ところがいつまで経っても、雨が止みません。
つまりちゃんは大切な事を思い出しました。
「そうだった・・・今朝は私、珍しくうんちが出たのだった!!どうしょう、大腸がうんちでパンパンでなければ大腸念力を使う事ができない!」
そこでつまりちゃんは、職場の仲間達に向かって叫びました。
「みんな!オラにうんちを分けてくれ!たのむ!」
「・・・・・・」
皆はつまりちゃんから目を逸らしたり、冷たい目を向けたりしました。
皆が仕事をし易い環境を作るために、必死なつまりちゃんに。
世間の冷たさを痛感したつまりちゃん。
「他人は当てにならない・・・自分でなんとかしなければ!」
つまりちゃんは走り出しました。
「どこへ行くの?!つまりちゃん?!」
びっくりした皆が、思わず叫びます。
「コンビニ!」
つまりちゃんは、既に遠い所からそう答えました。
コンビニに着いたつまりちゃんは、肉まんやフライドチキン、チョコレートケーキにシュークリーム等の食物繊維のほとんど入っていない、便秘になりそうな大好物を買い物かごに入れ始めました。
もうすっかり常連客になっているつまりちゃんの、そんな様子を見た店員さんは、いつも以上の量の多さに少し驚いています。
そして買い込んだ食品を、むしゃむしゃ食べながら職場へと帰って行きました。
その様子を見たコンビニの店員さん達は
「よほどお腹が空いていたのねえ」
と話しています。