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前 書 き
前巻までをして、すでに明らかにされたように、この世・宇宙の元来(がんらい)一つに他なりませんでした。
そして、また、数万年前より今に至るまで、ヒトとされる全(すべ)てのヒトが、そもそもの祖先(そせん)を同じくする、いかに遠縁(とおえん)とはいえ、同じ血筋(ちすじ)の間柄(あいだがら)である、その特筆(とくひつ)すべき事実こその、すでに確かめられた通りでした。
さて、そこで何より疑問に思われたのが、それこそ民族(みんぞく)ごとにも異(こと)なるほどの、あまりの神々の多種多様(たしゅたよう)さにも他ならなかったのです。
はたして、これはどうしたわけでしょう!?
その疑問を解(と)き明かし、連(つ)れて神々の真偽(しんぎ)を糺(ただ)しては、はたして、どの神こその、真の神たるに相応(ふさわ)しいのか、それを突き止めることこその、本巻を以っての主旨(しゅし)に他なりません。