ラスボスの思想(19)

 人は、不安をとても嫌うのです。だから、可能な限り不安を除去したいのです。不安を除去するためにマスクを着用しているのです。人は、不安を除去する行動を常にとっているといっても過言ではりません。

 

 ワクチン接種についても同じことが言えます。ワクチン接種をすることによって、不安が取り除かれるから、多くの人はワクチン接種をするのです。PCR検査も同様なことが言えます。

 

 仮に、マスクを着用しなくとも不安にならない、ワクチン接種をしなくとも不安にならない人たちは、マスクもワクチンも不要ということです。不安になるということについて具体的に考える必要があるのですが、誰しも真剣に考えないようです。

 

 誰しも不安のない生活を送りたいものです。不安はどこからやってくるのでしょうか?その多くは、TVや交流のある人たちから耳にした情報からではないでしょうか。または、周りの人たちの言動によるものではないでしょうか。

 

 学校、職場で周りのみんながマスクをしている中で、あなただけがマスクをしていないとしましょう。きっと、あなたは不安になるでしょう。人は、周りの人たちと違うことをすると不安になるのです。

 

 だから、人は周りの人いたちと同じことをするのです。そこで考えなければならないことは、周りの人たちが人間にとって健康に役立つことをしているかどうかです。

 健康に良いことを知ることや行動することは大切ですが、これが、意外と難しいのです。というのは、健康に良いことが必ずしも愉快なことではないからです。「良薬は口に苦し」という格言があるように、健康に良いことは不愉快になる場合が多いのです。

 

 お酒の飲みすぎは体に良くないですが、お酒が好きな人にとっては、酒量を減らすことは苦痛になります。喫煙者が、煙草は肺の健康に良くないから煙草をやめるように言われ、禁煙したならば、とても苦痛を伴った生活を送ることになるでしょう。

 

 健康に良いことをすることは、かなりの苦痛に耐えなければなりません。だから、健康に悪いとわかっていても、その行為を続けてしまうのです。これが現実です。

 

 

 

 

 私たちは、健康に良くない生活を余儀なくされているのです。食品添加物が含まれた加工食品の常食、医薬品の服用、スマホやPCの視聴、など生活には不可欠ですが、健康にはよくありません。

 

 今後、ますます健康に悪い環境で生活することになるでしょう。私たちが、心も体も健康になるためには、今一度、健康に良いこととはどういうことか考えるべきでしょう。可能な限り、健康に良い生活を送りたいものです。

 

 周りの人たちに合わせる生活が悪いというわけではありませんが、常日頃から、健康に関心を持ち、自ら健康について調べ、考えたうえで、健康に良いことを実践していくべきではないでしょうか。

 

 

春日信彦
作家:春日信彦
ラスボスの思想(19)
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