ルナティックな時

2013年1月( 20 / 27 )

千切れる雲

 北風に追いやられては
 
 千切れる雲に

 弱い光線の真冬の陽は

 つかの間だけの命

 悪魔的に残酷な真冬の風

 翻弄される小さな何の防寒具もない

 さらけ出された僕の耳

 寒さは痛いもの・・・

 バス停までは我慢して

 散髪帰りの千切れ雲

2013年1月( 21 / 27 )

月に代わって

 
 月明かり・・新月迎い・

  乏しくて・
  
 星明り・・それが頼みの・暗い夜は・

  月に代え・・満月蝋梅(マンゲツロウバイ)

 暗い夜に・・香り伴い・

  咲いている・・・

 やがて来る・・春の月・・・

  満ちる月・・その満月の・

   化身のようなそのロウバイの花・・・

2013年1月( 22 / 27 )

冷涼な夜空


 暖気でくぐもった部屋の窓
 
 酷使している両目達

 パソコン・活字中毒・その他諸々

 目覚めてる限りフォ-カスを

 合わそうと働き続ける

 視力の衰え癒しに星を月を眺める

 暖かい部屋の窓開けて
  寒気に暖気は
   一度に変わり

 見上げれば冬空に幾つも瞬いている

 飛行機達も行きかって冬空は結構なラッシュ

 大気圏の空模様

 月は星はその空をまたまた上から

 眺めてる・・地球という星を・・

 マクロな宙とミクロな私の焦点

 ただただ眺める

 冷涼なる夜の空


2013年1月( 23 / 27 )

マタイトコ

 山道を登りつめていく
 田んぼは続いて道の両側
 冬枯れの景色は広がる
 所々に御宮様お寺様は点在して
 新年を迎えたばかりの
 飾り付けがみえる
 ずいぶん・充分入りきった山裾に
 マタイトコの彼が待っていてくれた
 
 本当に久しぶりの身内への訪問
 だんだんに代は変わり
 亡くなる親族は多く
 
 途絶えていく親族との付き合い
 変わらぬ風景のなか
 変わらぬ心情に
 暖かい心根にありがとう
 登った山の前景にも山また山


runa
作家:ルナ
ルナティックな時
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