生きている限り、恐怖心は存在します。当然、恐怖心にも、長所と短所があります。長所として、恐怖心は危険から身を守ることに役立っています。短所として、恐怖心が共生の妨げになります。
生きていくということは、感情と言動が恐怖心に左右されるということです。人は、恐怖心をコントロールできるものでしょうか?誰しも、恐怖心や不安感からの「逃避」は、娯楽に浸ることによって、どうにかできるでしょう。でも、その「コントロール」はかなり困難な心の作業なのです。
いじめられている人の中には、毎日苦しむばかりで、恐怖が増大し、未来に絶望し、自殺する人もいます。いじめる人の中には、自殺したいと思うぐらい自分はいじめられた。だから、自分も人をいじめなければ、気が済まない、と思う人がいるでしょう。一方で、いじめられると死にたいと思うくらいいやな思いをする。だから、イジメはやめよう、と思う人もいるでしょう。