「(これから、また、人を殺しに行く。障害者と呼ばれるようになってから、人に優しくされることが増えた。もう少し早く、障害者になっていたら、僕は人を殺してはいなかったかもしれない。
人の優しさに触れて、人を殺すことを止めた僕は、たぶん、自殺をしただろう。僕は、日常の片隅で、数人にしか知られずに死に、僕に痛みを与え続けた奴らは、何事もなかったかのように生き続ける)」
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泣ける。そして、笑える。
社会は、強者の為だけにある。
真実を知った時、僕は、強者になりたいと思った。この世の中には、ルールを管理する人と、ルールに管理される人がいる。
この違いがすべてだ。
人種や、性別や、民族や、学歴などはどうでもいい。すべては、この違いから生まれている。
僕が座っている、優先席というルールも、支配する為の道具でしかない。
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