モラトリ君の熱かった夏

また、同じことを( 1 / 1 )

また、いつもの流れに

 

第四章 また、いつもの流れに

 

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今日から再び文教スクールの勤務に入る。続投はないの発表は何だったのか。

 

検索したら、続投はないの発表は、615日だった。まったくの嘘つき状態になってしまっている。

 

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調子のいいやつだとしか思われない。きちっとけりをつけたら、あれほどまでの状況だったのだから、効き目はあっただろう。モラトリアムは、成敗されなければならない。真剣に徹底討論してやったのに何ら進歩がない。本当の勝負をしないから、その範囲からは出られない。当分は、足踏み状態でしょう。

 

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「家賃を払ったか」と、モラトリ君が聞く。

私は、「夏も終わってしまったな」と、答えた。

 

 

エピローグ( 1 / 1 )

エピローグ

 

エピローグ

 

暑かった夏も終わって、彼はいったいどこへ行こうとしているのでしょうか。

 

今でも、部屋は40センチほど、全体的に本が横積みされている。10年間、まともに掃除をしたことがないと言っていた。

 

【完】

 

本作品は、創作の文芸であり、実在の人物・団体とは一切関係がありません。

 

 

奥付( 1 / 1 )

奥付


モラトリ君の熱かった夏


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著者 : さすらいみちお
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杜胡堂出版発行


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作家:さすらいみちお
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