【TRPGリプレイ】『ETERNAL BLAZE-超えよ限界、燃えよ魂-』第1話

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◆ Preplay01 ◆セッションの始まり 2

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タッグハンドアウト1:出来損ない/エリート―Useless/Giant―
タッグ目的:マスター・グラトニーを倒す

 FH最強の一角と目されるマスタークラスのエージェントが一人――マスター・グラトニー。
 数々の強力なオーヴァードを倒し、その力を喰うことで取り込み、自らを強化し続ける大敵。その敵によってUGNは壊滅的な打撃を被り、更に他のFHセルもこの機に乗じてUGNへと大攻勢を仕掛けてきた。
 かつてないこの危機にUGNは組織随一の傑物を投入するが、戦力不足はいかんともしがたく、相棒として組むことになったのは、史上稀に見る出来損ないのオーヴァード。
 果たして二人はFH最強の一角と目されるほどの大敵に打ち勝つことができるのだろうか?
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本塚:タッグハンドアウト? これは普通のハンドアウトとどう違うんだ?
GM:普通のハンドアウトは一人のキャラクターに対して立ち位置や設定がつくんですが。
本塚:つくんですが?
GM:このタッグハンドアウトはタッグ(二人組)に対して共通の立ち位置と設定をつける為のものなんです。
本塚:ほうほう。要は個人じゃなくて集団につけるハンドアウトってことだな。
GM:その通り。ちなみに、これは私が開発したシステムです。
本塚:なるほど。即ち、加々見くんのオリジナルってことか。これは楽しみだ。
GM:ありがとうございます。で、改めて説明に入ります。
本塚:よろしく頼む。
GM:この二人組は『出来損ない』と『エリート』のタッグです。
トリクラ:出来損ない? というと?
GM:一人は殆ど一般人と変わらない程度の弱い異能しか使えない能力者、そしてもう一人は――。
龍之介:強力な異能を持ったエリートというわけですね。
GM:まさにその通り。そして、二人の共通目的はマスター・グラトニーという最強クラスのオーヴァードを倒すことです。
BOW:出来損ないとエリートが組んでどうなるか――二人の絡みが見ものだねえ。
GM:では、次にこのタッグを構成する一人一人を説明していきましょう。

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プレイヤーキャラクター1:史上稀に見る出来損ない―Useless Overd―
ロイス:神崎アヤノ 感情:友情/劣等感
カヴァー/ワークス:高校生/高校生 Dロイス:????

 史上稀に見る出来損ないのオーヴァード。それが君だ。
 戦闘能力は勿論、単純なレネゲイドコントロールに関しても低レベルなせいで対・ジャームの任務に用いることもできず、
 しかし中途半端に異能を持つせいで一般人としての生活もできない君は、どこからも爪弾きにされていた。
 そんな君は必死の鍛錬の最中に出会った少女――アヤノと友人となり自らの居場所を見つけたが、
 その矢先、強大なFHエージェントが出現したという。そして、君に降る迎撃命令。
 たとえ出来損ないと言えども、君はやっと手に入れた居場所を守る為に戦わなくてはならないようだ。
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GM:突然ですが、このゲームでは異能の種類は「シンドローム」という言葉で表します。
トリクラ:突然だな。(笑)で、それが?
GM:このキャラクターは熱を操る「サラマンダー」というシンドロームの使い手です。
トリクラ:で、その「サラマンダー」ってのの異能者は具体的にどんなことができるんだ?
GM:熱を操って高温、即ち炎を発生されたり、一方で低温で氷を操ることもできます。
BOW:炎と氷の両方を操る能力なんだな。メモメモ……覚えたよ。
GM:ただし、このキャラクターの場合は高熱に特化した能力で、炎の「エフェクト」が専門です。
BOW:エフェクト?
GM:異能の種類が「シンドローム」なら、それに属する個々の能力は「エフェクト」と呼ばれます。
BOW:個々の種類――ね。たとえば?
GM:このキャラクターだったら、小さな炎を出すという能力があるんですが、それがエフェクトです。
トリクラ:この「カヴァー/ワークス」ってのは何なんだ?
GM:カヴァーは表の立場や職業、ワークスというのは本来の職業やそのキャラクターの本質や能力を表す要素ですね。
トリクラ:???
GM:たとえば、カヴァーが学生でワークスが傭兵というものであれば――。
トリクラ:ふむふむ。
GM:表の顔は学生、しかしその正体は凄腕の傭兵なのだ! というキャラクターができます。
トリクラ:なるほど。で、本質や能力ってのだとどうなる?
GM:たとえば、喧嘩番長のようなキャラクターは本来の職業は学生ですけれど、その本質からワークスが格闘家になったりします。

トリクラ:なるほど。よく分かったよ。
GM:それを踏まえて見ると、このキャラクターは表の顔も真の顔もどちらも高校生ということになります。
トリクラ:ちょっと待て、UGNってのは超国家的な秘密組織だろ? そこに普通の高校生がいるものなのか?
GM:オーヴァードは貴重な存在なので、覚醒した者であれば、事件解決の為に無所属の異能者に協力を依頼することがあります。
トリクラ:なるほど。つまり、このキャラクターは高校生だけど、UGNに頼まれて協力するってわけだ。
GM:ええ。他にもUGNが在野のオーヴァードを把握しておくという意味もあります。
BOW:確かに、世界の安定を保とうとする組織なら、把握してたいものだしな。
GM:しかも、このキャラクターの場合は少々、事情がありまして。
トリクラ:事情?
GM:このキャラクターは弱い異能しか持たない出来損ないなんですが、それと同時に能力の制御技術も出来損ないなので。
トリクラ:分かったぞ! つまり、監視対象になってるってことだな。
GM:はい。イメージ的には保護観察ですね。うっかりと暴走したりしないように、ということで。
龍之介:ロイスというのは?
GM:このキャラクターにとって特別な感情を抱いている存在を表す要素です。
龍之介:特別な感情を抱いている存在がいるとどうなるんだ?
GM:人と人との繋がり――絆があれば、たとえ強力な力に溺れそうになっても理性を保てます。
龍之介:ジャームになっちゃうって話と関係がありそうですね。
GM:はい。力に溺れても、ロイスがあれば日常に帰ってくることができます。そうすれば、ジャームにならずに済みます。
龍之介:基本的には家族とか友達とか、或いは恋人とかってことなのかな?
GM:ええ。絆と言っていますが、実は強い感情を抱いている相手なら誰でも良いので、ライバルや仇敵などでも可です。
龍之介:なるほど。で、このキャラクターが特別な感情を抱いているのが「神崎アヤノ」って人なんですね。
トリクラ:その「神崎アヤノ」ってどんな人なんだ?
GM:独学でギターを練習して、プロのミュージシャンを目指す努力家の少女です。
トリクラ:おお。それはいいな。
GM:このキャラクターも出来損ないを返上するべく努力しているんですが、秘密の特訓をしている時に出会ったという設定です。
トリクラ:なるほど。努力する者同士、友情を感じてるってわけか。
GM:はい。言わば『努力友達』って感じですね。
トリクラ:ちなみに、感情の意味は分かったんだが、友情の隣に書いてある劣等感っていうのは何だ?
GM:ロイスというのはポジティブとネガティブ感情があります。
トリクラ:二面性ってやつか。で、それは何を表現する為のものなんだ?
GM:どちらかが表に出ていて、表に出ている方の感情が態度を決定すると思ってください。
トリクラ:ふむふむ。この場合だと、友情が表に出ているのか?
GM:その場合だとアヤノに対して友情を感じてはいるが、心の底では劣等感を感じているということになります。
トリクラ:努力友達ということで友情を感じているけど、実は心の底で自分よりも努力できる彼女に劣等感を感じているのか。
GM:そういうことです。で、ポジティブとネガティブのどちらを表にするかは自由に決めてもらって結構です。
本塚:それと、このDロイスというのは?
GM:それは他者との関係を表すロイスではなく、特殊な設定をキャラクターにつける為の要素です。
本塚:なるほど。でこのキャラクターは『????』となっているが?
GM:現時点では秘密ということで、プレイ中に明かされます。
本塚:なるほど。それは面白いギミックだ。
GM:他に質問が無ければ、次に進みます。

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プレイヤーキャラクター2:UGNが誇る傑物―Giant Overd―
Lois:マスター・グラトニー   Emotion:尊敬/脅威
Cover/Works:高校生/UGNチルドレン Dロイス:究極のゼロ           

 君はUGNが誇る傑物にして、“究極のゼロ”を保有するエリートオーヴァードだ。
 数々のオーヴァードを破った大敵――マスター・グラトニーと唯一引き分けた者として、君に奴の追跡および撃破命令が下る。
 奴が新たに行動を開始したとされる街についた君だったが、深刻な戦力不足ゆえに、相棒として組まされることになったのはとんでもない出来損ないのオーヴァード。
 友軍戦力に期待はできない状況の中、それでも君はかつてない大敵を倒さねばならない。
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GM:一転して、今度はエリートのオーヴァードです。
龍之介:エリート!
GM:このキャラクターは先程のキャラクターとは対照的にエリートなんですが、更に能力までも対照的です。
本塚:シンドロームは何なんだ?
GM:「サラマンダー」です。ただし、低温に専門で氷のエフェクト使い。
本塚:なるほど。確かに対照的だ。
BOW:で、ロイスは最強クラスの敵であるマスター・グラトニーって奴なんだね。
トリクラ:その強大な力に脅威を感じてはいるが、心のどこかで尊敬してるってわけか。
龍之介:GM、この「究極のゼロ」っていうのは?
GM:「サラマンダー」の異能者だけが取得できるDロイスです。超低温に特化した能力者で、強力無比な冷気を操ります。
龍之介:ふむふむ。ちなみに、超高温の方に特化した炎使いのDロイスというのは無いんですか?
GM:いい質問ですね。「永遠の炎」というDロイスが存在します。ただし、今回はそれらに対して独自の解釈をつけています。
龍之介:独自の解釈。
GM:今回のプレイ限定での設定と解釈ですが。
龍之介:説明をお願いします。
GM:「究極のゼロ」を持つ異能者は世界でも一例しか確認されておらず、それがこのキャラクターという設定です。
龍之介:では、「永遠の炎」の持つ異能者は?
GM:まだ確認されてはいません。超低温に特化した者がいるのだから、理論上は超高温に特化した者もいるだろう、と。
龍之介:つまり、いても不思議ではないし、世界のどこかにはいるのだろう、そんなレベルですね。
GM:その通りです。ゆえにこのキャラクターは希少な能力者として重宝されています。
龍之介:だからこそエリートなんですね。それで、最強クラスの敵とも引き分けられた。
GM:このキャラクターが彼と再戦の指令を受けて、出来損ないの人がいる町にやってくるところから物語が始まります。
龍之介:そして、その出来損ないと組まされる、と?(笑)
BOW:UGNチルドレンってのは?
GM:幼少時から異能を発現させたり、UGNで育った生え抜きのオーヴァードを表す言葉です。
BOW:なるほど。生粋のオーヴァードってわけだね。

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タッグハンドアウト2:古参兵/傭兵―Old Army/Mercenary―
Purpose of Tag:若者たちに道を示しつつ、大敵を倒す。

 FHの大攻勢によりかつてない打撃を受け、深刻な戦力不足にあえぐUGN。
 組織はその事態に対処すべく、歴戦のベテランを呼び戻し、あるいは新たに呼び出した。
 ――呼び戻された者は、UGN戦闘部隊員として戦線を支え続け、今は教鞭を執る古参兵。
 ――呼び出された者は、金次第で善にも悪にもつくというプロの傭兵。
 ――そして、組織からの依頼は、若輩者を鍛え、大敵に立ち向かうこと。
 かつてない困窮した状況の中、彼等はこの依頼を完遂できるのだろうか?
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GM:さっきの二人が少年少女だったのに対し、今度は大人の二人組です。

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プレイヤーキャラクター3:歴戦の古参兵―Old Army―
Lois:マスター・ミザリィ Emotion:執着/憤懣
Cover/Works:UGN教官→UGN支部長/防衛隊員 Dロイス:指導者

 君はUGN戦闘部隊員として長年戦線を支え続けた歴戦の古参兵で、今は一線を退き若いオーヴァードたち相手に教官を務めている。 大攻勢をかけてきた敵の中にはかつて君に辛酸を強いた仇敵――マスター・ミザリィの関与があることと、大攻勢により戦力不足に陥ったという理由からUGNは君を第一線に呼び戻し、UGNの正義を信念とする君はそれを承諾した。
 復帰した君の最初の仕事は大敵に対抗するべく、出来損ないのオーヴァードを短期間のうちに使えるレベルまで鍛えることだった。 そして、君はとある理由からこの戦場を最後の戦場にしようと考えていた。 
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GM:このキャラクターはカヴァーが教官から支部長に変わります。
本塚:支部長?
GM:UGNは各地に支部があって、それぞれの支部を支部長が統括しています。
BOW:指導者ってのは?
GM:支部長のワークスを持つ者だけが取得できるDロイスです。部下たちに指令を出す達人という能力を表します。
トリクラ:マスター・ミザリィってどんな奴?
GM:かつてこのキャラクターと戦い、痛手を負わせたFHのエージェント。
トリクラ:ふむふむ。それで?
GM:マスター・グラトニーと同じく強力な異能者で、現在はグラトニーと組んで行動しています。
本塚:大体のことは分かった。つまり、このキャラクターはさっきの出来損ないを鍛えればいいんだな?
GM:そうです。
本塚:あと、この『とある理由』っていうのは何なんだ?
GM:それは、このキャラクターを選んだ人だけにお教えします。それ以外の人には物語中盤までは秘密ということで。
龍之介:シンドロームは?
GM:超高速や音を操る「ハヌマーン」と、超高速かつ超精密な思考ができる「ノイマン」の二つです。
龍之介:二つ!? さっきの二人みたいに単一じゃないんですか?
GM:最大三つまで組み合わせることができます。種類が多ければ、その分多種多様な異能を使えます。
龍之介:逆に単一だと?
GM:一つの能力に特化する分、強力な異能を行使することができるようになります。
龍之介:なるほど。一つを極めるか、できることを増やすか……その二択ですね。
トリクラ:で、このキャラクターはどんなエフェクト(異能)を持ってるんだ?
GM:超頭脳を使って完璧な戦術を構築し、部下、即ち味方に最適な指示を出して援護するというエフェクトです。
トリクラ:了解した。ありがとう。

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プレイヤーキャラクター4:プロの傭兵―Mercenary―
Lois:UGN幹部 Emotion:連帯感/無関心
Cover/Works:傭兵/傭兵 Dロイス:秘密兵器

 金次第で善にも悪にもつくプロの傭兵。それが君だ。
 今回、深刻な戦力不足にあえいだUGNは戦力増強として君を雇う。
 現場で君が組むことになった相手はUGNの正義や信念を貫こうとする古参兵。君とは全く正反対の思想を持つ人間と組まされることになった君は面倒なものを感じていたが、金の為と思い直した君は任務の遂行を開始した。
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GM:このキャラクターは傭兵のキャラクターです。
本塚:さっきの教官とは対照的な性格だ。この二人の絡みも楽しみだな。
GM:ありがとうございます。
本塚:よし。早速説明してくれ、まず、このキャラクターのシンドロームは何だ?
GM:一つは教官と同じく「ノイマン」です。
本塚:こいつも指令を出すのか?
GM:いえ、「ノイマン」は頭が良くなる能力で、その汎用性たるや万能なんです。
本塚:ほほう。それで?
GM:指示を出すという特技以外にも、機械並みの精密さで武器を振るうという能力もありまして。
本塚:そういうことか。つまり、このキャラクターは超精密な武器攻撃ができるんだな?
GM:はい。そして、もう一つは重力や空間、次元を操る《バロール》というシンドロームです。
トリクラ:この二つを組み合わせると、どんなエフェクトになるんだ?
GM:このキャラクターは大量の武器を持ってまして。
BOW:ホントだ。キャラクターシートに武器の名前が大量に書いてある。
GM:大量の武器弾薬を異次元空間に貯蔵していて、戦闘になると、それを随時召還して装備し、戦うという異能です。
BOW:次元ポッケか。そいつは面白そうだ。ちなみに秘密兵器ってのは?
GM:これは誰でも取得できるDロイスで、特別で強力な武装を持っているというのを表す要素です。
BOW:キャラクターシートを見たんだが、[フォールンライフル]っていうのがそれかい?
GM:はい。器物に感染するというレネゲイドの変種に感染した銃で、強力な武器ですね。

 

 こうして四人のキャラクターが出揃った。
 今回はタッグ同士での絡みという要素も入ってくる為、いつも以上にどのキャラクターを選ぼうか、良い意味で迷ってくれているようだ。やはり、この瞬間もGMにとっては嬉しく、そして楽しい瞬間である。
 話し合いが済んだ後、プレイヤーたちは詳細な設定をつけていく。そして、キャラクターの性別や名前も決まったようだ。
 こうして、四人のオーヴァードたちがこの世界に誕生したのだった。

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◆ Preplay02 ◆ トリクラ――堂本道久の場合

◆ Preplay02 ◆ トリクラ――堂本道久の場合

トリクラ:設定ができたぞ。
GM:自己紹介をお願いします。
トリクラ:名前は堂本道久(どうもと みちひさ)。年齢は17歳。性別は男。
GM:高校二年生ですか?
トリクラ(以下=道久):ああ。「サラマンダー」だが、その能力は右手に体温を集中させる程度。出来損ないだ。
龍之介:冬場は暖かくていいじゃないですか。
道久:けどよ、その一方で能力の制御も出来損ないだから、急に炎が出て、時々周囲のものを燃やしちまうんだ。
GM:なるほど。だから、保護観察対象になっていると?
道久:そういうことだ。で、能力のパワーや制御技術を鍛える為に日夜努力を惜しまないって感じだな。
GM:アヤノとの関係は?
道久:努力友達ってことでいこうと思う。俺はエフェクト、あいつはギター。それぞれ鍛えるものの為に努力してる。
GM:了解しました。他に何か言っておくことは?
道久:初期ロイスはアヤノの他に学校の保険の先生に取った。もう一つはDロイスの『????』だな。
GM:他には何かありますか?
道久:コードネームは“ドードー”。名前をもじって、飛べない鳥という意味でそう呼ばれてる。
GM:了解しました。それでは――。
道久:ちょっと待った。言い忘れてたぜ。
GM:何か?
道久:裁縫が得意で、学校のすぐ近くにあるアパートに一人暮らししてる。
GM:メモメモ。了解しました。改めてよろしくお願いします。
道久:おう! よろしく頼むぜ!

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◆ Preplay03 ◆ 龍之介――道本椿女の場合

◆ Preplay03 ◆ 龍之介――道本椿女の場合

龍之介:私も設定ができました。
GM:では、自己紹介をお願いします。
龍之介:道本椿女(どうもと つばめ)。15歳の女の子。性格はクールで超低温の氷のような感じです。
GM:15歳ということは高校一年ですか?
龍之介(以下=椿女):いえ、エリートなのでUGNの力により飛び級してますので二年生です。
GM:なるほど。道久と組ませる以上、そっちの方がUGNとしても良いから、裏から手を回したんでしょう。
椿女:世界で一人しか確認されていない『究極のゼロ』の能力者で、傑物と称されるエリートです。
道久:いいよなぁ。エリートとか褒め称えられてよぉ。(笑)
椿女:コードネームは“雪月花”と“アブソリュート・ゼロ”の二つ。
GM:なるほど。それで、普段はどちらで呼ばれてるんですか?
椿女:“アブソリュート・ゼロ”ですけど、その名前は嫌いなので、“雪月花”と呼んでもらうようにしてます。
GM:他に設定などはありますか?
椿女:能力が発現した時、両親を巻き込んで殺害してしまいまして、その後UGNに引き取られました。
GM:いいですね。実にダブル・クロスらしいキャラクターです。
椿女:それで、現在は叔父に引き取られています。また、その時のトラウマで炎が苦手ですね。
GM:そういえば、道久と苗字の読みが一緒なんですね。
椿女:苗字が一緒の方がエリートと出来損ないの対比がより出るんじゃないかと思って、道久さんと話し合って決めました。
GM:いいと思います。そういう面白い設定は大歓迎ですよ。
椿女:というわけでよろしくお願いします。
GM:よろしくお願いします。

本塚届
作家:加々見繍
【TRPGリプレイ】『ETERNAL BLAZE-超えよ限界、燃えよ魂-』第1話
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