「・・・・・・」
皆はつまりちゃんから目を逸らしたり、冷たい目を向けたりしました。
皆が仕事をし易い環境を作るために、必死なつまりちゃんに。
世間の冷たさを痛感したつまりちゃん。
「他人は当てにならない・・・自分でなんとかしなければ!」
つまりちゃんは走り出しました。
「どこへ行くの?!つまりちゃん?!」
びっくりした皆が、思わず叫びます。
「コンビニ!」
つまりちゃんは、既に遠い所からそう答えました。
コンビニに着いたつまりちゃんは、肉まんやフライドチキン、チョコレートケーキにシュークリーム等の食物繊維のほとんど入っていない、便秘になりそうな大好物を買い物かごに入れ始めました。
もうすっかり常連客になっているつまりちゃんの、そんな様子を見た店員さんは、いつも以上の量の多さに少し驚いています。
そして買い込んだ食品を、むしゃむしゃ食べながら職場へと帰って行きました。
その様子を見たコンビニの店員さん達は
「よほどお腹が空いていたのねえ」
と話しています。
口の中で肉まんを、モグモグ咀嚼しながら、つまりちゃんは再び大腸念力を使おうとします。
「よーし!これだけ溜め込めば、今度こそ大腸念力を・・・」
ところが職場の皆は、既に後片付けを始めています。
「つまりちゃんがコンビニ行ってる間に、仕事が全部終わっちゃったよ。」
大腸念力の活躍の場は無く、後には意味も無く便秘になったつまりちゃんと、つまりちゃんの大腸と対照に痩せた財布が残ったのでした。