねえんだからよ」
「え・・・」
ハト( 15 / 16 )
「だから、サンタも急いで行くことだ。できるなら俺が「あたたかい薬草」を取ってきてやりてえところだけど、「あたたかい薬草」は、病気になった人に対する「あたたかい気持ち」が無いと、「ただの草」のままなんだ。俺がクーミちゃんって子のことを知っていれば、代わりに取りに行ってやれたんだけどな。だけど、俺はクーミちゃんって子のことを知らねえから、ワーミが行って、取ってくるしかねえな。じゃあ、俺は行くぜ、あと3人ほど「あたたかい薬草」を届ける約束をしている人がいるからよ。島まではあと少しだ、だから頑張れよ!」
ハト( 16 / 16 )
そう言うと、ハトのリョウは、太陽のしっぽの中を物凄い速さで飛んでいきました。