神 理 の 書 1
神理とは何か?
実際、現実に起こることが 『 事実 』 です。
『 事実 』 が正しくもあれば 『 真実 』 とされます。
『 真実 』 のうち、時代を超えても輝きを失わないもの、
それが 『 真理 』 にも他なりません。
そして、その尊い稀有(けう)な 『 真理 』 の中でも、
殊更(ことさら)特にも最高位に位置付けられる、
『 真理の中の真理 』 にして、
『 究極の真理 』 ともされるものこそが、
『 神の理(ことわり) 』 ともされよう、
すなわち、『 神理 』 なのです。
時代を明かす啓蒙の光
『 真理 』 が、時代を超えて輝く星彩(せいさい)なら、
『 神理 』 とは、時代を明かす日輪さながらに、
酔夢(すいむ)にまどろみ痴(し)れる人々の、
永くも久しい惰眠(だみん)を目覚めさせる、
啓蒙(けいもう)の光ともされようものなのです。
『 人は、後ろ向きにしか前に進めない 』
との戒(いまし)めどおりにも、
とかく 『 過去に学ぶしか、向かう将来に活かせない 』
そうもしたものなのですから・・・
時代に抗(あらが)えない真理
『 真理 』 といえども、
時代の移り変わりによっては、
次第にその輝きを失い、
かつては尊ばれたその価値さえが、
いつか忘れ去られてさえしまうものです。
それは、たとえ 『 真理 』 とされるものでも、
所詮は、人の為(な)し事の所以(ゆえん)ゆえの、
どうにも致し方の無いことなのです。
それもこれも、そうもした原因の元を質(ただ)せば、
万事に亘(わた)って諸事万端、
悉(ことごと)くも思い為し、且(か)つ行ない尽くせぬ、
人の人たる本来以(も)っての、
つまりは 『 至りなさ 』 のゆえなのですから。