サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その2) ~リタイヤ志願者がするシミュレーションとは~

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概要( 4 / 7 )

生活予算の精査をする

 ★年別の現金収支見通し一覧表の使い道★


 表の作り方の説明の前に、いったい何にこの表が役立つかを書いた方が分かりやすいと思うので、先に概要を説明します。「年別の現金収支見通し一覧表」には次の4つの役目があります。

 

 【生活予算の精査をする】

 

 「精査」とは詳しく調べることです。リタイヤ後の生活予算をたてるために、費目毎に見積もりを行いますが、この見積もり金額がはたして当たっているかどうかまだ不明なものも多いです。場合によって見積もり額が正確でないと困るときがあります。しかし正確でなくても決して全部が困るわけではありませんので、見積もり金額が多少いい加減でも、それで困らなければ放っておきます。「こりゃ困るな」と思った金額について「精査」、つまり正確に詳しく調べます。

 

「困る」というのは、その見積もり数字が違っていたら、明らかに予備費を圧迫するような費目の場合です。金額が比較的大きくて、しかも長い年数にわたりその数字を使ったところがあやしいです。多分年金受給額見積もり値がそれになるでしょう。特にアーリーリタイヤする場合の年金額は正確にはじき出すのは難しいです。貯蓄の余裕が1億円もあるようなら、年金受給額見積もり金額が多少外れていても「大勢に影響なし」と思えるでしょう。でもギリギリ予算リタイヤメントの場合はそうはいきません。年金事務所に行って、キッチリ条件を使えてもっと正確な見積もり値を聞いて来なければなりません。

 

反対に、実際が違っていても困らない場合は、費用自体は小さくないけど、それが表に登場する頻度が少ない場合です。例えば将来に車を買い替える見積もり値は、今の段階では将来に買う車の値段など分からないから、見積もり値もいい加減です。でも例えばそれが結局50万円違ったとしても、残りの一生でその金額が出てくるのは2回くらいでしょう。「今後の生活費が100万円狂ったからもう生活できない」というのはいくらなんでもギリギリ過ぎます。それ以上に貯蓄の余裕は持っているべきだし、そういう事態になったら、他のどこかの予算を削るとかなんとかやりくりしなければなりません。
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大庭夏男
作家:大庭夏男
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