暇の潰し方

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暇のつぶし方

ー自分の「暇潰し明細書」を作ろうー

              尾井 建男

 

   皆さんはどのように暇を潰しているでしょうか? 60代の定年を迎えるまでは、このようなことに全く興味はなかった。暇潰しも、日々忙しい生活の中で、貴重なアクセントであった。   

   しかし、定年後有り余る時間、もはや余暇などとは呼べない時間を持つようになって、暇の潰し方は重要性を増して来た。やはり、暇及びその潰し方を詳しく分析してみることが必要と考えるようになった。是非、本書に沿って「暇潰しの明細書」を作成されることを勧めたい。

目  次

 

1.     はじめに                                                                                    1

2.     暇の定義                                                                                    3

3.     暇の分類                                                                                    5

4.     暇のつぶし方                                                                     8

5.     暇のつぶし方の分類                                                                      10

6.     実例                                                                                        11    

7.     おわりに                                        14

1.はじめに( 1 / 2 )

1.はじめに

 

人間、四六時中緊張の連続では、寿命を縮めるのではないか。緊張と脱力、この絶妙のコン

ビネーションが、生物としての人間のDNAに組み込まれていて、人は知らず知らずの内にDNAの命ずるままに時間を過ごしているように思われる。

  筆者は、最近定年退職し、比較的自由な時間を享受している。享受しているとは、表向きで、自由な時間の配分に、時として自責の念に駆られる。これは、定年後まだ時間が経っていないためで、暇人としては、まだ入口に立っている程度なのであろう。対人関係は、凝縮された核家族時代の昨今、古女房との二人の関係のみとなり、濡れ落ち葉を嫌う相手は、

「少々でも良いから外出を増やして欲しい」、あるいは、

「目に付かないところに居て欲しい」

と口に出さないまでも、願っていることは態度から明らかである。

  そうすると、問題は暇のつぶし方になる。理屈が先に立つのが、男である。理屈っぽく暇を語って、暇を潰す。これで、少しは時間が潰れる。

  考えると、

「暇とは何か?」、

から始めなければならない。この辺りが、情には簡単に流されない男の男たるところと、入口ですでに酔っているのは、ちびちびやっている為だけではないようである。定年後、酒量が増えるのが普通らしいが、家で飲むからであり、限度と財布のバランス、距離と時間のバランス、気配りと傍若無人のバランス、などなどが、より酒飲みに荷担してくれるようになった。しかし、何もしないで酒だけを飲んでいるのはやるせない。昔の事が脳裏を掠める。良い思い出は少ない。

「あの時、あれさえしてれば・・・」、

など、自責の念が次々と現れ、悪酔いする。誰かを巻き込んで、飲むのが良いが、毎回では誰も寄りつかない。古女房は酒が飲めない。従って、筆者がなぜ飲んでいるか、理解できない。せめてテレビで好きな番組、スポーツや歴史物などを見ながらなら、意識を外へ向けて酒が飲める。その番組が、古女房のお気に入りの番組の裏に有ったりすると最悪である。チャンネル権は彼女に譲って久しい。時々はお慈悲で、こちらにチャンネル権が回ってくるが、正に時々である。
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