先生との禁断の思い出

第1章( 3 / 8 )

先生の知らない博の心

 人気者の真由美先生は、日が経つにつれて余計に近寄り難くなりました。

何故なら休憩時間や放課後はいつでも真由美先生の周りは

男子生徒や女子生徒が何名か取り巻いています。

そんな、中には博の性格ではなかなか入って行けません。

先生から時々声を掛けられても話が続くわけでもなくいつも後悔しています。

ほんとは真由美先生の胸に飛び込んで行きたい博だが素直に先生に打ち解ける事が出来ない。

僕は、他の男子生徒がどんな風に先生と接しているかいろいろ観察していました。

どうして他の男子は先生に抱きついたり後ろから先生の背中に飛び乗ったり出来るのか

博には照れくさくてとても出来ませんでした。

ところが男子生徒でも少し悪そうな奴がいるけどそいつはそんな事はしないけど

逆に先生の方から「〇〇君どーしたのー元気ないなぁ~。」とか言って後ろから抱きついたりしています。

そうすると「抱きつくのはやめろよ~暑いから」とか言って払いのけます。

博の心の声:(真由美先生お願いだから僕に抱きついてくれ。)といつも思っていました。

博は、その頃真由美先生に抱きついたり真由美先生におんぶされたりする夢をいつも

みるようになりました。

真由美先生は博を避けているわけではないのですが、博に対して優しく接してくれるのが

いつしか、博の重荷になっていました。

わんぱくな男子に対してはかなり強い口調で「お前たちいい加減にしろよ」と言ってお尻をたたいたり

耳を引っ張ったりかなり強引に叱りますが

おとなしい博に対して真由美先生は、あまり強い口調で怒ったりしません。

それが博にとっては真由美先生に溶け込めない理由なのかもしれません。

 

第1章( 4 / 8 )

博の想い

季節も冬になって木枯らしが吹きすさぶ頃

博の心の中も何故か寒くて真由美先生と普通に接したかったなとか

真由美先生は、僕がこんなに先生に憧れている事を知らないだろうなと思いながら

学校にも行く気をなくしてしまい落ち込んでいました。

博は、その日生まれて初めてずる休みをしようと思っていましたけど

大体、博にそんな勇気はなく1時限目が始まるころ仕方なく学校に行きました。

足取りは重く学校に行ってもいるかいないか判らない存在だし先生からも相手されないし

「行きたくないな~。」と思いながらシーンとした廊下を歩き教室の前までくると

明るく元気な声で授業をしている真由美先生の声が聞こえます。

僕は、教室のドアを開けて「遅くなりました」と教室に入りました。

ところが真由美先生は、優しい声で「遅かったねどうしたの」と声をかけます。

僕が「朝寝坊です」と言うと「そう、じゃー席について」と言うだけでした。

他の男子が「あれっ、ゲンコツはしないの?」とか「おしり叩かないの」とか

口々に言っています。

ある男子が「先生不公平だよー」と言ってますけど先生は無視して授業を進めています。

でも、博の心の声は:(真由美先生お願いだから他の男子と同じように叩いてくれ)と言ってます。

真由美先生もそうしたいけど博をみるとおとなしい子だから叩くとまずいなとか思っているようです。

 

 

第1章( 5 / 8 )

博の想いⅡ

真由美先生はそんな博の気持ちを知る由もありません。

博は、少しでも真由美先生に振り向いて貰いたい想いでいっぱいです。

午後の授業も終わって宿題の提出の時間です。

博は、宿題を全然やっていませんと言うよりわざとやらなかったんです。

提出は放課後ですのでやってない人は昼休み時間とかに急いでやる男子とかいるのに

博は、あえて宿題をやりませんでした。

真由美先生はそんな博に対して「そう、忘れたんだ次からちゃんとやってきてね」と言うだけで

他の男子には、「お前たちは学校で急いでやったんでしょう」と言ってこぶしで頭をぐりぐりやったり

お尻を叩いたり「宿題はちゃんと家でやってきなさい」と耳をつねったりしています。

博は、一人で寂しそうにそれをみていると真由美先生と目が合いました。

先生は立ちあがって手を2・3回ポンポンと叩いて「はい、皆席について下さい」と大声で促しました。

みんなが席につくと「それじゃ今日はこれで終わりです。今日の宿題はちゃんとやってくるように」と言い

博の方を向いて「博君は、残っていなさい」と言って「それじゃ、皆さんさようなら帰り気を付けて帰ってね」

と教室から出て行きました。

皆は、それぞれ帰る支度をして博の友達も「じゃーな博」と言って帰って行きました。

博は、初めての居残りです。誰もいない教室で一人で座っていると

5分位すると真由美先生が入ってきました。そして「今日は、罰として池の掃除があるからね」と言い

博を連れて校庭にある池に連れて行きました。

そこには、6年生の先生がいて「博君今日は、よろしくお願いしますね」と言いました。

博は、「はい」と元気よく答えてブラシで一生懸命池の周りを洗いました。

 

第1章( 6 / 8 )

幸運な失敗

博は、6年の先生と池の掃除をしていておよそ30分ほど経ったころ

「そろそろ終わりにしよう」と先生が言うと

博は自分が使っていたブラシとバケツを片付けて池の縁に置いてあったゴミを取ろうとして

誤って池に落ちてしまいました。

池は、そんなに深くはないのですが落ちて池で転んでしまったのでズボンもシャツもビショビショです。

6年の先生は「大変、どうしましょう」と言って戸惑っています。

僕は池から上がってとりあえずシャツを脱いで絞っていると真由美先生がそこに笑いながらきました。

「こんな寒いのに泳いだの」と言うと6年の先生が「そんな事いっちゃかわいそうでしょう」と言いました。

僕は、「池に落ちました」とふてくされて言うと真由美先生は、プッと噴き出して「ごめん泳いだかと思った」

と笑いました。僕は怒って「もう帰っていいですか」というと真由美先生は「ちょっと待ってて」と言い

笑いをこらえながら教室に行き博のジャンパーとランドセルを取りに行きました。

博は、真由美先生はやはり僕がきらいだったんだと心の中で思っていました。

先生は教室から出てくると「博君、そのままじゃ帰れないから先生の家に寄ろうか?」と言って

学校の近くにある先生の家と言うより先生が借りている一軒家に行きました。

あまり大きくはありませんけど当時はアパートとかは今のようにはなくて長屋か一軒家のどちらかでした。

ドアを開けて中に入るととても良い香りがします。先生は「早く中に入って」と言って

部屋に入ると「とりあえず縁側の方で待っててね」と言われそこに座って待っていると

湯船にお湯を溜めています。

「お湯は少し熱くてもいいの?」と聞くので僕は「はい」と答えると暫くして先生が「準備出来たから来て」と

言うので風呂場の前まで行くと「汚れた服はかごに入れてね」と洗濯物のかごを置きました。

僕は服を脱いでかごに入れると最後のパンツを脱ぐとき躊躇していると「何しているの早く脱いで」と言われ

先生の前ですっぽんぽんになりました。

風呂場の引き戸を開けて中に入りると先生は洗濯物のかごを持って洗濯機に入れています。

風呂に入った僕は体中臭くてどぶ川みたいな臭いがしていました。

パヤオ
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