満たされない世界 暇潰し対決1 ~前編~

「うわ! そんなアッサリと断言しやがって・・・」

 

俺のそのような態度に、ちょっとだけテンションの下がる浩二・・・。

 

「だってやるも何も、そもそも俺は見てるだけじゃん」

 

それの一体何が、面白いと言うのだろう?

 

「でも見てるだけでも、新たな一人しりとりの新境地が開けるかも知れないぞ?」

 

「どんな新境地だよ・・・」

 

宏がそんな事を言って、俺をノせようとしてくるが・・・。

 

ぶっちゃけ、そんな訳の分からん新境地なんて開きたくね~w

 

「まぁまぁ。そんな事言わずに、騙されたと思って一度だけやってみよ! ね♪」

 

「・・・・・・」

 

さっき浩二の馬鹿に騙されてた、雪菜にだけは言われたくねぇよ!

 

・・・なんて思ったけれど、何だか雪菜が可哀想な気がしたので、喉元まで出掛かったそんな言葉を寸での所で、ぐっと飲み込んだ。

 

何て優しいんだろう、俺ってやつぁ・・・。←だから自分で言うな!w

 

でもこれだけは、ハッキリと言わせて貰うぞ。

 

「・・・だから何で、判定する立場のお前らの方が俺よりもメッチャ乗り気なんだよ?」

 

さっきから気になっていた事をそう聞いてみると。

 

「見てて飽きないから☆」「見てて飽きないから♪」

 

メッチャ綺麗にハモリながら、そう即答しやがった・・・ww

 

「うっわ! すっげ!! ハモッたっ!?」

 

俺、変な所で大興奮!!www

 

・・・てかまた、そんな理由なのかよ?(苦笑)

 

「・・・はぁ。わ~ったよ! やればいいんだろっ! やればっ!!」

 

もうこれ以上、何を言っても無駄だと悟った俺は、ヤケクソ気味にそう叫んだのだった・・・(爆)

 

 

「暇潰し対決1~後編~」に、つづく!

駿河 流
満たされない世界 暇潰し対決1 ~前編~
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