転倒予防方法論と実際

転倒予防方法論と実際300の有料書籍です。
書籍を購入することで全てのページを読めるようになります。
転倒予防方法論と実際を購入

はじめに( 3 / 5 )

転倒するということは、支持基底面と重心の位置で考えることが大事

実は、転倒ということは、重心が支持基底面を

大きく外れそうになると

それが持ちこたえられない状態として、生じる、認める現象であると

考えていただきたいわけです。

、、、、

当然のこととして、皆さんは認識されていると思うんですけどね。

、、、、

え、よくわからない?

 

管理者は、良く足元のことを説明するわけですけど。

皆さんが平均台の上を歩けるかといえば

かなり不安定であるはずですよね。

場合によっては、大怪我だってする可能性がありますよね。

 

もっといえば、浅田真央さんではありませんけどね。

スケートを想像してほしいんですけど。

あんなスケート靴の刃で、回ったり跳んだりするということ自体

それって、ものすごい不安定な状態になっているのに

立っているだけでも大変じゃありませんか?

ちなみに、管理者はスケートはとても怖くて

やったこともありませんけど(爆笑)。

、、、、

ですから、足元の安定ということでは

やはり、支持基底面というものが、広ければ広いほど

身体の重心が、その支持基底面の中で、かなり安定した位置にあると

転ばないでいられるということになるわけです。

いえいえ、スケートはまた別の概念ですから、ここでは省略しますけど。

 

、、、、

立位や歩行で、転倒するということは

もちろん、そこで、つま先が引っかかるとか、膝折れするとかは

また、別のところで説明しなければいけませんけど

通常、それほどの状態でなくて転倒してしまうということは

実は、足元の面積が狭いほど、転びやすいということです。

それが、平均台の説明に該当するわけですね。

ですから、真っ先に、皆さんにご理解いただきたいことは

より、不安定な支持基底面で、重心の移動

つまり、支持基底面から、重心が外れてしまいそうになることを

いくらそうならないように努力してみたり

運動的なことをしたって

それは、非常に危険であるということを、イメージとしてでも

持っていてほしいんですね。

????

つまり、あえて、バランスの悪いところで、バランスをとろうとする

そういう運動方法もあるかと思うんですけど

それは、確かに気をつけていれば、一時的に

そういう練習には慣れるかも知れませんけど

転倒を予防するということは

実際には、転びそうになる、つまり、その際に

さらに足を開くことが容易にできなければ、何も意味がないわけです。

????

ですから、先に、いつでも広い支持基底面を確保できている

余裕を持ってどの方向にも、保護伸展反応として

転びそうになっても足を踏みとどめられる、そういうことが

ラクに自然に、それも瞬間的にできなければ

結局は、転ぶんですね。

ま、今は、頭で理解できなくても、なんとなくイメージできていただければ

それだけで結構ですけどね。

では、さらに、つま先が引っかかるとか

重心が後ろに引けてしまうとか、そういうことをさらに説明しておきたいと

思っております。しばらくは、概論的になりますけどね。

ご容赦いただきたく思います。では。

はじめに( 4 / 5 )

つま先の引っかかりと尻もちについて

さて、非常によくある転倒というのは、誰が考えても

もちろん、路面が滑りやすいとか

バナナの皮ではありませんけど、濡れたビニールのようなところを

歩けば、つるっとしてしまうことが良くありますけどね。

そういう、滑りやすい路面は除外して考えていきます。

で、高齢者や障害者

、、、、

管理者は特に、リハビリで仕事をしておりますけど

あえて、障害を障がいとかあらわすことは、つまり表記において

害ということが悪いイメージであるから使わないとか

そういうことはいたしませんので、ご理解くださいね、

、、、、

高齢者や障害者で多い転び方は

つまずきですよね。引っかかって転ぶということです。

それから、尻もちをつくという転び方です。

これらを検証してみたいと思うわけです。

で、はじめにつまずきということで考えますけど。

、、、、

これは、足の問題であるのか、膝の問題であるのか?

といいますとね。

かなり微妙なことがありますけど。

一応、ここでは、足関節の背屈が困難であるとか

あるいは、下垂足があるというようなことで

いずれにしても、つま先が引っかかるようになってしまうということが

非常に多く認められるということだけ申し上げておきます。

、、、、

つまり、つま先が引っかかるのをそれでも歩こうとするときには

膝の曲がりを極端にするという

これを鶏歩(けいほ)といいますけどね。

そうなりますと、膝のことも考えていかなければいけないという

そういうニュアンスで説明しております。

、、、、

、、、、

さてさて、それでは尻もちをつきやすいということは

いったい、どういうことかといえば

これは、身体の重心が後方にやや偏っているという理由になります。

????

で、これが下肢に原因があるとすれば

どこがもっとも大事なところであるか

おわかりでしょうか?

、、、、

やはり、足関節なわけです。

いえいえ、膝も大事なんですけどね。

身体の重心を前に持っていくというのは

足関節の背屈が、十二分にできるということで

重心の前方への移動がスムースに行えるということです。

したがって、円背があったとしても

あるいは多発性脳梗塞とか、パーキンソンのような人であっても

足先、つま先に体重が乗ってくる、そして足関節の背屈の可動性

随意的な動きが保たれている人は

それだけで、重心を身体の前に持っていきやすいので

たとえば、立ち上がりとかのようなときにも

尻もちをつくような状況がみられにくく

比較的安定して、スムースに立てたり座ったりということが

できるわけですね。

、、、、

ですから、こうなってききますとね。

特に、転倒予防ということでは、とにかく、まずは

足関節の背屈がラクにできる、言い換えれば

随意的に動かせる、あるいは、可動域が大きくできるとでもいいますか

そういう状態が、非常に大切であろうかと思うんですね。

しかし、これだけでは説明が足りませんので

さらに、次の記事において、そのことを補足していきます。では。

転倒予防方法論と実際300の有料書籍です。
書籍を購入することで全てのページを読めるようになります。
転倒予防方法論と実際を購入
M-CCアドバイザー 寅 加太夫
転倒予防方法論と実際
0
  • 300円
  • 購入

4 / 21