貧乏な人にならないための基礎知識 ~社畜人生を振り返って~

 

   これから私が、自分の実体験をもとに「社畜」と呼ばれる人生を、どうやって歩んできたか、

   また社会的に「貧乏な人」というポジションに、どうやったらなってしまうのかを説明します。

   なにしろ私自身が実際に歩んできた人生を説明するだけなので、

   生涯貧乏な人になる事はものすごく簡単なことなんですよ(笑)

   私のようなクタクタな社会人=貧乏人になる秘訣を知りたいのなら、私が説明する通りに

   忠実に生きてみてください、きっと高い確率で立派な貧乏人になれます(笑)

    それを冷静に考えて、自己分析して、社会を経験して色んな情報をまとめた結果、

   「皆がやっているように普通に常識的な生き方を皆と一緒に歩む」 事だと分かりました。

   まずは、私が今までの会社員人生を歩んできて、感じた事や「本当なんだなあ」と実感した

   事、学校や社会生活を送る上で誰も教えたり気づいたりしていない事などを綴っていきます。

   

   いま、学校を出たほとんどの人が「就職して仕事を探して雇われて生きて」います。 

   就職が決まり内定して会社へ出勤し、「これから一生懸命に頑張って働くぞ」と決めた方。

   まず、この時点で、現代日本を生きる術としてこれを選んだ人は、貧乏人になる可能性が

   極めて高くなる選択岐を選んでいる、ということが言えます。

   

   まあ社会に出て就職して働くことが一人前の大人であることは確かなのですが、

   いまは労働者人口の3割近くが精神的な苦痛を訴えてたり、場合によっては疾病にかかり

   もう就労すらもできないという人が日本中に実に多数います。

   2005年ごろからの小泉内閣政権あたりから、派遣労働者が日本中に急増し、彼らが一時期

   企業の新しい担い手のひとつとして、脚光を浴びることになったのですね。   

   その頃から、戦後の高度経済成長期を終え、バブル経済を迎えた日本の「働き方の常識」

   急に一変しました。現在、日本の失業率は2012年中旬現在で約4~5%と、10年前より多少

   増えたかな?  という程度で推移しています。  …が、、、この日本政府が発表している

   「失業率」自体がじつに「大ごまかし」な嘘っぱちな数字なのです。

 

   日本で発表される失業率は、どんなものをどう計算してその割合を算出しているのでしょうか。

   ザッとではありますが、「求職しているにも関わらず就労できてない人の割合」という名目で

   算出されてはいますが、

   この中にはニートや、真剣に職探しをしていない人、疾病や怪我で働けない療養中の人、

   あまりに内定がもらえずに就職をなかば諦めている人、生きていくために仕方なくつなぎで

   アルバイトをしながら就職を探している人=少しでも収入がある人は含まれていません

   

   私達は、ニートは失業しているじゃないか、事情があって働けない人も失業じゃないか、と

   常識的には思うはずです。 でも、そうじゃないのです。

   この統計は、任意の4万世帯に「いま働きたくて仕事がないか」と「今週少しでも働いたか」

   をアンケートにかけて集計しているというだけなのです。

   ようは、「労働力人口」に対して、求職しているにも関わらず内定していない人の割合を

   単純に計算しているだけです。

   実際は、ここが肝心な数値なのですが、非労働力人口=子供とお年寄り+働けない、働か

   ない人の数が、日本全国の人口に対して約51%ということ。

   そして労働力人口=残りの49%の働いている人の中から、「少しでも収入がある人」は失業

   していない、と判断されているわけです。

   そしてその49%の人口の中から、働きたくて求職していても職がない人=これが4%の失業率

   というカラクリなのです。

   

   この統計内容から、次のことが言えます。

   「日本人総人口約1億2千万人のうち、働かない・働けない人が約6120万人、逆に働ける

   (バイトや超低賃金の非正規社員も含んで)人は5880万人、この5880万人のうち仕事を探して

   いるのに雇われない人が全国で240万人である」という意味なのです。バイトは除きますよ。

   つまり、きっと皆さんが思っている日本全人口から見た失業率(ニートや療養中者)を表すと、

 

   いま日本総人口の約3.5割がお年寄りで、1割が子供くらいなので(あくまでも推定計算です)

  

    ・労働力人口=5880万人のうちニートやフリーターが約10%として588万人、

    ・精神や身体疾患で働けない人が15%として882万人、

    ・さらに本当に求職中でありつつ失業している人が4%で240万人(さきほどの計算で)

 

   このあたりが実社会で考える「現実的な失業率」でしょう。 ではその計算をすると…

   単位は万人です:(588+882+240)/5880=29% という恐るべき数字になります(笑)

   参考までに、非労働人口=6120万人でしたから、これに働けない人口を加えると

   非労働力人口6120+588+882+240=7830万人が日本中で働いていない人、という計算です。

   この割合、じつに65.2%です。

   これで、いま日本で6割以上の人が働いていないことになりますよね。

   こういう事を「知る機会」って、学校や会社ではまずないですからね。意外にビックリでしょう?

  

   ちなみに…正社員になりたくてもワーキングプア状態(年収200万円未満の自活ギリギリ世帯)

   の人は労働力人口に含まれていますので、、、

   働いても働いても最低限の自立生活ができるだけで、働いたお金が貯蓄にほぼ回らない人の

   割合は労働者人口の約2割以上(ということは約1200万人くらい)といわれていますから、

   

   たいへんショッキングかも知れませんが、以上の事実をまとめますと…

 

   日本総人口1億2千万人のうち、

   働いてない人7830万人+ワーキングプア人口1200万人=「9030万人」(75%)が貯蓄が増えない

   状態である、ということが推測できますね?  

 

  

   そういう 「いまの現実の日本」 という背景を考えると、これまで生きてきた自分自身の生活

   環境を見る目が少しは変わるのではないか、と思います。

   

   ニュースでは「アメリカは8%、イタリアは10%、日本の失業率は4%です」などと平気で発表

   されたりしてますが、こうやって冷静に計算してみたら日本の実生活的な失業率は29%くらい

   だという事を知ると、「マスコミなんて嘘つきじゃね?」…なんて目線で考える事もできるように

   なるわけですからね。 …まあギリシャなんかよりははるかにマシっちゃマシですが。。。。

 

   さて、

   こういうマスコミによる一方的に国民を誘導するような報道の方法を、「情報統制」と呼びます。

   情報統制とは、「統治者が国内に多様な思想を拡散するのを防止するため、発表する情報を

   コントロールすること」 をいいます。

   かつて、いまから70年昔に第二次世界大戦(太平洋戦争)が起きましたが、その時も内閣が

   国民を戦争へ総動員するためにシビリアン・コントロール体制を敷きました。

   当時の同胞、ナチス・ドイツも同じです。プロパガンダによって 「国民に思い込ませる」という

   統治を徹底したのです。

   現代は、日本ももう戦争はしないと誓いましたから、あんな惨劇はもう起こらないとは思いますが

   ただ、そんな現代日本で、なぜ今情報統制なんてする必要があるのでしょうか?

   現実にはものすごい失業(働く事が叶わない人も含めて)数なのに、なんか多少安心できるよう

   な曖昧な失業率にあえて納めてる?みたいな。

  

   それは、国内パニックによる政治不満から国民を遠ざけるためのものです。

   国民を表面上安心させておくための統制をしたいからです。

 

   他にも、いま日本の国債(国の借金)総額は2012年現在で約954兆円ですが、この国債をマスコミ

黎明堂
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