ラスボスの思想(18)

 誰しも殺されるのは嫌です。でも、常にどこかに殺す人がいるのです。殺人者には殺人の欲求があるのでしょうか?確かに、憎しみが原因で殺人が起きる場合があります。でも、戦争では、個人的な憎しみから殺人を行うわけではありません。兵士は、軍隊の命令に従って殺人を行うのです。その軍隊に命令するのは、国家です。国家とは、人間ではありません。組織といういまだ理解されていない得体のしれないエネルギーなのです。

 

 人は、得体のしれないエネルギによって、殺されているのです。人は、戦争を起こした大統領や首相、または国会議員を非難します。でも、実は、我々は、得体のしれないエネルギーを非難しているのです。大統領は、人間ですが、この人間を動かしているのは、組織という得体のしれないエネルギーなのです。怪物のようなエネルギーは、どこから生まれてくるのでしょうか?それは、まぎれもなく、地球人の脳から生まれてくるのです。

 

 国家を作っているのは、地球人です。地球人を動かしているのは、頭蓋骨に保護された脳神経細胞です。国家というエネルギーを解明するということは、脳神経細胞を解明することにつながるのです。我々は、いまだ、国家が理解できていません。同じく、脳神経細胞も理解できていません。

 

 

 あるものを理解する場合、それは、知性を働かせています。知性が働くということは、記号が作り出され操作されています。脳における知性は、言語、記号、イメージに形を変えて現れます。知性を働かせるということは、記号宇宙に船出するのと同じなのです。

 

 記号そのものは、物質ではありません。まさに、得体のしれないエネルギーと言いえます。我々人間は、物質ですが、知性に生きる限り死ぬまで記号宇宙をさまようことになるのです。秀才も凡人も、幸せを探し求めて記号宇宙を放浪し続けるのです。

 

 我々は、他の動物と違いとても知性豊かで賢い動物と思っています。確かに、記号宇宙に生きることによって、紀元前から地球人は有益な創造物を手に入れてきました。でも、一方では、数十世紀にわたり多くの生物を破壊してきたのです。地球人は、地球環境が激変し、地球人の脳が絶滅するまでは、記号宇宙をさまようことでしょう。

 

 

 

 凡人はもとより秀才でも記号宇宙では、どちらに舵を取ればいいかわからず悩み苦しむのです。記号宇宙をさまよい続けた先には何があるのでしょうか?得体のしれないエネルギーは、突如として、得体のしれない物質と変身するのでしょうか?我々は、自分たちを高等な物質だと思っています。でも、物質自体も、よく理解できない得体のしれないものなのです。

 

 仮に、地球人より優秀な脳を持った宇宙人がいたとしても、彼らも地球人の未来を知ることはできないでしょう。所詮、過去も、現在も、未来も、記号宇宙における羅針盤に過ぎません。私たちは、記号宇宙であてどもなく幸せを探し続けているのです。奇跡的に、脳神経細胞に革命が起きたならば、地球人の未来が見えるかもしれません。でも、未来が見えたために悲しむことになるかもしれません。

 

 私たちは、いずれ、死という物質変化を迎えるのです。それまで、記号宇宙を楽しく旅をすればいいのではないでしょうか?たとえ、記号宇宙が得体のしれない怪物のようなものであっても、恐れる必要はないのです。気楽に付き合っていけばいいのではないでしょうか。死に近づくにしたがって、このようなたわいもないことを考えてしまいます。近頃では、永遠に記号宇宙を旅できますようにと神に願っている次第です。

 

 

      一休閃颯

 

 *他人じゃない 改善点は 自分だぞ

 

 *信じてる 存在しない ウイルスを

 

 *和苦鎮病 名前を変えて 演技する

 

 *大学は 高知能犯 養成所

 

 *医学生 嘘を教えられ 殺人鬼

 

 

 *和苦鎮で 病気作って 金儲け

 

 *凡人に できることは 負け惜しみ

 

 *知能犯 凡人イジメて 有頂天

 

 *凡人は 憎しみ抱えて 天国へ

 

 *非国民 孤独を楽しむ 楽天家

 

春日信彦
作家:春日信彦
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