さやかとアンナ

「清君!犬好き?」

「大好きだよ。毛がつやつやしたハスキー犬、飼ってるんだ。

ラスカーって言うんだ」

「ラスカーが死んだら悲しい?」

「当たり前じゃないか!何、言ってるんだよ」

「もしもの話よ。ラスカーがね、人を噛んでしまったの。

みんながこの犬は危険だからといって、

ラスカーを殺してしまったらどう思う?」


「ラスカーが噛むわけないよ。バカなこと言うなよ」

清は、さやかにボールを投げつける振りをした。

「だから、もしもよ」

さやかは一瞬頭を右に振ったが、笑顔で訊ねる。

「どうして、そんなこと言うんだよ。お姉ちゃんなんか、嫌いだ!」

清はボールを胸の前で抱くと、目じりを下げて悲しそうな声。


「あのね、お父さんのお母さん、清君のおばあちゃんがいるよね。

おばあちゃんにとっては、お父さんは子どもよね。わかる?」

「うん」小さくうなずく。

「お父さんは、おばあちゃんが大好きな人よね。

わかるでしょ。おばあちゃん、今どんな気持ちだろうね。

清君は、大好きなラスカーが死んだら悲しいじゃない。

誰だって、大好きな人が死んだら気が狂うほど悲しいね」

「うん。お母さんとか、妹が死んだら悲しいよ。ラスカーも」

ボールをテーブルの上に置くと、その上にあごを乗せて小さな声で言う。


「誰だって悲しむのよ。だから、鬼のような人が死んでも、

悲しむ人はいるの、わかるよね」

「うん、お父さんが死んで、おばあちゃんは泣いているんだろ」

また、ボールを抱きかかえると、何かに気づいたような表情。

「その通りよ。清君がお母さんの命を救ったことは、

神様はチャンとわかってくれてるの。だけどね、

それと同時に、清君は、一生、おばあちゃんと同じように悲しむの。そうでしょ」


「そうだね。だけど、もう殺しちゃったから、どうしようもないよ」

ボールをさやかに向かって転がす。

「そんなことはないわ。清君には、愛があるわ!」

ボールを受け取ったさやかは、清に転がして返す。


「愛って?」

「お母さんのために、やったんでしょ。

お母さんのために、自分の命を捨てたのよね」

「そうだよ」

「これが愛なの!好きな人のために、すべてを捨てるのが愛なの。

愛があれば、これから多くの人を幸せにできるの。わかってくれた?」

「まだ、子どもだからわかんないよ。だけど、人を幸せにしたいな!」

両手でボールを跳ね上げながら、清は今までに感じたことのない、

さわやかな気持ちを感じた。


「それでいいの。お父さんのことも、中学生のことも、神様に任せるの。

これからは、愛に生きればいいの!お姉ちゃんが見守ってあげるから」

「うん、もう、人は殺さないよ。悲しいことだから。

おばあちゃんにもあやまるよ」

ボールを脇に抱えると、大きな声で訴えるように言う。

「わかってくれたのね。お姉ちゃん、とってもうれしい」


「お姉ちゃんは、きれいだね」

清は笑顔をつくると、少し恥ずかしそうに小さな声で言う。

「あら、うれしいわ」

「一つ、お願いがあるんだ。

僕、お姉ちゃんみたいに優しい人になりたいんだ。

だから、キスしていい。あ、手にだよ」

自分の左手の甲を指差す。


さやかは立ち上がり、清の左側に立つと左手を差し出す。

清は両手で目の前の手をすくう様なしぐさをすると、

さやかの手の甲に軽く唇を押し当てる。


「僕も、お姉ちゃんみたいになるよ。だから、見捨てちゃダメだよ」

「もちよ。お姉ちゃんに、任せなさい」

「おじちゃんにも、このこと、話すよ。いっぱい、あやまるよ」

清はさやかの目をしっかり見つめると、目を輝かせて立ち上がる。

「えらいわ、これからもがんばるのよ。自分に負けちゃダメよ」

さやかは、清の瞳をしっかり見つめるとドアに向かう。


「また来てよ。お姉ちゃん!」

「これからは、清君のお姉ちゃんだから、時々、遊びに来るわ」

「嘘ついちゃダメだからね。きっとだよ!きっとだよ!」

清は泣きそうな声。

さやかは左手を肩まで上げ、指先を小さく動かすと、ドアから消えた。



さやかの件でお礼がしたい・・・

拓也は、今朝のドクターの言葉を思い出した。

何のことか、察しはつく。

拓也はさやかとの不思議な出会いを思い出す。

さやかとの出会いからあの日の出来事まで、

ドクターのシナリオだったのか?

さやかの件をうらんでいるわけではないが、

ドクターへの憤りがこみ上げてきた。


拓也の足はドクターの研究室に向かっていた。

キーボードを叩いていたドクターは、

ドアを開けた拓也にまったく気づいていないようす。

拓也は足を一歩踏み入れ、再度軽くドアをノックする。


「関先生ですね」

ドクターは、拓也がやってくるのを予測してたかのように言う。

「は、はい」

拓也は右足を引っ込める。

「先生のお気持ちはごもっともです」

独り言のように言う。

「まあ、今朝の言葉が気になったもので」

ドクターの後姿を見つめながらソファーに腰掛ける。


「お礼をしなくてはなりません」

ドクターは書類に目を向けたまま振り向く。

「別に、さやかさんのことであればかまいませんよ」

さやかとのことは誰にも話したくない。

「今日はお互い時間が取れそうですね」

「できればドクターの精神分析の話をお聞かせ願おうかと思いまして」

「今、ホームページを開いてましてね。質問や悩みが、ほらこんなに」

ドクターは左手の書類を拓也の目の前に差し出す。


「大変でしょう。やはり精神病に関するものですか?」

「若い子の書き込みですよ。読んで笑うようなものもありますよ」

「しかし、深刻な悩みの相談も多いんでしょうね」

「確かに、中学、高校生からが大半ですが、

最近は小学生からの相談も増えましたね。

安部クリニックのホームページ相談を始めてから5年になりますが、

研究にとても役立ちます。


「いじめ、不登校、自殺に関することですか?」

「はい、それもありますね。相談には大人も気づかない、

いや、”理解しにくい子どもの心”について詳細に書かれてましてね、

とても参考になります。

精神病院のことはご存じないと思いますが、

来院の患者は、自分の気持ちを素直に言いません。

いや、他人の顔を見ると言えないといったほうがいいでしょう。

この相談なんかとても素直です。

奈良市の私立中学2年の男子からです」


~ 最近、女性の下着に興味を持つようになりました。

家族がいないとき、干してある姉の下着を触ったり、

匂いをかいだりしました。僕は変態でしょうか? ~


「まさに、素直な子ですね。こういう子、好きですよ。

性に関する悩みはいつの時代も変わりませんな。

僕も同じようなことがありました。

だけど、病気だとか変態だとかは思いませんでしたが。

厳しいしつけをされた、いいとこのお坊ちゃんだな」

拓也は笑顔で話す。


「こちらは、かなり深刻な問題です。札幌市の中学3年の男子からです。


~ 母と弟と僕の三人で暮らしています。

先日、学校で具合が悪くなり早退しました。

母が仕事から帰ってくるのはいつも7時過ぎです。

だから誰もいないはずなのに、母の部屋から奇妙な声がしたので、

泥棒かと思ってドアを少し開けてみました。

そして、すぐに家を飛び出し、その日は友達の家に泊まりました。

知らない男といる母を見たからです。

母を信じられなくなりました。

これから、僕はどう生きていけばいいのですか? ~


「性に関する男の子からの悩み相談が増えています。

性的感情や自慰行為は成長過程では自然なことですが、

おそらく、小・中学校受験のため、小さいときから禁欲的なしつけを

されたと思います。

問題なのは、親の態度です。

最近は極度に子どもを管理しています。教師もしかりです。

また、性的成長が罪悪であるかのようにみなす親や教師が増えています。

そのため、子どもたちは、性的感情や行為を病気と思ってしまうのです」


「そうなんですか。知能階級といっても僕の親は放任主義でしたから、

助かったというわけですな。よかった」

「年々、子どもたちに精神病が増えています。現に、精神病患者の7割は10代です。

大人では解決できないような心の問題を抱えています。

いや、大人たちが子どもたちに復讐される時期が来たといえます」

ドクターは拓也を脅すようなことを平然と言う。


「復讐!いったいどういうことですか?」

拓也は無意識に大きな声をだしてしまった。

「いじめ、不登校、引きこもり、自殺、拒食症、麻薬、恐喝、殺傷事件、

家出、中退、精神異常、これらすべてが大人への復讐と言えます」

「よくわかりませんが」

拓也の全身に鳥肌。


「大人たちは自分たちに都合のいい管理、教育、ビジネス、出産を

ここ200年やってきたわけです。ご存知のように、トップランクの学歴を

取得するには、巨額の寄付金を支払うか、もしくは5段階の知能検査を

パスしなければなりません。


そのため、大人たちは精子バンクから優秀な精子を購入したり、

子どもたちに英才教育を強制して、高度に優秀な子どもをつくろうとするのです。

目的は、子どもたちに世界的超資産家によって運営されているトップランクの

大学に合格させ、さらに、高額な報酬が約束されたロボットクリエーターの

ライセンスを取得させることです。あるいは世界政府機関へ就職させることです。


わかりやすく言えば、親たちはお金と権力を約束する学歴を

子どもたちに獲得させるため、子どもたちの心を傷つけるような

受験教育を強制してきたのです。

さらに、大人たちは自分たちの金儲けのために子どもたちを利用してきたのです」


「少しはわかるような気がします。僕にも娘がいますから。

確かに、子どものためというより、親が考えた幸福を子どもに

押し付けてきたように思えます」


「最近、娘さんから、びっくりするようなことを言われませんでしたか?」

「ええ、まああ・・」

「御礼をしなくては。僕の気持ちと思ってください」

ドクターは一枚の会員証を手渡す。

・・・ クラブローズ、第二コアビル・・・拓也は心でつぶやく


「僕は一足先に行ってます。よろしければどうぞ」

ドクターは帰る準備をする。

拓也はタクシーを拾ったドクターと校門前で別れた。




マンションに戻りメールを開いてみると、

娘の佳恵からのメッセージが飛び込んできた。


Hi! Dad. How are you? I'm pretty good.

I'd like you to meet my friend, Yukina.

She is a member of tennis club.

By the way, I cannot seem to learn English.

Do you have any advice?

I'm looking forward to seeing you.



See you soon.

Love always, Yoshie.


P.S. Please come to see me to Kyoto this summer.



母親、律子のストイックな性格を嫌っている佳恵とは、

離婚後もメールのやり取りをしている。

佳恵は拓也にいろんなことを相談してくる。

アドバイスとして英語の上達にはリスニングを毎日するようにと、

返事のメールを送った。

拓也は佳恵の将来について考える。


佳恵は高校卒業後、留学を希望している。

僕はオーストラリア州のテニスの名門シドニーレーバー大学を

勧めている。

本人はその気でいるが、律子は反対しているらしい。

佳恵は僕の力を借りたいのであろう。

律子と話し合いをする立場ではないが、佳恵の頼みであれば

恥を忍んでお願いしてあげよう。

通訳になるには留学は不可欠。

佳恵の夢を実現させて上げなくては。





コアビルまではタクシーで行けば20分ほど。クラブローズ。

一ヶ月前、拓也は理事長に誘われたことを思い出す。

確か、超資産家が行くという有名なクラブ。

拓也はホームページを見る。入会金を見て真っ青。

今までこのような高級クラブに行ったことがない。

拓也のお酒は寝る前にブランデーを飲むくらい。


拓也は身分不相応なクラブに行きたいとは思わないが、

ドクターの私生活を垣間見るには絶好のチャンス。

彼の誘いに乗ってみる。

拓也は大通りでタクシーを降りると、角の18階建てのグリーンビルから右に曲がる。

前方に、杏子に似た子が歩いている(まさか!)


クラブに着くと、時計の針は8時8分。

入口カウンターで会員証を見せ、受付に「関ですが」と言いかけると、

「お待ちしておりました」と即座に返事が返ってきた。

ピンクのロングドレスを着た妖艶な女優が、拓也を奥の席に案内した。

テーブルは横長の楕円形。それをはさむ様に半楕円形のソファー。

色は純金が散りばめられた白。

ドーム型の天井は、複眼のような小さなライトたち。


「安部さんは」と言いかけると「すぐに参りますので」と

美の遺伝子を与えられた女優は、拓也の目を見つめて丁寧に言う。

ここは、クラブというより特殊なプラネタりウムのような不思議な空間。

天井のライトの色が時間の経過と共に変わっていく。

さらに、それに伴い女優のドレスの色が変わっていく。

先ほどまでピンクだったドレスは、ピンクとグリーンを重ねたような不思議な色。


「え!」

拓也の目の前にガラスのように透き通った白い肌(幻覚じゃない、確かに裸!)

「10分ごとに、0,1秒間光がいたずらするんです。

ホステスが着ているドレスは、ある一定の波長の光が当たると透明になる

特殊な合成繊維でできているのです」

女優は科学者のように説明する。


「信じられない!この音楽は?」

耳を澄ますとかすかに音楽が聞こえる。

「アルファー波ミュージックのネイチャーウェーブです」

「はあ・・・」


しばらくすると、和服姿の30歳前後のママと思われる、

女性にしては肩幅が広く、大柄の女性がやってきた(まさか、ニューハーフ)。

「先生ようこそ。ドクターに伺っておりますわ」

深く会釈をすると正面に座る。

「恐縮です」

面接を受けてる気分。

「こちらはママです。私はルミです。どうぞよろしく」


ドクターが早くやってくるのを心で願う。

初めての女性には言葉が出ない。

「こちらこそ」

お見合いの時のように両膝をそろえている拓也。

「先生のお相手してちょうだい。ドクターをお呼びするから」

ママは軽く会釈するとカウンターへ向かった。



確かに高級なブランデーだ。ブランデーは寝る前に飲むが、

一般庶民が飲むブランデーとはまったく違う。

ブランデーに関しては口が肥えているほうだが、これは違う。

生まれてはじめて経験するまろやかさとこく。

さらに、香りが最高にいい。すべて最高級というわけか。


「こんなブランデーは初めてですよ」

「このブランデーはマリンピュアと言って、

水、フルーツ、リカー、香料すべてP1・デベロ・ステーションで開発されたものです」

一種の健康ドリンクでもあるんですよ。ロボットって頭がいいんですね。

あら、ぜんぜん減ってないわ」

拓也はあわてて残りを一気に飲み干す。


「キャー、先生、お強いこと。ステキ!」

ルミはくっつくように座りなおす。

「ルミもいいかしら」

赤い唇を少し動かしながら、じっと拓也を見つめグラスを空ける。


「ルミさんは強いんだね」

拓也は少し微笑んで驚いたように言う。

「うれしい、先生の笑顔が見られて。チョット、がんばっちゃたわ。

先生ったら、怖い顔しているんだもの」

ルミの手は拓也の太股を行ったり来たり。


「ドクターはどうしたんだろう。おそいな!」

小さな声でつぶやく。

「今日はルミがお相手よ。ドクターにはママがついてるわ。先生、もっと飲んで」

拓也の手をそっと包みグラスを手渡す。


「先生はどんな感じの女性がお好きですか?」

チョコレートをつまむと、拓也の口の中に押し込む。

「ルミさんみたいな、美しくて知的な女性ですね」

(顔に似合わず気が強そう)

拓也の視線はシルクに覆われた白く長い脚の上を走り、

一気に蜜でできた唇まで駆け上がる。


「うれしい!」

なぜか、拓也の手は彼女の膝の上。拓也は少し紅潮し、

よった勢いで膝を掴む。

シルクと融合した肌の柔らかさは、毛穴まで伝わってくる。

「よかったわ、先生に気に入られて。これからもひいきにしてくださいね」

グラスを置くとルミはカウンターに向かった。


「ドクターからです」

戻ってくると、甘い香りのP2・アグリ・ステーション産のメロンを目の前に置く。

しばらくすると、ママに支えられたドクターが老人のような足取りでやってくる。

「悪い、先生」

ドクターはかなり酔っている。アルコールに弱いドクター。

「ドクターのおかげで楽しく過ごさせていただきました」

頭を下げて丁寧にお礼を言う。

「ここは先生がお好きなだけ利用できるクラブです。

ママ、しっかり、先生を覚えていてちょうだいよ」

ドクターの変なリズムをつけた口調。


「承知いたしました。先生にはルミが待っていますから、

いつでもお越しください」

ママは両手をそろえて丁寧にお辞儀する。

「ルミ、いいわね」

ルミに目配せして、命令するように言う。

「先生、お待ちしております」

ルミは命令に従うかのように拓也に寄り添い、手をしっかり握って微笑む。

ドクターは目をつぶっていたが、何か言いたい顔。


「先に失礼させていただきます」

拓也は立ち上がると、顔をドクターに近づけながら言う。

「やあ、あの件は後日と言うことで」

ドクターは独り言を言うように言って、拓也に握手を求めてきた。

この握手は何を意味しているのか判然としなかったが、

拓也は義務的に軽く握手した。


「タクシーをお呼びしますので」

ママはロボ・ボーイに合図する。

席を立つとルミは拓也にぴったり寄り添い、出口まで見送る。


拓也はドアのところで、ドクターの顔をしばらく眺める。

ドクターに何か話さなければと漠然と思ったが、ルミの甘い香りが忘れさせてしまった。

「待ってます」愛人の眼差しで見送るルミ。


タクシーに乗り込んだと思うと、靴を脱いでいる自分に気づく。

小脳が案内してくれたのであろう。

ミーシャがキョトンとした顔で拓也を見ている。

拓也はすぐにベッドに横になったが、いろんなことが頭に浮かぶ。

目を開けると天井が揺れている。


ママの態度がルミに対して何か威圧的に感じられた。

ドクターはママに何かを依頼したのだろうか?

そこは普通のクラブではない。会員のほとんどが超資産家の高級クラブ。

入会金だけでも目が飛び出る。その会員に拓也を無料でした。

脳の研究のためなのか?それとも何か別の目的が・・・・

いったい、なぜ?


ドクターは何を拓也にさせようとしているのか?

ひとたび閉じ込められると、二度と出られないドクターの実験室。

麻酔をかけられて運び込まれる拓也。

拓也の心に不吉な予感。

すでに、拓也はモルモットとしての役割をピノキオのごとく演じている。

拓也はモルモットとして、これからどんな実験に使われるのだろうか?


さやかと拓也はドクターにとってはモルモット。

二人は確かに実験台に乗せられた。

だが、この実験の成果は二人が独占している。

もし、二人を精神分析できなければこの実験はドクターにとって水の泡。

この点が物理学的実験と大きく違う。


春日信彦
作家:春日信彦
さやかとアンナ
0
  • 0円
  • ダウンロード

17 / 29

  • 最初のページ
  • 前のページ
  • 次のページ
  • 最後のページ
  • もくじ
  • ダウンロード
  • 設定

    文字サイズ

    フォント