救いの途教書  2  生命の始まり

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目 次( 1 / 1 )

                                                                                             目      次                    ・・・・・・・・・・・・・    1                                                                                                                         前  書  き                   ・・・・・・・・・・・・・・        2          

            生  成  記 (しょうせいき)          

2.   生命の誕生          ・・・・・・・・・・・・・・     5  

2‐1.  物質の進化          ・・・・・・・・・・・・・・     7 

2‐2.  有機物の伝搬(ゆうきぶつのでんぱん)  ・・・   9  

2‐3.  有機物の生命へ       ・・・・・・・・・・・・    11 

2‐4.  命の宿る経緯(けいい)      ・・・・・・・・・     13   

2‐5.  生命の出現          ・・・・・・・・・・・・       15  

2‐6.  生命の特質 (とくしつ)     ・・・・・・・・・・      17   

2‐7.  生命の生滅 (しょうめつ)     ・・・・・・・・      19  

2‐8.  生々流転 (せいせいるてん)   ・・・・・・・    20 

2‐9.  本巻のまとめ          ・・・・・・・・・・・・    21   

2‐10. 次巻の予告          ・・・・・・・・ ・・・・・    22

前書き( 1 / 3 )

                                                                          

           前  書  き        

前巻にて、すでに確(あきら)かにもされたように、今日現代に知られる、この世・宇宙の起源は、驚くことに、私たちの想像を遙かに超(こ)えるものでした。                  

それでは、それ以前の、はたして一体どうでもあったのかといえば、いまだ時間も空間もない、いわば未有無(みうむ)の、絶対零度(ぜったいれいど)すなわちはマイナス273℃に凍(い)てついた、暗黒の静寂(しじま)の揺蕩(たゆと)いのみが、いつからともなく、またいつ果てるともなく、唯々(ただただ)続くばかりでもあったのです。                                   

それが、すでにも述べたように、ある時機にして切っ掛けを境(さかい)に、突如(とつじょ)として、一大変化を来(きた)すことともなったのでした。             

さては、未有無の忽(たちま)ちにして二つに分(わ)かたれ、絶対零度の暗黒の静寂の揺蕩いこその、閃光(せんこう)発する大爆発もろとも、瞬(またた)く間に弾(はじ)け散ったとされるのです。            

果して、その大爆発の、その大音響(だいおんきょう)さながらの大鳴動(だいめいどう)こその、いったいどれ程(ほど)にも凄(すさ)まじかったのかと云(い)えば、それの今に至(いた)って尚(なお)、その余波(なごり)こその、この宇宙にいまだに絶(た)えることなく反響(はんきょう)し続けているとされる、その驚くべき事実からして、その実際の有様(ありよう)の、いかに筆舌(ひつぜつ)に尽くし難(がた)くも凄(すさ)まじかったかを、どうにか推(お)して測(はか)り知られようばかりのものに他なりません。   

 しかし、その直後にも続いた、微細緻(びさいち)極(きわ)まりない万物生起(しょうき)の、その一切は、けっしてそのような派手(はで)で激(はげ)しい、ほんの一刹那(いっせつな)の始まりばかりの一面(いちめん)のみに、尽(つ)きるものではありませんでした。       

なぜなら、その大爆発と共(とも)に成(な)る、刹那、刹那に止め処(ど)なく移り変わる、その変化の機微(きび)こその、いかにも用意周到(よういしゅうとう)のさながらに、極(きわ)めて俊敏(しゅんびん)にして、前後の不覚(ふかく)や滞(とどこお)りの一切なく、あたかも唯(ただ)の定(き)め事(ごと)の、繰り返しにでもすぎぬかに、緻密(ちみつ)の微の細を極めて、迅速(じんそく)この上なかったからにも他なりません。                         

さては、いかにもそれこその、まさに神の御技(みわざ)としか想えぬほどに ・・・・!                                 

はたして、二つに分(わ)かたれた未有無こその、片(かた)や一方は、物質界を成し、片やもう一方は、反物質界すなわち霊質界を成すや、それぞれ二界をして表裏一体相俟(ひょうりいったいあいま)って、さながら付(つ)きつ付かれつ不可分(ふかぶん)のごとくにも、この世、宇宙の生成(しょうせい)を成さしめることともなったのでした。

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shinrikyusai
作家:主代 宗元 
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