ラスボスの思想(19)

 地球人の脳は、物質を変化させ、さらに、物質を組み合わせることができます。それを可能にしているのが、記号です。今のところ、私たちは、記号を使わずに生活することはできません。

 

 脳が戦争をせずに共生できる社会を作り出せるならば、それに越したことはないのですが、今のところ期待できません。脳についての解明も脳が行うのですから、心もとないと言えます。

 

 すでに、グリア細胞の役割について述べてきましたが、今後よりグリア細胞が解明されて、もっとより良い脳の有効活用ができることを願うばかりです。誰しも、戦争のない共生できる社会の誕生を願っていることでしょう。勝手な私の思いですが、いつの日か、グリア細胞がニューロンに働きかけて、戦争のない社会が実現されることを期待しています。

 

            良薬は口に苦し

 

 人は幸福を求めます。幸福とはいかなるものでしょうか?簡単に言えば、心地よい気分、あるいは愉快な気分になれることでしょう。誰しも、不愉快な気分になりたいと思う人はいないでしょう。

 

 では、どういう時に愉快な気分になるのでしょうか?不愉快な気分が取り除かれたならば、愉快になります。人間関係において不愉快になる場合は多々あります。誰しも、不愉快になれば何らかの方法で不愉快になる原因を取り除こうとします。または、不愉快な気持ちを感じないようにします。

 

 そこで、マスク着用について考えてみましょう。ほとんどの人はマスクをしています。なぜ、マスクを着用するのでしょうか?「ウイルス感染を防止するためにする」と答える方が多いと思いますが、それだけでしょうか?実は、心理的な面から考えると、マスクをしていないと不安になるからなのです。

 

 人は、不安をとても嫌うのです。だから、可能な限り不安を除去したいのです。不安を除去するためにマスクを着用しているのです。人は、不安を除去する行動を常にとっているといっても過言ではりません。

 

 ワクチン接種についても同じことが言えます。ワクチン接種をすることによって、不安が取り除かれるから、多くの人はワクチン接種をするのです。PCR検査も同様なことが言えます。

 

 仮に、マスクを着用しなくとも不安にならない、ワクチン接種をしなくとも不安にならない人たちは、マスクもワクチンも不要ということです。不安になるということについて具体的に考える必要があるのですが、誰しも真剣に考えないようです。

 

 誰しも不安のない生活を送りたいものです。不安はどこからやってくるのでしょうか?その多くは、TVや交流のある人たちから耳にした情報からではないでしょうか。または、周りの人たちの言動によるものではないでしょうか。

 

 学校、職場で周りのみんながマスクをしている中で、あなただけがマスクをしていないとしましょう。きっと、あなたは不安になるでしょう。人は、周りの人たちと違うことをすると不安になるのです。

 

 だから、人は周りの人いたちと同じことをするのです。そこで考えなければならないことは、周りの人たちが人間にとって健康に役立つことをしているかどうかです。

春日信彦
作家:春日信彦
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