つまりちゃん

 

ところがいつまで経っても、雨が止みません。

 

つまりちゃんは大切な事を思い出しました。

 

「そうだった・・・今朝は私、珍しくうんちが出たのだった!!どうしょう、大腸がうんちでパンパンでなければ大腸念力を使う事ができない!」

 

そこでつまりちゃんは、職場の仲間達に向かって叫びました。

 

「みんな!オラにうんちを分けてくれ!たのむ!」

 

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「・・・・・・」

 

皆はつまりちゃんから目を逸らしたり、冷たい目を向けたりしました。

 

皆が仕事をし易い環境を作るために、必死なつまりちゃんに。

 

世間の冷たさを痛感したつまりちゃん。

 

「他人は当てにならない・・・自分でなんとかしなければ!」

 

つまりちゃんは走り出しました。

 

「どこへ行くの?!つまりちゃん?!」

 

びっくりした皆が、思わず叫びます。

 

「コンビニ!」

 

つまりちゃんは、既に遠い所からそう答えました。

 

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コンビニに着いたつまりちゃんは、肉まんやフライドチキン、チョコレートケーキにシュークリーム等の食物繊維のほとんど入っていない、便秘になりそうな大好物を買い物かごに入れ始めました。

 

もうすっかり常連客になっているつまりちゃんの、そんな様子を見た店員さんは、いつも以上の量の多さに少し驚いています。

 

そして買い込んだ食品を、むしゃむしゃ食べながら職場へと帰って行きました。

 

その様子を見たコンビニの店員さん達は

 

「よほどお腹が空いていたのねえ」

 

と話しています。

 

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口の中で肉まんを、モグモグ咀嚼しながら、つまりちゃんは再び大腸念力を使おうとします。

 

「よーし!これだけ溜め込めば、今度こそ大腸念力を・・・」

 

ところが職場の皆は、既に後片付けを始めています。

 

「つまりちゃんがコンビニ行ってる間に、仕事が全部終わっちゃったよ。」

 

大腸念力の活躍の場は無く、後には意味も無く便秘になったつまりちゃんと、つまりちゃんの大腸と対照に痩せた財布が残ったのでした。

 

 

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うんこ
つまりちゃん
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