ルナティックな時

2013年1月( 23 / 27 )

マタイトコ

 山道を登りつめていく
 田んぼは続いて道の両側
 冬枯れの景色は広がる
 所々に御宮様お寺様は点在して
 新年を迎えたばかりの
 飾り付けがみえる
 ずいぶん・充分入りきった山裾に
 マタイトコの彼が待っていてくれた
 
 本当に久しぶりの身内への訪問
 だんだんに代は変わり
 亡くなる親族は多く
 
 途絶えていく親族との付き合い
 変わらぬ風景のなか
 変わらぬ心情に
 暖かい心根にありがとう
 登った山の前景にも山また山


2013年1月( 24 / 27 )

スネ-ク


 巳年生まれの女子2名
  我が家にいる
 年女二人
  
 年女二人ともに蛇は少し苦手
  蛇の諺にも普通思い浮かべるのに
 藪蛇とか蛇の道は蛇とか
  余りよくとられてない例えが多すぎる
 
 そこで良いことわざを聞いた
 蛇は寸にして人を吞む-
  才の有る者は生まれながらのオ-ラを持つ-

 巳(み)は(し)とも読む
  上巳(じょうし)とは桃の節句のこと
 年女ひとりの名はモモという
  巳は包むの中にある
 生命が胎内に包みこまれた様子
  年女二人-スネ-クに生まれてきて
 おめでとう*巳年におめでとう*

2013年1月( 25 / 27 )

福寿草


 音もなく-
 ただただ積もる-白い雪
 雪の下-つちまんさくは-
  地表から-春一番-
 芽を吹いて-雪溶かそうと-
  狙ってる
 土からまず咲く
 フクジュソウ
  マンズ咲くまんさくも
   つちまんさくの別名のフクジュソウも
 黄色の花-雪原に見つけた人の微笑みが浮かぶ
  幸せの花

2013年1月( 26 / 27 )

舞い踊る

 
 心が心が舞い上がる
  夢が夢が上空に
 鳥影霞めて飛んでいく
  広い広い青い空
 心は夢は宙(そら)いっぱい
  拡がる拡がる
 化鳥よりも大きな翼
  果てない宙は
 閉じる緞帳のない
  永久(とわ)の舞台
 心は夢は果てなく駆ける
  夢は心は舞い狂う
 と・・・初夢の幻想・・・


runa
作家:ルナ
ルナティックな時
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