転倒予防方法論と実際

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はじめに( 4 / 5 )

つま先の引っかかりと尻もちについて

さて、非常によくある転倒というのは、誰が考えても

もちろん、路面が滑りやすいとか

バナナの皮ではありませんけど、濡れたビニールのようなところを

歩けば、つるっとしてしまうことが良くありますけどね。

そういう、滑りやすい路面は除外して考えていきます。

で、高齢者や障害者

、、、、

管理者は特に、リハビリで仕事をしておりますけど

あえて、障害を障がいとかあらわすことは、つまり表記において

害ということが悪いイメージであるから使わないとか

そういうことはいたしませんので、ご理解くださいね、

、、、、

高齢者や障害者で多い転び方は

つまずきですよね。引っかかって転ぶということです。

それから、尻もちをつくという転び方です。

これらを検証してみたいと思うわけです。

で、はじめにつまずきということで考えますけど。

、、、、

これは、足の問題であるのか、膝の問題であるのか?

といいますとね。

かなり微妙なことがありますけど。

一応、ここでは、足関節の背屈が困難であるとか

あるいは、下垂足があるというようなことで

いずれにしても、つま先が引っかかるようになってしまうということが

非常に多く認められるということだけ申し上げておきます。

、、、、

つまり、つま先が引っかかるのをそれでも歩こうとするときには

膝の曲がりを極端にするという

これを鶏歩(けいほ)といいますけどね。

そうなりますと、膝のことも考えていかなければいけないという

そういうニュアンスで説明しております。

、、、、

、、、、

さてさて、それでは尻もちをつきやすいということは

いったい、どういうことかといえば

これは、身体の重心が後方にやや偏っているという理由になります。

????

で、これが下肢に原因があるとすれば

どこがもっとも大事なところであるか

おわかりでしょうか?

、、、、

やはり、足関節なわけです。

いえいえ、膝も大事なんですけどね。

身体の重心を前に持っていくというのは

足関節の背屈が、十二分にできるということで

重心の前方への移動がスムースに行えるということです。

したがって、円背があったとしても

あるいは多発性脳梗塞とか、パーキンソンのような人であっても

足先、つま先に体重が乗ってくる、そして足関節の背屈の可動性

随意的な動きが保たれている人は

それだけで、重心を身体の前に持っていきやすいので

たとえば、立ち上がりとかのようなときにも

尻もちをつくような状況がみられにくく

比較的安定して、スムースに立てたり座ったりということが

できるわけですね。

、、、、

ですから、こうなってききますとね。

特に、転倒予防ということでは、とにかく、まずは

足関節の背屈がラクにできる、言い換えれば

随意的に動かせる、あるいは、可動域が大きくできるとでもいいますか

そういう状態が、非常に大切であろうかと思うんですね。

しかし、これだけでは説明が足りませんので

さらに、次の記事において、そのことを補足していきます。では。

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M-CCアドバイザー 寅 加太夫
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