詩人に口なし

詩人のための物理学

 ”Physics for Poets” (Robert H. March  著)は自然科学を専門としない文系のために書かれた物理学の本のタイトルである。
 詩人は物理学を極めたい訳ではなく、物理学理論を通して観た「自然」と共鳴したいのである。

座標変換


この顔がスカラ関数で表現できるのなら、

 座標変換によって変わらないが、

この顔の表情がベクタ関数で表現できるのなら、

 座標変換によって、少しはマシに変わるかもしれない。

 

時間と空間をまとめるだけなら、アインシュタインでなくてもできただろうが、

座標変換によって変わらないという物理の法則に、いったい誰が気付いただろうか。

超対称性

 素粒子の種類が2倍になるような景気のよい方法を、

 果たして自然が採用するであろうか?


 最小作用の原理を見給え、人類は自然が不経済なやり方を好まないことを知ったではないか!

 (とはいえ、別の解決方法が見つからないモドカシサから、気分を晴らしてくれるワケでもない。)


CF) 超空間は妄想の世界である。

等価原理


 それは大岩のような存在感をもち、

 重力場を量子化しようとする全ての試みを打ち砕く。

 いったい誰なのだ、重力場を量子化しようなどと言い出したのは。

 等価原理は静かに座していう、

  重力場のエナジーは局在化しえないと。

無名のヒト
作家:無名のヒト
詩人に口なし
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