サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その2) ~リタイヤ志願者がするシミュレーションとは~

前冊の概要( 1 / 1 )

前冊の概要

 前冊の概要

 

 この本の前冊「サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その1) ~いくらあったらリタイヤできる?~」では以下のようなことを説明しました。

 

 生活費の収入と出費を費目に分けて、それぞれについて大雑把に金額を見積もることを行いました。費目は集計が複雑で面倒にならないように最小限の費目に集約して、次の費目を使うことにしました。さらに各費目の額をどう手間要らずの簡単に見積もったら良いか、その方法を列挙しました。

収入:【会社からの収入】【退職金の収入】【公的年金の収入】【その他の収入】

出費:【住居費【家のメンテナンス費用】【インフラ費】【一般家計費】【所得税】【住民税】【国民健康保険料】【国民年金保険料】【生命保険など保険料】【医療費】【車両関係費】【交通費】【行動費】【高額な出費】【予備費】

 

 各費目は毎年発生するものについては1年間分の見積もり額を、時々あるいは1回きりしか発生しないものは、その1回分の額を見積もることにしました。その見積もり額に今後の自分の一生と思う年数を掛けて総額の収入額と出費額を算出して、リタイヤしてからの総資金と総出費を見比べ、思うようなリタイヤが資金的に射程距離に入りそうかどうかの大雑把な検討をしました。

 

 今回の本の説明は、上述した収入と出費の見積もりが済んでいるという前提で、その続きの説明をいたします。

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この本で説明することについて

 ★この本で説明することについて★

 

 この本で説明することは、リタイタ後の生活費の資金繰り推移が予測できる表を作り、それを活用して「もし暮らしがこんなだったら予算はいくら必要になるのか?」という自問に自答できるようなシミュレーションをすることと、生活予算に入るように実際の出費をやりくりすることです。

 

この本での検討手順2.JPG

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年別の現金収支見通し一覧表とは

 ★年別の現金収支見通し一覧表とは★

 

 年別の現金収支見通し一覧表とは、この本の前冊、「サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その1) ~いくらあったらリタイヤできる?~」の最後にも添付しました。年を横軸に、貯蓄・収入と出費との年別推移を記入したものです。表計算ソフトで作成した参考例は以下のものです。


年別現金収支見通し一覧表VER2.JPG

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年別の現金収支見通し一覧表の説明

 この表に入れる数字は、それぞれ縦軸に書いてあるような費目別に1年間分の金額を見積もったもので、これも前述の(実践編 その1)で、手っ取り早く概算値を得るやり方を説明しました。その費目別の見積もり値をこの表に埋め込んでいくところから、この本の目玉になる「年別の現金収支見通し一覧表」が出来上がって行きます。実際にどのように数字を表に埋め込んで行くのか、については詳しく後述するとして、この表はいったい何なのか、を先に説明します。

 

 この表は、簡単に言うと「死ぬまでの家計簿を今の時点で先に書いてしまったような表」です。もちろん先の事は誰にも分からないので、果たしてこの「家計簿」が、そこに書いてある通りになる保証なんてありません。しかしもしこの表に書いたこととあまり違わない生活費の使い方ができたのなら、お金は足りることになります。「そんなのできない!」と思われるかもしれませんが、立てた予定をその通りにやりなさい、ということではありません。予定は未定であり確定ではないので、予定どおりに生活が進むなんて有り得ないことは十分分かっていることです。それより大事なことは「予定金額に入るようにやりくりして生活すること」です。

 

 リタイヤ後の生活費を見積もるときに「予備費」も絶対に見ておかなければなりません。この予備費は「イザというときのための貯蓄で、もし何も自分や家族に起こらなければ結局それは使わないで一生が終わり相続にまわるようなお金です。「予定金額に入るようにやりくりして生活すること」をうまく実現させるために、何が起きてもこの予備費の範囲内にうまく生活費を入れるようにするための道具が「年別の現金収支見通し一覧表」です。だから、リタイヤしてからもずっとこの表は使い続けて、入れてある金額も必要あればいれ直し、いつも最新の自分資金管理台帳として使い倒す、いわばリタイタ後生活費のナビゲーションといった位置づけになる表です。

 

 この表がどんな用途にどのように使えるのか。多分リタイヤする何年も前から使い始め、リタイヤしてからも役目をやや変えながら使いますので、まずは表の使い方を説明していきます。

大庭夏男
作家:大庭夏男
サラリーマンからリタイヤする手順(実践編 その2) ~リタイヤ志願者がするシミュレーションとは~
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