No19、タバコ自身が生み出す恒常的不安
アレン・カー氏は、「 夜遅くにタバコがなくなってきたとき味わう不安感は、タバコ自身が生みだしている 」と書いています。
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でも、私は、この表現には、反対します。
「 タバコ自身が生みだす 」のではなくて、「 タバコを所持している本人が、不安になるのです」
……(どんな不安でしょうか?)……
タバコが、朝まで残っているだろうか。
自分が、残ったタバコを、全部、吸ってしまうのではないか?
いや、私は、意志が弱いから、きっと、吸ってしまう。
俺は、なんて、情けないんだ。
でも、みんな、同じ気持ちだから、もうひと箱、吸わないと思うが、買っておこう。
買わないと、不安で、眠れない。
じゃあ、買おう。
俺は、貧乏ではないよ。
タバコを買う金ぐらい持っているし、……よし……、買おう。
………そして、翌朝、灰皿はタバコで一杯になり、昨夜の不安を忘れて、新品のタバコを買うのであった。
これは、私の当時の気持ちですが、これを見ると、自分への不信、自信が無い事が、明らかだと思います。
お金より、タバコへ依存する気持ちを、破壊する事が必要です。
タバコと自分の、どちらを信じるのですか。
あなたは、そんなに、ニコチンに抵抗する気持ちが無いのですか。
子供は、親のあなたの行為を見ています。
ここで、子供に見せたらどうですか。
「 お父さんは、禁煙したんだ 」 と。
タバコは麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、そして確実に、精神を破壊します。
これは、事実なのです。
No20、喫煙者の心の奥にひそむ不吉な黒い影
アレン・カー氏は、書いています。
喫煙者が心の奥で不吉な黒い影を感じる時は、
①タバコの広告の警告文を見たとき
②咳が止まらないとき
③胸に痛みが走ったとき
④子供や家族が、嫌そうな顔をしたとき
⑤口臭や汚れた歯が気になるとき
と書いています。
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私は、こんなタバコの悪い面を知りながら、タバコを吸う人は、「 大変、意思が強い人 」だと思います。
私の経験では、喫煙者は、意思が強い反面、例えば、②や③の場合は、まず最初に「 肺がん 」の事を思って、「 自分が死ぬ心配 」をします。
そして、自分の「 肺がん 」の後に残された「 家族 」を心配します。
心配した後の検査の結果、「 肺がん 」でないときは、また強気になって、「 俺は、病気にならないのだ 」と、「 家族 」の事は、考えなくなります。
「 家族の事 」を心配すれば、タバコを捨てるという行為は可能な筈です。
タバコは、麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、そして確実に、精神を破壊して、自信を喪失します。
これは、事実です。一刻も早く、タバコをやめましょう。
No 22、精神力でやめようとするな
アレン・カー氏は、「 精神力でやめようとするな 」と書いています。
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私は、これを、「 禁煙を難しいと思うな 」という意味に解釈します。
人間は、精神的な生き物です。
「 好き勝ってな老人の話 」でも書いていますが、人間が二つの眼で、「 大きい 」とか「 小さい 」とか、「 遠い 」とか「 近い 」と感じて、ストレスになるように、人間は精神的な動物です。
「禁煙する事」も、精神力を使いますが、「 過度に、困難だとあきらめるな 」と言うことです。
私は、アレン・カー氏が否定する「 精神力禁煙法 」で禁煙し、彼が否定する「 代替物 」も使いました。
禁煙は、難しいから、「 禁煙セラピー 」が売れるのです。
難しいが、「 難しいと思わない事 」で、そのためには、自分がタバコを吸う理由を、「 哲学 」する事が必要です。
自分が、なぜタバコを吸うか哲学する事は、精神を使います。
タバコを吸おうと思うのも、精神ですから、逆の事をすれば良い事で、失敗を恐れず、何回も失敗すれば、きっと、自分の禁煙法を発見すると思います。
自分を分析し、哲学して禁煙すれば、可能です。
禁煙した人は、みんな、自分の禁煙法を持っています。
アレン・カー氏は、精神を使わず、代替物も使わなかったというだけで、自分もそれに賛同すれば、アレン・カー氏の方法を採用すればよいし、別の方法もあり、私は、別の方法で禁煙に成功しただけです。
あなたも、禁煙して、自分の禁煙法を、ブログに、本に、書きませんか?
タバコは、麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、確実に、精神を破壊します。
これは、事実です。
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アレン・カー氏は、「 禁煙は難しいという頑固な思い込み 」というタイトルで、本を書いています。
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私の考え
タバコをやめるのは、誰ですか?
「 禁煙セラピー 」を読んでも読まなくても、自分が、自分の方法で、タバコを吸わなければ、OK なのです。
自分が、タバコをやめるのですから、自分がタバコを吸う理由(秘密)があるでしょう。
その理由(秘密)を、「 放棄 」すれば、OK です。
私は、代替物を使って、肥満になりました。
何かを得ようと思えば、何かを、「 犠牲 」にしなくてはなりません。
当然、タバコを吸う仲間を失います。
代替物で、肥満になります。
でも、タバコをやめるためには、必然的に、通らなくてはならない道なのです。
「 死ぬ 」事にも似ていますが、自分が好きな物を、手放さなくては、成就しないのです。
タバコをやめるために、何かを、捨てる必要があります。
それは、個人によって違います。
自分で、哲学をしてください。
タバコは、麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、確実に精神を破壊して、自信を喪失します。
これは、事実なのです。
No 23、 減煙は禁煙よりずっと難しい
喫煙者が、「 心の奥にひそむ不吉な黒い影 」を感じた時、まず考えるのが、「 減煙 」だと思います。
これは、誰でも考える事ですが、「 減煙 」を続ける事は、非常に難しく、「 減煙 」で問題が解決する人は、意志も強くて、ニコチン中毒でない、幸せな人だと思います。
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アレン・カー氏は、「 ①減煙すると、ますますタバコが吸いたくなる ②ニコチン中毒症に減煙は効果が無い 」というタイトルで、詳しく書いています。
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興味がある人は、「 禁煙セラピー 」を読んでください。
アレン・カー氏は、「 減煙 」について詳しく書いているのは、彼が、「 減煙 」で、失敗したからかも知れません。
それほど、面白く書いていますので読んでください。
ニコチン中毒は、ニコチンを常に必要として、ニコチンによって生かされている人だと思います。
神仏ではなく、ニコチンによって生かされているのです。
私の経験では、ニコチンの為なら、借金したり、家財道具を売って、タバコを買うと思います。
そんな、ニコチン依存症の人が、一日を、タバコ一箱で、暮らしていけると思いますか?
「 タバコ自身が生みだす恒常的不安感 」で書いたように、ニコチン中毒者は、タバコの箱に数本しか残っていない時は、気が狂ったように、タバコの自動販売機に向かいます。
それほど、ニコチンの力は、強いのです。
ニコチン中毒者が、「 減煙 」を誓うなどは、「 嘘 」だろうと思って間違いはありません。
タバコをやめた方が良いですよ。
禁煙した方が、楽で、楽しいですよ。
出来ない事を勧めるのではありません。
自分の行動によって自分を変えたいと思うなら、出来るのです。
行動する前に、「 自分は出来ない 」と可能性を否定する必要はありません。
株式を購入するとき、値上がりして儲けたいと思い、儲けることもあるでしょう。
自分の都合の良い時だけ、自分の可能性を信じ、都合が悪いと否定するのでは一貫性がありません。
「 為せば成る為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり 」
自分を信じて禁煙してください。
「 禁煙 」を言われるうちが「 花 」ですよ。
タバコは、麻薬です。
タバコは、ゆっくりと、確実に、精神を破壊して、自信を喪失させます。
これは、事実なのです。