「んじゃ、始めるぞ! 暇潰し対決、第1回戦は一人しりとり対決だっ!!」
「・・・は? 一人しりとり対決??」
意味がよく分からず、思わずそう聞き返す俺。
「ありゃ? 何だ、流は一人しりとり知らないのか??」
「や、そりゃ知ってるけど、対決って具体的にどうすれば良いんだ?」
つか、質問に質問で返してくるなよ・・・(苦笑)
「勝負内容は簡単な事だ。ただ一人で、しりとりを続ければいい」
何故かドヤ顔で、そう得意げに答える浩二。
「・・・で?」
「ひたすら、一人でしりとりを続ける」
「・・・・・・で?」
「ひたすら、一人でしりとりを続ける」
・・・何か話が無限ループに突入してないか?w
「・・・リピートアフターミー?」
取り敢えず確認の為に、英語でもう一度尋ねてみる事にする俺。
「・・・スマン。異国語は分からないんだが・・・」
メッチャ悲しそうな表情で、何故かそう答える・・・。
・・・てか異国語って、いつの時代の人だよ?ww
そもそもそれ以前に、こんな簡単な英語も分かんないんかい・・・www
よくそんなんで、この学校に進学出来たもんだ・・・(爆)
って、変な所で感心してる場合じゃなくて!
「あの~。一つ聞いて良いか?」
「ん? 何だ??」
どうしても気になった事があった俺は、その疑問を率直に浩二に尋ねてみる事にする。
「一人でしりとりをする事は分かったが、お前がしりとりをしている間、俺は何をしていれば良いんだ?」
「俺が一人でしりとりをしているのを、見ていれば良いんじゃない?」
またしてもさっきのように、質問を質問で返してきやがった!(怒)
てか・・・。
「・・・何で俺に聞く」
俺に聞かれても知らんがな・・・。
「・・・さぁ?」
「・・・・・・」
・・・な、何ていい加減なヤツなんだ~!
呆れてもはや何も言い返せませんよ、俺は・・・(苦笑)
「と、とにかく、一度やってみようよ」
そんな俺達の様子を見かねたのか、雪菜がそうフォローを入れてくれる。
「やってみれば、意外と面白いかも知れないじゃん」
それに便乗して、宏もすかさずそう言ってくる。
てか、それがもし本当だとしたら、マジで意外過ぎるだろ・・・(苦笑)
「・・・それは無いと思うぞ」
なので、そうキッパリと言い切ってやった。
「うわ! そんなアッサリと断言しやがって・・・」
俺のそのような態度に、ちょっとだけテンションの下がる浩二・・・。
「だってやるも何も、そもそも俺は見てるだけじゃん」
それの一体何が、面白いと言うのだろう?
「でも見てるだけでも、新たな一人しりとりの新境地が開けるかも知れないぞ?」
「どんな新境地だよ・・・」
宏がそんな事を言って、俺をノせようとしてくるが・・・。
ぶっちゃけ、そんな訳の分からん新境地なんて開きたくね~w
「まぁまぁ。そんな事言わずに、騙されたと思って一度だけやってみよ! ね♪」
「・・・・・・」
さっき浩二の馬鹿に騙されてた、雪菜にだけは言われたくねぇよ!
・・・なんて思ったけれど、何だか雪菜が可哀想な気がしたので、喉元まで出掛かったそんな言葉を寸での所で、ぐっと飲み込んだ。
何て優しいんだろう、俺ってやつぁ・・・。←だから自分で言うな!w
でもこれだけは、ハッキリと言わせて貰うぞ。
「・・・だから何で、判定する立場のお前らの方が俺よりもメッチャ乗り気なんだよ?」
さっきから気になっていた事をそう聞いてみると。
「見てて飽きないから☆」「見てて飽きないから♪」
メッチャ綺麗にハモリながら、そう即答しやがった・・・ww
「うっわ! すっげ!! ハモッたっ!?」
俺、変な所で大興奮!!www
・・・てかまた、そんな理由なのかよ?(苦笑)
「・・・はぁ。わ~ったよ! やればいいんだろっ! やればっ!!」
もうこれ以上、何を言っても無駄だと悟った俺は、ヤケクソ気味にそう叫んだのだった・・・(爆)
「暇潰し対決1~後編~」に、つづく!