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完結

棒になった指輪

郡山 裕貴
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太平洋戦争の直前に結婚し、地方の名家の寡婦、町田 梅に養子となった英二と滋子は、シベリア抑留、引き揚げなど、過酷な時代に翻弄されるも、無一文から京都で飲食店として成功する。その夫婦の長男、健太郎は、伝記本を与えられ、知的に育ち、長じて化学を専攻し、努力して大学教授となる。結婚して妻典子と共に三人の子供を育てる。しかし、還暦の翌年に看病の甲斐無く典子を、そして家業を継いだ弟利也を、さらには義父を相次いで亡くす。数年後、既に他界していた英二と同じ病、癌で滋子を喪うが、その直後に香川茉莉と見合いをし、再婚する。茉莉の勧めも有って始めたゴルフの練習の折々に、健太郎の生涯を軸に過去を振り返り、古い日本の家族制度から核家族、そして事実婚へと明治、大正、昭和、平成の時代の夫婦や家族の形態を追いながら、出会いと別れの、笑いと哀愁の物語が進行して行く。
作品更新情報 2012-02-25
原稿用紙320枚の大作!
 

目次 - 全167P

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