虹の無い街

第3章立ち遅れた経済( 1 / 3 )

交通の不便な街

 

 多分、今でも沖縄を知らない人間に良く聞かれます。

「来年位に沖縄に行きたいけど、〇〇さんの最寄の駅はどこですか?」

それを聞くと頭にきて「鉄道なんかねえよ」とそして「唯一那覇だけモノレール

走ってるけどな」と言います。

 

沖縄では、普通に信じがたい事がたくさんあります。

私がまだ18~20位のころ各家庭に平均1,5台の割で自家用車が普及しています。

とても、裕福に見えると思いますけどそのほとんどが中古車のしかも1台は

大抵貨物車です。

そして、びっくりする事はその頃家庭に電話が普及していません。(笑えます)

どうしてこういう事になったのか不思議です。

今や小学生でも持っているPHSや携帯電話ですが

当時は固定電話のような通信機器も家庭に無かった。

なので友だちの家に行く時でもほとんど連絡はつかないのが現状でした。

それでも、一家に2台は車があるのでなんとか補えました。

 

ここでは車があるのは贅沢ではなく必需品です。鉄道がなく時間通りにこないバスを

バス停で待つよりは車を購入します。

沖縄は、去年普通自動車の登録台数より軽自動車の登録台数が上回る結果

になっています。当然だと思います。

所得が少なく鉄道がない後は頼れる足は車しかないとなると燃費と税金の安い

軽自動車に飛びつくのは当たり前です。

しかも、一家に2台どころではなく一人1台の時代になっています。

私は、米軍基地とか賛成です。その代わり沖縄県民に恩恵を与えてほしい

つまり、まず鉄道を沖縄全体に引くそして米軍基地の中を車で行き来出来るように

民間の専用道路を作るいつも交通の便で泣かされている地域では是非必要な

交通機関です。

 

沖縄の基地問題は県民全部が反対しているわけではなく、むしろ条件付きであれば

県民が賛成するのは目に見えています。

米軍基地は原発より危険だとは思いません。

そして、驚いたのは沖縄にどうして原発がないか不思議でした。

条件で言えば他府県より地震が少ないそして原発で必要な海がどこにでもある

これだけの好条件で原発がどうして出来なかったか?

「沖縄の自然を破壊してはいけないから原発は作らない」と思ったんです。

ところが、理由はアメリカが原発を作らせなかったから

日本政府は、アメリカが作るなと言えばすべて作らない作れと言えば何でも作る。

鉄道も一緒です。米軍基地があるから基地の邪魔になる鉄道は

作るなと言われたから作ってないと私は、思います。

 

ただ、米軍基地が撤退するとどういう事になるか?

多分恐ろしい世の中になると思います。

米軍が撤退するとどうなるか、まず中国が攻めてきます。

そんな時に日本政府は戦うと思いますか?

「平和的に話し合って決めましょう。」と不抜けた事しか言えないでしょう。

そして、最終的には本土を維持させるために

トカゲの尻尾的存在の沖縄は、中国政府に対し

「沖縄は差し上げますので、どうぞ日本本土は責めないで貰いたい」とでも

言うと思います。

今の日本政府では命がけで沖縄を守る事はまずないでしょう。

 

 

 

 

 

第3章立ち遅れた経済( 2 / 3 )

ワースト全国一の実態

 

 沖縄が観光産業で潤っている、「多分日本中の皆がそう思ってるでしょう」

ところが、地元の人は最悪です。

ちなみに本土の人が観光に来て本土の人が作ったホテルに泊まり

本土の人が売っている観光土産を買って本土の人が運営している航空会社の

飛行機に乗って帰る。

ハワイと同じ現象になっていると思います。

 

大企業がホテルを作って洗練されたホテルマンを雇い本土の観光客を受け入れ

儲かる、そしてその人達が汚した部屋を沖縄の人が掃除をして

わずかばかりの利益を得る。(少し極端過ぎましたけど)

確かに地元の企業が少し小さくて(中には大きい企業もあります)なかなか

本土企業にたちうちが出来ません

時々基地の近くで見かけるオスプレイの問題や基地の問題等たくさんあり

政府も何から手を着けて良いか判らない状態です。

 

私は、思います。今沖縄で問題なのは雇用だと私は思っています。

 

全国一離婚率が高く全国一失業率が高いそして低賃金です。

これは、共通していると思いませんか?

仕事があって給料が高ければほとんどが離婚はしませんよ

 

仕事がないから離婚するし、お金がないから偽装の離婚もします。

そして、母子手当を貰う、ほんとに悪循環です。

沖縄は、朝車で出勤する時に感じますけど

ディサービスとかディケアあるいは、NPO法人〇〇〇と書かれたワンボックスの

車が忙しそうに走り回っています。

どういうことか?つまり介護商売言いかえれば「お年寄り商売」が儲かっている

ほんとに情けない実態ですね。

 

それでいて、国保税が物凄く高くて どうして公務員の保険税も社会保険も国保も

すべて一つに出来ないのですか?

そうすれば皆が平等になるのに、会社を定年退職した人が国保に入り

公務員を退職した人が国保に入るそしてその国保を若い自営業者等がどうして

支えないといけないのか? どうしてその矛盾さを感じないのが不思議です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第3章立ち遅れた経済( 3 / 3 )

生活の不便さ

 

 老後は、のんびりと温かい沖縄で過ごしたい。

そういう風に良く聞きます。

確かに住むだけでしたら、多分とても住みやすいと思います。

但し、生活をしていくとなると大変です。

 

住むのと生活は、一緒見たいですけど違います。

例えば、ホテルの様な所に宿泊して近くにレジャー出来る海があって

少し歩けばデパートがあったり食べ物屋があったりで住みやすい。

 

ところがそういうところは、普通に生活するとなると家賃が高いです。

そして交通の便はと言うといろんなところに交通網があるわけではないです。

しかも、いつ来るか判らないようなバス停があったり

つまり公共交通では、自分の行きたい場所にたどり着くには

凄まじく時間と経費が掛かり当然生活費が続きません。

 

それで、地元の人は住む場所はぼろぼろでも

まず、車からつまり足から確保します。

それで、沖縄は、軽自動車が普通車を上回るくらいあります。

それでも若者の給料の半分が家賃と車の維持費で消えます。

都会では、自家用車両は、レジャーに使用する事が多いですが

こちらでは、ほんとに足です。

そして恐ろしい全国ワーストワンがもう一つあります。

それは、自動車の任意保険の加入率です。

多分、足代わりに使っているから(足に保険掛ける必要はない)かもです。

事故った時に賠償金払わず逃げる人も少なくありません。

若い人からお年寄りまで足代わりに使っている車は、ある意味走る凶器です。

そして、何より驚く事は、飲酒運転の全国ワースト1です。

最近は、少しずつ少なくなっているとは思いますが、今でも交通の便が悪く

少しの距離だからとの事で飲酒運転をしてしまいがちです。

それは、

給料が安い、街中は家賃は高い、鉄道が無い、交通が不便、タクシーは高い

飲酒運転、警察に捕まる、とんでもない罰金、家庭崩壊、離婚

と続くのです、まぁ~これは極端ですけどね。

沖縄に移住を求めている方はくれぐれも気を付けて下さい。

 

 

もう少し収入も安定していて生活にゆとりがあればもっと暮らしやすい社会

になると思います。

 

 

 

カラス
作家:カラス
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