ラスボスの思想(40)

 前述した巨大地震発生のような未来は、考えたくありませんが、仮に、来年、南海トラフ地震が起きる可能性が高いとユーチューブで報道されたならば、気が気ではありません。予言ですから、来年南海トラフ地震が起きるとは限りませんが、予言を信じ海外に移住する人たちがいるかもしれません。でも、日本から脱出することができない人たちは、可能性は否定しないまでも予言を無視するでしょう。予言を信じた人がいても日本を脱出できない現実に直面したならば、運を天に任せる以外にありません。

 

 私たちは、今を生きることで精一杯です。未来の不幸を簡単に排除できる手段を入手できるならば、誰しもその手段を利用するでしょう。でも、海外移住のような手段は、誰しも採用できません。私たちは、未来を考え、最善の生き方をしたいと思ってはみても、それを実現するのは至難の業ではないでしょうか。結局、未来をどんなに予想しても今できる生活を続ける以外にないのです。生物としての人間を考えたならば、人は必ず死にます。早いか遅いか、事故死するか病死するか、いずれにしろ必ず人間は死に至ります。細胞の変化なのです。

 


  今、不幸な予言を例として未来を考えてみましたが、私たちは未来が大好きなのです。だから、いかなる予言も大好きなのです。たとえ、予言が不幸なことだからと言ってその予言を非難はしません。それを一つの娯楽として楽しむという遊び心があるのです。私たちの脳は、過去や未来を作り出します。言い換えると、時間は脳が作り出した一種の記号なのです。また、脳は、無限に記号を創造し、その人の記号世界を創造しています。だから、人の数だけ世界はあるのです。ほとんどの人は、記号生活を意識しません。と言うのも、生まれた時から記号生活をしているからです。そして、記号に変化が起きるとその人の記号世界も変化するのです。

 

 予言を題材に時間について考えてみましたが、現在、急増している認知症患者の時間認識について考察してみましょう。仮に、あなたの言語中枢機能が低下し、所謂認知症となり、既存の記号が消滅し、さらに新しい記号を作れなくなったとします。すると、あなたに内在する記号時間は失われるのです。過去も、未来も、消滅してしまうのです。時間のない瞬間を生きているだけになります。例えば、何十年も育てた子供がいる母親でも、子供の顔も名前もがわからなくなります。また、今いる所在地もわからなくなります。過去、現在、未来を認識できるということは、脳が健全に機能しているということです。私たちは、脳に感謝し、今まで以上に、有効に活用していかなければなりません。お互いの脳を尊重し、共生を図ってまいりましょう。

 

 

 

 

        一休川柳

 

*股関節 ひねって安定 ハム使う

 

*シャークより メディア脅える おみそん歯

 

*カメレオン 島ネズミらを 食い散らす

 

*金食って 中共ネズミ 頓死する

 

*人はみな 生まれた時から 知能犯

 

 

*坊ちゃんは 狸と狐に 騙されぬ

 

*悩んだら 腰椎先生 こんにちは

 

*おじーちゃん 仏の道も チクワから

 

*島ネズミ スマホで治験 認知症

 

*おじーちゃん スマホ片手に 黄泉階段



 

*島ネズミ 白ネズミに 恋をする

 

*日は登る 腰椎先生 こんにちは

 

AIと 車がインドを 変えていく

 

*腰椎と 肩甲骨で 脚を振る

 

*羽子板で 羽を使わず ボール打つ

 

 

*アウェーでも 人気とポイント ゲットする

 

*アカEV 大人のおもちゃ もう飽きた

 

*欧米人 電動オモチャで 頓死する

 

*無知輩 電動オモチャで 凍死する

 

*神の鹿 店員なのか お辞儀する

 

 

 

春日信彦
作家:春日信彦
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